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#自己理解プログラム を経て得た気づき②:短所のカバーの仕方

こちらでは自己理解プログラムを通じて得られた重大な気づきの2つ目「短所のカバーの仕方」について書きます。

これは短所のカバーの一般的な話ではなく、私自身の最大かもしれない短所を私自身の資質でいかにカバーするかの話です。
なのでとても個人的な内容ではありますが、それを考えるプロセスは多くの人が悩みやすい短所の扱い方という問題を解決するヒントになるのではないかと考えてこのnoteを書くことにしました!

この先は「クリフトンストレングス®」の診断結果に基づいた話になりますので、どのような診断かご存じでない方は前回の投稿と併せてご覧いただければと思います。


私の上位・下位の資質について

クリフトンストレングス®34の資質は、大きく「実行力」「影響力」「人間関係構築力」「戦略的思考力」の4つの領域に分けられます。診断レポート内ではそれぞれ紫、橙、青、緑の色で表されます。

34資質の診断結果

こちらは担当コーチや他の受講生の方と通話するときに使用するZoom用の背景画像です。診断結果を貼り付けていますので、1位から34位までの各資質の並びを一覧できるようになっています。

私の場合は上位10位以内の資質の半分が戦略的思考力(緑)に分類され、下位の方に影響力(橙)と人間関係構築力(青)が集まっています。

初めてこの結果を見たときにはいかにも対人コミュニケーションが苦手そうで、癖や難のある人らしいと思って少し恥ずかしくなりました(笑)

しかしながら!!!

そうした短所があること自体は否めないものの、それを自分らしい方法でカバーしてむしろ強みに変えていける方法を見つけることができました!!

これは自己理解プログラムのワークを進めるためだけに役立つのではなく、長年私が思い悩んでいたことの解決の糸口を見出すことにつながりました。その過程を背景から始めて以下に詳しく書いていきます。

自分の悩み・弱みとは

人間関係構築力に「共感性」という資質があります。これは文字通り他人の感情を察知して共感できるという性質です。

他者の言動に込められた思いを汲み取ったり、機微を感じ取ったりしてそこから影響を受けやすいような傾向を指します。
映画やドラマの登場人物に共感して涙し、悲惨な事件や災害の報道を目にするだけでも心を痛めることがあります。

この他に人間関係構築力には

  • 無用な争いや対立を避けて人の集団の中の調和を重じる「調和性」

  • 既に知り合った人との関係を深めようとする「親密性」

などの資質があります。

ここで自分の資質を見ると、共感性29位、調和性21位、親密性18位と、このあたりの資質が軒並み下位にあると分かります。

これは自分の実体験を振り返ってもよく分かります。特に共感性の低さに関連するトラブルや悩みは幼少から尽きませんでした。

他人が喜んでいるか、嫌がっているか、怖がっているか、怒っているか、こちらに期待を寄せているかなど、正直言ってほぼ分からないです。
誰かの感情を察することは皆無で、「そう言ってもらわないと分からない」と昔から思っていました。

子どもの頃から私は度々この性質に起因するトラブルを起こしています。

「○○くん/ちゃんが嫌がってるの分からないの?」
「○○が怖がっているからやめてあげなよ」

このように周りから言われたことは数知れません。ときには”How dare you?”と言ったときのグレタ・トゥーンベリのような形相で非難されたようにも思います(が、さすがにこれは自分の受けた印象によって記憶が改ざんされた結果かもしれません)。

そのような体験が積み重なり、思春期以降には些細なことでも「あの人を怒らせてしまったに違いない」と信じ込んで怖くなったり、「どうせまた人を傷つけたと非難される」と思い込んだりするようになりました。

そして「理由はよく分からないけどとにかく自分はひどいやつなんだ」と徒らに劣等感や罪悪感を抱き、「自分が人と関わればやがて必ず悪い結果を招く」とかなり拡大解釈して信じ込みました。

とにかく「あいつは人の気持ちが分からない」と言えばそれだけで非難めいた言い方に聞こえますし、私はそう言われることを恐れていました。

私はこの感情や自分の欠点(と認識していること)について、もうどうしようもないのだと半ば諦めていました。自己理解プログラムも専ら自分の仕事について考え直すために始めたので、つい1ヶ月ほど前までまさかこの悩みに解決の糸口が見えるとは思ってもみませんでした。

自己理解プログラムの中にあった転機

本プログラムの受講期間中にはメインの学習コンテンツ、各種のワーク、そして個別のコーチングに加えてオンラインイベント(オンイベ)に参加する機会があります。

これは司会・進行役のコーチと他の受講者の方をZoomでつないでもらう場であり、ワークを一緒に進める「自己理解ワーク会」、毎回テーマを決めて資質について話し合う「資質トーク会」、自由なテーマで喋れる「お茶会」の3種類があります。

(余談ですがオンイベを開催されるコーチがnoteを書かれているので、どのような思いで開催されているか詳しくはこちらをご覧ください!)

