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肩書きも専門性もない私が、なんとかフリーランスを続けられている理由


東京・富山の二拠点フリーランスをはじめて、もうすぐ1年。

はじめましての方も、昔からの知り合いも、今フリーランスだと伝えると大体最初に聞かれるのが「具体的に何しているの?」、そしてその次が

「仕事ってどうやってとってるの?」


私はフリーランスになる前からお客さん先の目途がたっていたわけでも、売上の見立てがたっていたわけでもなく、本当にいろいろな方に助けていただいてなんとか食べることができているので、結構まじめに

「いやぁ・・・なんというか、運ですかね。」

なんて返していたのですが、そうすると大抵、

(いや、聞きたいのはそういう話じゃなくて・・・)

という感じの顔をされてしまうことが多かったので、自分はなぜフリーランスを続けられているのか、普段どうお仕事をいただいているのかを考えてみました。


■はじめに

私の経歴は下記の通り。

前職はリクルートキャリア。人材紹介営業(約2年)→営業企画(約1年) 兼 サービス企画(約1年半)の4年弱勤務。在籍中に複業として、自由大学での講義企画や、イベントチームCo-labを立ち上げ1年半継続してイベントを開催。

肩書きや業務領域は特段決めておらず、独立当初から変えていないのは屋号とそのコンセプトだけ。

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別にわかりやすい肩書きはなく、キャリアとして誇れる専門性もない。そんな中で、どうやって仕事をいただいているのか。


■その1 仕事は「もらう」のではなく「つくる」


案件が発生するのは、東京の場合はありがたいことに紹介経由、富山の場合は自分で探して直接コンタクトをとり、会いに行きます。

いずれにせよ共通しているのは、打合せをするタイミングで「私用のポジション」は用意されていないこと。そりゃそうですよね、肩書きも専門性もないので、向こうからしても何をお願いしていいのかわかりません。

なので、初回の打合せでは自分のことはほぼ話さず、ひたすら相手の状況を聞きまくることから始まります。


先方の会社や事業は今どういう状況なのか?これから何を目指していきたのか?その上で壁になることは何なのか?超えるためには何が必要なのか?

一通り聞いて、解決すべき課題(=仕事)と、それを任せる人(=ポジション)を整理した上で、それを社内の人でまかなえる場合には残念ながら私は不要、私には対応できないことであれば適任そうな人を紹介、私のやってきたことや得意なことを活かせるポジションであれば、「ぜひやらせてください」と提案し、案件として発注いただきます。


時には自分でつくったポジションに自分がはまり切らず、「すみません、今の私ではここまでが限界です…」と、途中でポジションや関わり方を変えていただくこともあるので、うまくいかないことももちろんあるのですが、

無意識にこのやり方をするようになったのは、前職で人材紹介の営業(RA)を2年間やらせていただいたおかげだと思います。今やっていることは当時とほぼ変わらない。

上司に「どんな経験も絶対あとでいきるから、前向きに取り組みなさい」と言われていたけど、本当にそうだな、と腑に落ちました。


■その2 周りが進んでやらないことをやり続ける


こう書くと、「それで仕事とれてるならいいじゃん」と思われるかも知れませんが、実際はこのままではよくありません。

今いただいている案件も、いつ切られるかはわかりません。私のように代えがききやすいタイプの人間は、周りと同じことをしていたら今後確実に収入が落ちます。なぜなら「私に発注する理由」がないからです。

なので、今の自分にできる限りで、「ほかの誰でもない私に発注してもらう理由」をつくる必要があります。それが今年の私にとっては「東京・富山の二拠点を毎月行き来していること」でした。


もともと富山に行きはじめたのは別の理由なので、これは結果論でしかないのですが、東京へのパイプがあることで発注いただける富山の案件があったり、地方の現状を知っているという理由でいただける相談があったりします。わかりやすい例でいえば、トークイベントで自分の二拠点生活について話すことでお金をいただくケースもあります。

これは「関係人口」や「多拠点・二拠点生活」への注目度が下がれば、それに比例して仕事もなくなるので継続性は低いです。けれど、周りが進んでやらないことをやり続けることによって、それがいつしか自分の強みになり、仕事を任せてもらう理由になるというのは大きな気づきでした。


■その3 でも結局のところ、周りの人のおかげ


ここまで色々それっぽいことを書いたのですが、結局のところはやっぱり自分の力ではなく周りのおかげです。特に独立当初は、

「いきなり独立して大丈夫?仕事ある?」

と気にかけて拾ってくださった方々のおかげで、ごはんが食べれました。それも、前回お会いしてからもう何年も経ってお会いした方が、お仕事をふってくださったり、フリーランスとしての仕事の取り方をアドバイスしてくださったり。

なぜこんなぺーぺーにまで寄り添ってくれるんだろう・・・と考えたとき、やっぱりその方々も、ご自身で独立をされて、苦労された経験があったからでした。


本当の意味で誰かを応援することは、簡単なようで簡単じゃない。そのためには、まず自分が自分の足でしっかり立っている必要があります。私はまだまだ自分のことでいっぱいいっぱいだけど、自分が今年いろんな人に助けてもらった恩を、いつか誰かに送れるようになりたいと思いました。


■終わりに

ということで、普段なんとなく返していた「どうやって仕事とってるの?」という質問について、まじめに考えてみました。

そして書いている中で、自分の仕事の仕方も少しずつ変わってきているのだと気づきました。

これまでどちらかというと「人から依頼いただく仕事」をすることが多かった私が、自分でやりたい仕事を企画しはじめるようになりました。その第一弾がこちら。

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今までずっとイベントをやり続けてきて、そしてこの1年間フリーとしてさまざまなプロジェクトに関わる中で課題に感じたこと、それを乗り越えるために自分が学びたいと思ったことを形にしました。

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