【リサーチ】確立されていない市場を調べる
どうも、ビジネス仕掛け人の近藤です。
これまでの実績として
実際に多くの会社の経営を経験して、様々な方のご相談を受けてきました。
相談件数が多すぎて回らないので、自身のスキルもアップしました。
あなたは、事業立ち上げにおいてどのくらいの市場があるかについて悩んでいませんか?
私は、新規事業の立ち上げはもちろん、コンテンツビジネスや食品卸販売、不動産など他業種に渡るコンサルティングや、本の出版など幅広い事業を展開しております。
様々なビジネスを1から立ち上げて軌道に乗せてきましたが、とんとん拍子に行ったわけではありません。
念入りに市場を調査して戦略的に『事業計画』を練ったからこそ、成功があります。逆に市場調査をろくに行いもせずに企画が面白いからと手掛けて失敗したものもあります。アロハシャツの子供サイズのみを1坪ショップで販売し、在庫の山にしてしまったのは苦い思い出です。
子供サイズのアロハシャツの市場動向を調べることもできなかった、知らなかったことが大きな敗因です。
そんな私が市場調査が正確にできない商品について、どのようにリサーチをしたら良いのかをお伝えします。
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ちょうど良い題材として昨日の記事にある「鏡磨き」を題材にしてみましょう。
まず、市場調査をするのであれば皆さんもググりますよね?
「鏡磨き 市場」と検索してみる
都合の良いアンケート調査が見つかります。
鏡に関するアンケート
2009年全国在住の20歳以上の男女を対象
調査機関:株式会社アスマーク
手鏡・コンパクト・クルマなどを除く、自宅内の鏡保有及び設置数を尋ねたところ、「3枚」が25.2%で最も高く、次いで「2枚」の22.8%、「4枚」の14.2%と続いた。TOP3の2~4枚で、全体の7割を占める。
とあります。
ここからわかることは1軒に2枚以上の鏡が設置されていて、セット価格を組み込みやすいということです。
しかし、「鏡を磨いて欲しいか?」という需要に関してはわかりません。
次に「ガラス磨き 市場」と検索してみる
ガラス研磨剤やガラス研磨パッドの市場について調査結果が出てきます。
しかし、求めている調査結果ではありません。
業者に磨きを依頼したい人はどのくらいいるのか、現在の市場はどのくらいなのかを知りたい訳です。
このように、市場が確立されていないと調査が難しいということがあります。磨ける鏡は1軒に2枚~4枚あるのですから、市場はありそうと思いたいです。
でも、先にお伝えした「アロハシャツの子供サイズの販売」のように、閃きだけで実行に移したら儲からなかったという事態は避けたいところです。
さて、こんな時どうするか?
類推から仮説を立てる
根本的に考えてみましょう。
鏡やガラスを磨くという行為をどうしてするのか?
それは、、、
綺麗にしたいからですよね!
綺麗にしたいということから類推すると
ハウスクリーニングやエアコンフィルター掃除など、クリーニング系の市場が考えられます。
また、綺麗にしたいということであれば、デコレーションをして煌びやかにしたいという市場も参考にして良いかもしれません。
早速2つの市場について調べてみましょう。
ハウスクリーニングの市場についてはすでに記事にしている
【大予言】こんな仕事がビジネスチャンス!!
こちらに掲載していますので、調査については割愛します。
結果は
2025年には1784億円に成長すると予想
されています。
実際の利用世帯数は上記のリンクからご確認ください。
「デコレーション 意識調査」と検索してみる
「デコレーション 市場」など検索しましたが、欲しい情報が出てきません。やっとのこと「デコレーション 意識調査」の検索でシティリビングの調査が出てきました。
念のため、Microsoft BingのAIにも聞いてみます。
「ものにデコレーションをした女性はどのくらいの割合でいますか?
