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慢性心不全の治療~ステージを学ぶ~

急性・慢性心不全治療ガイドライン2017より作成

心不全とそのリスク進展ステージ

 急性心不全の多くが慢性心不全の急性増悪であり、急性期から慢性期までシームレスな治療継続が必要であることから、2017年より急性・慢性心不全治療ガイドラインとして統合された。

慢性期の治療目標

 心不全が症候性となったステージCでの目標は、急性増悪の予防生命予後の改善である。現在の症状の軽減と血行動態の安定化、そして心不全急性増悪を繰り返さないための原因疾患への介入と長期予後を見据えた薬物治療が基本となる。


慢性心不全の薬物治療

慢性心不全の薬物治療はLVEFによって異なる。

  • HFrEF  LVEF40%未満 左室収縮機能障害が主体

  • HFpEF    LVEF50%以上 左室拡張機能障害が主体

  • HFmrEF  LVEF40%以上50%未満  境界型

ガイドラインを分かりやすくまとめてある、【循環器薬ドリル】洋土社
を参考にしています。研修医むけに書かれた本ですが、薬の使い分けも詳しく書かれており、薬剤師にもオススメの一冊です。


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