Salesforce を使って、業務を進化させる

本記事は、前回記事にした「構築パートナーに環境を構築し」てもらう最中とその後に "事業会社側が何をすべきか" について、フォーカスします。
(今回の記事は、事業会社側に Salesforce 運用担当者が選出されている前提でお話します。)


本題に入る前に

なぜこのように「Salesforce を自分たちで修正・改良」する必要があるのか?についてお話します。

理由は以下2点です

・「Salesforceは一番使いやすいようにユーザ側自身でカスタマイズし、運用しながら改良できるもの」
・「要望・要件が膨れ上がって、膨大なお金がかかる」

Salesforce の初期構築では、ある程度要件をまとめて依頼していると思いますが、いざ作ってみると小さい違和感や設定不足・考慮不足が散見されるものです。
それを一つ一つ構築パートナーに依頼していては、要望説明の時間もかかりますし、構築パートナーの工数も膨らみます。そうなると、いくらお金があっても足りない状況になります。

幸いにも、Salesforce は一般的なシステム開発と違い、自分たちでも構築や改良が可能です。
その利点を存分に活かし、自社にとって最高の基盤を構築しましょう。

構築パートナーに構築してもらっている間に何をすればいいのか?

結論、「構築のキャッチアップ」と「変更要望の洗い出し」です。

構築のキャッチアップ

オブジェクトや項目の作り方といった基本から、フローの作り方・考え方、UI のギミック・Apex など、できる限り構築してもらった内容を読み込んで Salesforce に慣れましょう。

しかも Salesforce のいい所は、無料教材が用意されているところ。

要件を出しつつ、Salesforce の基本を押さえ、Salesforce を使って業務をするとはどういうことか?という勘所を構築パートナーがいる間に盗めるだけ、盗んじゃいましょう。

変更要望の洗い出し

構築パートナーの構築期間中に、変更要望の仕分けをしましょう。

構築期間中、構築パートナーと一緒に業務ウォークスルーや UAT を実施するでしょう。そこで出た要望やバグに関しては、あらかた構築パートナーに修正してもらうとして、表現方法の修正・UIの見せ方やギミックといったところで発生する細かい要望は枚挙にいとまがありません。

しかもそれらは、雪だるま式に膨れ上がっていきます。
膨大な数の要望を納品完了してからまとめていては、とてもじゃないですが疲弊してしまいます。

そのため、構築期間中に「構築パートナーに実装してもらうもの」「自社で対応するもの」を仕分けしましょう。(自社で仕分けが難しければ、構築パートナーに相談してみましょう)
また、このタイミングでできる限り優先順位もつけておきましょう。

納品完了後に何をすればいいのか?

勘のいい方々はお気づきだと思いますが、結論「ジャンジャン実装していく」です。

前項で構築する内容と優先順位は終わっているはずなので、それを上から順に仕上げていきます。
その際の注意点として、決して一人で考え込んではいけないということ、があげられます。

結局業務で使用するのは、ユーザ(特に営業)なので、少し構築したらユーザに動きを確認しましょう。
運用担当者とユーザのコミュニケーションが増えれば増えるほど、良いシステムになっていきます。
※ユーザには、たくさん聞きにいくことを事前に言っておきましょう。急に行くと嫌な顔をされかねません(笑)

まとめ

今回の内容で見えてきたように、Salesforce の運用は、「納品後に頑張るもの」ではなく、構築中からフルスロットルで準備する必要があるものです。
正直、構築期間中にしっかりと準備ができていれば、納品後の運用に怖いものはありません。

構築期間中にしっかり準備をし、納品後からどんどん改良していくことができれば、よりビジネスが拡大していくでしょう。


弊社AtWILLでは、プロジェクトマネジメントや構築といった手を動かすところから、本記事のような事業会社側に必要な考え方やタスクについてもご支援しております。

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