IELTSの話 その4 Speaking&Remark編
IELTSの話、最終話です。
今回はSpeakingとRemark(再採点)について書いていきます。
Remarkはやったことない人も多いんじゃないかと思い書くことにしました。
以前の記事はこちら。
Speakingでやったこと
Speakingは一番苦手にしていて、なんせ私はバンクーバーにいながら日本語で仕事しているので全然英語を使ってないわけです(この辺はまた別に詳しく記事にしようと思います)。
リモートなので平日は全く家から出ず、週末にちょろっとカフェやお店で英語を使うくらいじゃそりゃあ上達しませんよね。
というわけでまずは英語(英会話)に慣れることから始めるというとてもレベルが低いところからのスタートなのでした。
オンライン英会話
せっかくバンクーバーにいるんだから現地で友達を作るとかLanguage Exchangeするとかできればいいんですがなんせ平日は時間がない、かつ自分の都合のいい時にやりたい、となるとオンライン英会話くらいしか選択肢がありません。
世の中にはオンライン英会話のサービスがたくさんありますが私がやってたのはNative Campです。
特に他のサービスと十分比較検討したわけではなく安易に決めました。
1日何度でも受け放題なのとそこそこ値段が安いことが決め手。
ただ先生の質はピンキリでしたね。
フィリピン人の先生は底抜けに明るくて話しやすい雰囲気でとても楽しいのですが、こちらの間違いを指摘してくれたり新しい表現を教えてくれたりすることはほとんどないので本当に英語に慣れるだけ、という感じ。
逆にネイティブの先生は自分の知らない表現を教えてくれたり使う語彙も豊富で勉強になることが多かったです(これも人に依るんでしょうけど)。
特に南アフリカの先生はいい先生が多い印象でした。
ちょっと南アフリカのイメージがいい意味で変わりました。
Native Campを毎日やったと言いたいところですが結局2-3日に1回くらいでしたね〜。これを2ヶ月くらい?続けました。
ネタ準備
SpeakingのPart2では特定のトピックを2分間話さなくてはいけません。
これがSpeakingで一番の鬼門です。
他のPartは会話形式なので話しが続かない、ということはあまりないと思います。
私が受検した際に出題された問題の一つがこちらです(意訳)。
ちょっと想像して欲しいんですが、これ日本語で聞かれて日本語で答えるとしても難しくないですか?
準備時間が1分あるとはいえ2分間喋り続けなくちゃいけないんですよ?
なのでSpeakingはネタ準備が重要です。
Part2の例題集のようなものがネットやアプリでいくつもあるのでそこからよく出る問題をピックアップし、それぞれに対して回答を用意しました。
全部で20個くらい作りました。
例えば「あなたが最近読んだ本の内容を教えてください」という質問には
本のタイトル
いつ読んだか
本の内容、あらすじ
自分が考えたことや感想
などをノートにまとめ、全く同じ質問じゃなくても1分間の準備時間にあれとこれが使えるな、とか何をどう喋るか決められるようにしておきました。
上記であれば本じゃなくて映画、ドラマ、インターネットコンテンツなどについて聞かれても用意した本の内容を元に回答するような感じです。
実際に出題されたプラスチックごみでは私は「地元でよく行く場所について」という質問について回答を用意していたので
その場所がどんなところか
普段そこで何をしているのか
なぜそこがお気に入りなのか
あたりを事前に用意していたネタを流用して話し、
そこでプラスチックごみが散乱されているのを見た(plastic bottleとかplastic bagとか)
おそらく観光客が捨てたと思う
自分のお気に入りの場所なのにすごく残念に感じた
ということを加えました。
以上がSpeakingでやったことなのですが結果的には3回受検して6.0 → 6.0 → 6.0 と全く変わらず、意味があったのかなかったのかよくわからない結果となりました(笑)。
Remark(再採点)を申請してみよう!
Speakingのスコアは6.0 → 6.0 → 6.0と書きましたが、IELTSの話 その1では6.0 → 5.5 → 6.0と書いてました。
実は2回目のスコアが返ってきた時、Speakingは5.5だったんですよ。
でもどうしても結果に納得いかなかったこととSpeakingが6.0に上がればExpress EntryにapplyできるためRemark(再採点)を申請しました。
IELTSにはRemarkという制度があり、試験結果に納得がいかない場合再度採点を行うよう依頼することができます。
採点する側も人間です。まだ経験が浅く採点基準が自分の中で固まってない試験官が採点したかもしれません(私はNative Campで20歳でIELTSの試験官をやっているという人を見かけたことがあります)。
たまたま採点日は虫の居所が悪かっただけかもしれません(そんなんじゃ困りますが。でも人間だもの)。
Remarkのメリット
スコアが上がるかもしれない
Remarkの結果、スコアが下がることはない。スコアは上がるか変わらないかのどちらかのみ
Remarkのデメリット
結構お金がかかる。1つのセクションのRemarkでもIELTSを丸々1回受検するくらいのお金がかかります。これは受検地の国によって違うかもしれませんのでお調べください
結構時間がかかる。申請してから結果が返ってくるまで3週間くらいかかります。私の場合0.5上がれば目標スコアに届くということで申請しましたが0.5上がったところで何も変わらないということであればもう1回新規に受検した方がお金的にも時間的にも効率的です
(CBTの場合)ReadingとListeningはRemarkする意味はない。CBTは機械的に正誤判定をしているはずなのでそもそもスコアが間違っているということはないはずです。なので意味があるのはWritingとListeningだけということになります。一応ReadingとListeningのRemarkの申請はできますが
(たぶん)上がるとしても0.5。さすがに1以上スコアが上がることはないんじゃないかなーと思います。そんなに採点基準がブレてたらIELTSの結果自体の信頼が崩れてしまいますからね
私は申請したもののスコアが上がるかどうかもわからず3週間も待っている余裕はなかったのでRemarkは保険くらいの感じで次の試験を受けました。
その試験で目標スコアを突破してしまい、浮かれてRemarkのことなどとうに忘れていたころ、3週間経ってから「あなたのスコア上がりまっせ」と連絡が来たのでした。
今更遅いわ!
なのでRemarkを申請した方がいいのは限られた条件の人だけかと思います。
スコアが少しでも上がれば希望の学校に入学できる!永住権を申請できる!とか何らか状況を打開できる人
かつ3週間程度待てる時間の余裕がある人
Remark費用が気にならない人
こんな人は申請してみてはいかがでしょうか。
最後に
長々と私のIELTSの話にお付き合いいただきありがとうございました。
各セクションは上がったり下がったり、はたまた全く変わらなかったりと様々でしたがOverallは 6 → 6.5 → 7 と確実に上げることができました。
私は大昔にTOEICを4、5回受けたことがあるんですが、その時もスコアが下がったことはなく、受ける度にスコアは上がり続けました。
やっぱり英語は努力すればするほど力がつくと改めて認識しましたし、そこが英語を勉強していて楽しいところでもありますね。
まあ、裏を返せばどんなに努力しても伸びが感じられないレベルには全然到達できていない、ということでもありますが。
まだまだ伸びしろたっぷりということです。
読んでくれた方のIELTSのスコアアップにほんのちょっとでもお役に立てれば幸いです。
サポートいただけましたら椅子から転げ落ちて喜びます。