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出逢った彼は○○詐欺師

苦労の末に辿り着いたスリランカ・キャンディ。

スリランカの中央に位置するこの都市は、主要都市へのアクセスがよく、今後私はここを拠点に移動する。

まずキャンディから向かったのは、スリランカの世界遺産シーギリヤ・ロックがある「シーギリヤ」だ。

キャンディからシーギリヤへバスで行く場合には、ダンブッラという地を経由する。

シーギリヤは有名な観光地ゆえ、宿泊費が高いため、私はダンブッラに宿泊しシーギリヤへ日帰りすることにした。

"シーギリヤ・ロックへ行くなら朝早い方がいいよ"という、旅人友達からのアドバイスを参考に早起きし、始発のバスでダンブッラからシーギリヤへ。

シーギリヤのバス停からシーギリヤ・ロックは比較的近く、すぐに大きな岩が見えてきた。(思った以上にでかい!)と思った。

そこから入口ゲートに向かって行く。朝早いこともあり、ガイドの勧誘もさほどなく、シーギリヤ・ロックに上って行く。

上り坂、上り階段が嫌いで、体力がない私にはなかなか大変ですぐに疲れる。けれど、一人なので気にせずに、何度も休みながら地道に上って行った。

苦労の上、辿り着いた頂上の景色は感動的だった。全ての色が濃い。
空の色・木々の色・湖の色・シーギリヤロックの岩の色。

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そして、コピーして持ってきたガイドブックで、シーギリヤ・ロックの上に宮殿を作った王の話を読み、感慨深い気持ちになった。

行きは苦労して上って来たものの、帰りはあっさり淡々と下った。ただ、私が上った時間より明らかに人が増えていたし、日差しも強くなっていたので、早起きしてよかったと思った。

ふもとに辿り着き、出口には駐車場があった。
ほとんどの観光客が観光バスやトゥクトゥクで帰っていく中、私はしぶとく歩いていた。

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