JOKER(2019)観たよって話(ネタバレします)


観たので話をします。
ネタバレがあるので見たくない人は見ないでください。


・良かった点。

ホアキン・フェニックスの演技

とても良かった。
やべえ凄味があった。
ジョーカーになる前の精神的に追い詰められてる時の演技が
時限爆弾な感じがあって息を呑んだ。
特に笑ってる時の演技。
アーサーの時の笑いは泣いてるようにも見えるし聞こえた。
ジョーカーの時は本当に笑ってるように感じた。

一番最後のシーンの笑いはジョーカーだけど泣いてるように感じた。


音楽や雰囲気

とても良かった。荒んだゴッサムシティがよく表れてるように思った。
音楽も緊迫感があったり、演出も気になったところ以外はとても良かった。
あの階段は観光地になってるそうだが、ぼくも行きたいと思った。

ジョーカーの能力

ジョーカーはバットマンの悪役の中では特別で、

「特に特殊能力やスーパーパワーを持ってないけど、
 混乱と混沌を巻き起こす天才」

とされている。
それが今までの映画の中で一番再現されてたように思った。
さくっと書いたけど原作ファンとしてはすごく感心したし嬉しかった。

・気になった点。

オチ。

明らかにハッピーな感じで終わってる。主人公のアーサー視点で、

「超嫌な人生から解放されてJOKERとして生まれ変わって幸せー!」

ならめでたしめでたしで、
映画もそういう意図で作られてるんだけど、
ぼくからしたら

「バットマンの最大の宿敵になる超巨悪が生まれてしまった」

のでハッピーでも何でもない。
「生まれちゃったよやべえよやべえよ」
って感じで音楽とかの演出だけ変えて重々しく終わった方が
ジョーカーのヤバさがより伝わったのかなと思った。


恋人?のおねーちゃんの存在。

話としては
主人公のアーサーが環境的にも精神的にも追いつめられて
最終的にキレてジョーカーになる
というのが主な流れだと思うので、
おねーちゃんと恋人っぽくなって仲良くなると、
それが心の支えになってて
嫌な事があってもそこまで深刻な気分にならいんじゃないかなと思った。
実際ぼくはそういうシーンでは「まあ恋人おるしな!」って思ってた。

最終的に、おねーちゃんは赤の他人で
アーサーの妄想でしたってオチ(上げて落とす演出)なんだけど
それよりはその設定は無しにして順当に追い詰めていった方が
ぼくのダメージは大きかったと思う。
命拾いしたぜ。





たぶんこの映画は

「超嫌な人生から解放される〝アーサー〟の物語」

として作られているんだと思う。
でもぼくは

「〝ジョーカー〟という超メジャー悪役の誕生秘話」

という認識で観に行った。

そこにちょっとギャップを感じてしまいました。
前情報を全部遮断して観に行ったのが裏目になりました。


バットマンシリーズと思って観ちゃいけないかも。
それを踏まえて観れば面白い。
ぼくはバットマンが好きなので、そのジョーカーを観に行った。
なのでちょっと残念に感じた。

でも話題作に相応しい出来なので気になる人は行って損はないと思う。

そんな感じです。



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