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お尻の筋肉『大臀筋』のお話

 こんにちは、みなみ整骨院のみつぼりです。早速ですが、皆さんはお尻の筋肉と言われて一番最初に思いつくのはどこの筋肉ですか?

多くの方は『大臀筋っ!』と答えるのではないでしょうか?人体で最大の体積といわれおり、お尻の形を作っていると言っても過言ではありません。

 今回はそんな皆さんが知っている様で知らない『大臀筋』について簡単にお話をしていきますのでお付き合いください。


大臀筋の場所

 まずは写真を見て確認していきましょう。

左大臀筋(正面から)
左大臀筋(側方から)

 見てください!大臀筋ってこんなにも大きな面積を占めているんです。こんなにも大きな面積を占めているのだから、この筋肉がお尻の形を作っていると言っても過言ではないですよね。(人体の筋肉の中で最大の質量と言われています。)

 以下からは少しだけ細かいお話しをしていきます。本当に嫌にならない程度にお話しします。それでは行ってみよう!

筋肉の起始停止

浅部付着起始

・腸骨稜
・上後腸骨棘
・仙骨
・尾骨

囲っている部分が浅部付着起始

深部付着起始

・腸骨翼臀筋面
・仙結節靭帯

囲っている部分が深部付着起始

停止部

上側(黒マーク)
・大腿筋膜の外側部で腸脛靭帯に移行
下側(青マーク)
・大腿骨の臀筋粗面

大腿筋膜の外側部で腸脛靭帯に移行(黒)大腿骨の臀筋粗面(青)

 筋肉には起始と停止があり、筋収縮が起こる際に動きが小さい方を起始と言い、動きが大きい方を停止と定義されています。

大臀筋の機能

・股関節伸展(筋収縮は全体)
・股関節外旋(筋収縮は全体)
・股関節外転(筋収縮は上側)
・股関節内転(筋収縮は下側)

 日常動作の中では歩行や立ち上がり動作などに使われてくる筋肉です。特に片脚動作での貢献度は高い。

神経支配

・下殿神経(L5〜S2)

大臀筋の評価

拘縮の評価

 背臥位・膝屈曲位の状態で開排し、片方の脚を内転する。正中を超えれば拘縮はないと考えられる。(内旋が入らないように注意が必要)

筋力の評価

片脚ブリッジ
 背臥位にて膝を90°屈曲。片脚保持の姿勢にてお尻を浮かします。この際に大腿部前面に力が入ってしまう場合は、つま先を上げて行うとお尻に収縮を感じることができると思います。
 片脚でのブリッジ動作が可能であればMMT3以上の筋力があると考えられます。(※)MMT3とは抵抗を加えなければ重力に抵抗できる筋力を指します。

四つん這いでの股関節伸展運動
 まず四つん這いになります(四肢は肩関節、股関節から地面に対して垂直にした状態)。その姿勢から片方の股関節のみ伸展していき代償動作が出現しないか確認していきます。

 肩関節や股関節から上下肢がになっていることを確認。これをスタートポジションとする。

四つん這い姿勢


 大臀筋の筋力不足や同側の大腿四頭筋のタイトネス、骨盤後傾が強いと水平まで股関節を伸展させることができない。

股関節の伸展ができていない


 下肢を挙上するという動作に体幹を安定させるためのスイッチが入らず腰椎が反ってしまう。

腰椎を伸展させて代償している動作


 大臀筋の筋力不足を中臀筋によって補っているため、下肢が外転をして挙上している。

中臀筋の代償にて下肢の挙上をおこなっている


 腹圧がコントロールされ下肢の挙上が行われている。この際に口頭下で修正(バーバルコミュニケーション)が可能であったのか、何の修正も必要としなかったのかも、この後のコレクティブエクササイズ(動作修正の運動)決定に大切なポイントとなります。

四つん這いでの正しい下肢挙上姿勢


四つん這いでの正しい下肢挙上姿勢

総括

 筋肉にはそれぞれの働きがあります。しばし筋力低下が原因で痛みを引き起こすことがあり、当院に相談にいらっしゃる患者様にも筋力強化を行うだけで痛みがなくなる方がいらっしゃいます。『体を支え、動かす大切な筋肉』のことを知って痛みのない生活を目指していきましょう。

 今回のお話しはこまでにしますね、皆さんの健康の疑問にわかりやすくお話ができる様にこれからも頑張ります。みんなで痛みのない健康生活目指しましょう!

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