実際のアンケートなどの調査から数値を割り出してください。」
と答えてくれました。
どうやら、デコレーションをしたことのある人の調査はこの1件のようです。
2009年のシティリビングの調査に基づくと
デコレーションをしているものが実際にあると言う人は16.8%で、うちミラー(鏡)にデコレーションをした人が32.3%、さらに専門店にオーダーした人は3.3%という結果でした。
デコレーションにかけた金額は最大15000円、平均1943.8円ということで、ミラーは手鏡などではないかと想定されます。
これを元に需要を予測するには世帯数や人口分布を調べる日登用があります。
全国の世帯数 5431万世帯 国民生活基礎調査2022年より
ここから1人暮らし世帯数は1785.2万世帯で半数が男性とすると892.6万世帯
よって女性のいる世帯数は4528.4万世帯と導き出します
15歳から64歳の人口は 7420.8万人、59.4%です。
よって15歳から64歳の女性がいる世帯は2695.8万世帯と仮定できます。
2695.8万世帯に先ほどのデコレーションをした人の割合とミラーに施した割合、専門店にオーダーした人の割合から需要を割り出してみましょう。
2695.8万世帯 × 16.8% × 32.3% × 3.3% = 4万8274世帯
と割り出せます。
全国で8.8%の世帯、1000軒中88軒が十分に期待できるという数値が割り出せました。
実際にはもっと多いと思いますが、
デコレーションで綺麗にして欲しい人は鏡を磨いて欲しい人ではないか
という仮定をした場合に導き出せる見込市場です。
このように市場を仮に調査することはできます。
この調査でわかること
全世帯の8.8%が見込客というのであれば、広告手法など考えていけます。
私なら、ポスティング業者に依頼しますね。
全体の8.8%としかわからないので、面で広告をかけてローラー作戦が面白いかと考えます。
この際に「LINE公式アカウントを使ったファネル分析」を活用します。
例えば、
LINE公式アカウントにご登録頂くと、お風呂場の鏡や鏡台の曇りと綺麗にするやり方BOOKを無料で差し上げております。
と、登録を促し登録時にアンケートで属性を分けておきます。
その後、LINE公式アカウントのステップメッセージで見込客教育をし、受注に繋げます。
もし見込客獲得が8.8%から大きく下回るのであれば、市場調査の仮説が間違っていたことになります。
ここまでやって、ポスティングなどに一定経費をかけて初めて市場調査ができます。
数値が下回ったら失敗なのか?
事業計画の見直しは必要になりますが、広告費と実際に注文から利益がでていれば、失敗ではありません。
期待値によって、やり方を変えていけば良いだけです。
このようなリサーチを行うのは、失敗を回避する為です。
実際に想定した結果が出ない時に、どの時点、どの数値であれば失敗だから撤退すると決めておくことが重要です。
このようなやり方をすれば、失敗しても最低限のリサーチ費用を失うだけで済みます。
ちなみにこのような撤退するまでにかかった費用を「サンクコスト」と言います
成功は失敗の先にある
失敗をしたからといって、落胆する必要はありません。
そもそも、中小零細企業には落胆をしている暇さえありませんw
失敗をした中から学べることがあります。
そして、リサーチで得たデータがあります。
商品が合わなくても、このような市場がこのくらいあると知ることで、市場に合わせた商品を開発すれば、儲けることもできるのです。
はっきり言えるのは行動しなければ、失敗もないが成功もないということです。
事業計画通りに上手くいくことはまずありません
事業計画は永遠のベータ版として捉えてください。
事業計画は常々修正して、事業を成功させるために計画を合わせていくものなのです。
まとめ
ローマは1日にして成らず
失敗は成功の元
思い付きだけで躊躇せずにマーケティング・リサーチまでやってみて判断する癖をつけると様々なビジネスで成功しやすくなりますよ。
じゃあ早速やってみようと思っても上手くいかない、どうやれば良いかわからないという方は是非以下のリンクから「ビジネス仕掛人」近藤義雄のLINE公式アカウントにご登録頂き、「マーケティングリサーチの相談」とメッセージを送ってください。
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