6月2日に「最上志向と回復志向」の資質トーク会が開催されました。

この中で「回復志向」とは、他の人が見て見ぬふりをしたり気付いてはいても仕方がないと諦めてしまったりする問題点を見出して本来あるべき状態に戻してやろう(=回復させよう)とする資質を指します。

私の場合は回復志向が8位と比較的上位に入っているのに加え、

☑ 問題の解決方法を見つけ出す「戦略性」(4位)
☑ 解決方法を考えるために問題の原因を追求する「分析思考」(11位)
☑ 原因を考えるための予備知識を蓄えておこうとする「学習欲」(1位)
☑ 実際に問題を解決するまでやり抜く「責任感」(2位)

といった具合に、問題解決するために有効に働く資質が上位に集まっていました。そして実体験として自分は職場において

・ミスを防ぐ仕組み作り
・属人化しやすい領域の業務の自動化
・習得が難しいスキルを解説するマニュアル作成

など、これまで他の人が手をつけないでいた問題の解決に力を尽くした経験がありました。

加えて街や駅で道に迷っている人を見かけるとこちらから声をかけて道案内をしたことが何度もあります。問題解決というほど大それたことではありませんが、ついつい「人が道に迷っている」という状態を解消したくなってしまうからです。

毎回のオンイベでは参加者全員が顔を合わせる全体パートがあり、その後に2人または3人でより突っ込んだ話をするブレイクアウトルームに移ります。

「回復志向」の全体パートでは、人間関係構築力の「共感性」と絡め、これら両方の資質を持つ人は何らかの問題を抱えて落ち込んだ人がいるとその気持ちを想像して放っておけなくなるとの話がされていました。

そこから問題解決に向かう流れが多くの方から共感を集めやすいパターンのようでしたが、共感性の低い私は「分かるような分からないような」曖昧な感覚になりました。

その後のブレイクアウトルームでは、相手の方に先述のような私の実体験と上位資質の話をして「回復志向以外でも実行力や戦略的思考力の資質ばかりが上位を占めていて共感性とか人間関係の資質が低いんですよね😅」と言いました。
すると相手の方は「それなのに他の人の問題を解決してあげられるのですね」と少し不思議そうにしていました。

その場で私は理由を咄嗟に考え、「誰かが可哀想だと思って問題解決したがるのではなく問題そのものに関心があるから解決のために行動できるのだと思います」と答えました。
その時には他者の感情に寄り添って問題に向き合う人もいれば、私のように事実関係に着目して問題の解決に取り組む人もいるというような話になりました(↓オンイベ直後の投稿)。

重大な気づき

このトーク会が夜の時間帯にあり、終了後しばらくして就寝し、翌朝を迎えて私はふと気づきました。

そうか!感情じゃなくて事実に目を向ければ良いんだ!!

私のしていた問題解決とは、「無駄なことをしている」とか「秩序が崩れている」といった事実関係に目を向けたときのことでした。
その対象となる人が本当に困っているか、不安を抱いているか、もしくは全然気にしていなくてむしろ私のすることが余計なお世話に感じられるか、正直分かりませんでした

こちらとしては考えに考え抜いて力を尽くし、「どうです?こんなに良くなりましたよ!」と言いたいところだったのに向こうは「アッハイ」くらいの薄い反応だったことがあります。
そうかと思えば他方で大したをことしていないつもりでも「ありがとうございます!!本当に助かりました😆」と感謝されたこともあります。

そうしたときに「お役に立ててよかったです」と返事をしても、内心では

やはり他人の気持ちってやつは分からないな。

と思っていました。

しかしそれで良いのではないかと思います。

自分には物事の問題点を見抜いて直して挙げられる能力がある。それによって毎回でなくても、多少なりとも他の人に喜んでもらえる。それが自分らしい役割なのではないか?

そのように思い直しました。

相手の頑張りに少しだけ報いる

さらにこれに続き私は「同じようなことは何も問題が生じなくてもできる」と気づきました。これは上記の気づきを得たのと同じ日(6/3)にした担当コーチとのLINEのやりとりがきっかけでした。

私が共感性の低さゆえに他人との軋轢を生みやすく罪悪感などを抱くと書いたところで、担当コーチの方は「(軋轢を生みやすいという)短所と上手く付き合う方法を考える必要がありますね」との返信をくださりました。

そこから私は少し考え、近年では「相手の気持ちが分からないまま会話を始めて、自分の上位資質を使いながら向こうの感情を引き出せたことがある」と気づきました。

それもまた「感情ではなく事実に目を向ける」というやり方でした。

コミュニケーションを取れる場面において、仕事でも家事でも趣味や美容のことでも、相手が頑張ってやっていそうなことを探して

 「頑張ってやってますよね」
 「前より結構良くなりましたね」
 「かなり手が込んでますよね」

などと言及してみます。向こうの取り組みを高く評価することで少しだけ報いる感じです。

具体的な例は、仕事で作った資料が分かりやすいとか、料理で下ごしらえがしっかりしてあるとか、窓が綺麗になったとか、髪型が変わったとかです。

ここでのポイントは向こうの"感情"に触れないで相手の頑張ってやっていることやその効果・成果といった"事実"に言及することです。

一言で頑張ると言っても、その動機は

 ①好きでやっている
 ②やらないと不安になる
 ③問題意識を抱いて半ば怒っている

と様々です。そして頑張る本人にとってこれは間違われたくないことです。

例えば自分が掃除を熱心にやっているとして、綺麗にしなきゃいけないのに他の人がやらないから仕方なくやっているところで
 「○○さんは掃除がお好きなんですね!!」
と言われたら嫌でしょう。掃除の例だと分かりやす過ぎるかもしれませんが、その他の仕事でもこういうことは結構あると思います。

その他にもオシャレに熱心な人がいたとして、本人は見た目にコンプレックスがあって人一倍着飾らねば安心できないと思っているところで「○○さんはファッションが好きですよねー」と言われたら、一応そうだと返答しつつ内心ではプレッシャーを感じるかもしれません。

反対に英語を楽しく学んでいる人に向かって「偉いね」と言っても、本人としては好きでやっているつもりなら少し言葉を返しづらくなると思います(私はそうなりました)。

しかしそうしたところで勝手に相手のモチベーションを決めつけずに
 「床が本当に綺麗になりましたね!」
 「いつ見てもオシャレですね」
 「結構な時間英語の勉強をしていますよね」
見たままのことを言えばどうでしょうか。

私の経験上、そこで相手の心情が垣間見えます。

もし好きでやっているのであれば嬉しそうな顔で自分の話をし始めますし、やらないと不安なのであれば恐縮しつつ誉められたことへの礼を言います。そして問題意識を抱いていれば少し憤慨した様子で自分がなぜそうしているかを説明してくれます。

そこから相手の感情や思いを引き出すことが私にはできます。

ただ私の場合、その頑張りに込められた思いを自然に察することはできません。それは本人に聞かないと分からないことです。
そして実際に聞いてみれば大抵予想と異なるので、考えて分かろうとしてもほぼ当たらないのだと分かります。

これがつまり私の共感性が低いということなのだと思います。

この話し方を意識し始めて1ヶ月ほどの間に、職場で後輩と話すときやオンイベ等で他のプログラム受講生の方と話すときに実践しており、今のところ毎回上手くいっています。

上では分かりやすい例を挙げましたが、できれば本人以外に分かりにくい点を見つけて言及できれば尚良しです。

備品がきれいに並べられているとか、文章がよく推敲されているとか、前に会ったときより眉毛が整っているとか、割と注意深く観察しないと分からないところです。

それらを話題に出して少しでも肯定的なことを言われれば即罪に「もっと話したい!」という気になるでしょう。
年齢・性別・性格がどうであっても、人は自分の努力を認めてもらいたいと思っています。なので自分が頑張ってやっていることに触れてもらえると、それだけでもっと話したくなります。

その欲求・願望を私は満たせます。そしてこれを可能にするのが私の上位資質なのです。

ここで得意なことが活きる!

まず人それぞれの頑張りに気づくには相手を観察する必要があり、個別化(5位)の資質がここで役立ちます。
それから観察して見つけた変化・効果から裏にどのような取り組みがありそうか予想するのは分析思考(11位)という考え方です。

そしてそもそもどのような頑張り・スキルがその効果をもたらすか考えるにはある程度の予備知識が必要です。自分に直接関わらない事柄でも知識として頭に入れておけるのは学習欲(1位)のおかげです。

このように上記の「事実に着目して相手の頑張りに少しだけ報いる」というやり方は、私の上位資質の集まり(得意なこと)と上手く噛み合っているように感じます。

もしかするとここまで書いてきたことを見て、この人は打算的だとか技巧に走り過ぎていると思われたかもしれません。

しかしながら私としては、こうした企てをして人と接しているのではなく、相手の頑張りを見つけようとほんの少し意識するだけで自然に上記のような思考をして言葉を発してこのパターンを実践しているつもりです。

こうすることによって「人の気持ちが分からない」という特徴が短所とならず、むしろそれを逆手に取って自分の得意なことを活かして相手の感情を引き出せる。これは私にとって長年頭を悩ませていた対人コミュニケーションへの不安や恐怖心を乗り越える最強の武器になっていると感じます。

現況

この気づきを得て以降、私は以前よりも積極的に様々な人と交流したい、相手の知見に触れたり自分の知っていることを伝えたりしたいと思うようになりました。

そのおかげで最近では可能な限りオンイベに参加し、2回も3回も同じ方とブレイクアウトルームで話して互いの自己理解を深めてきました。

そうして今回はこの状態に至るきっかけをnoteに投稿しようと思い、ここまでの文章を書いてきました。
ここまでで既に6300文字を超えているようです。これほどになるとは思いませんでした(笑)

それはともかく、ここまで考えたことを余すことなく文章にできて満足です!最後までお読みいただきありがとうございました!

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