キャンプ・オブ・ザ・デッド
「火野、火出してくれ」
「あいよ」
水木の指示に応じて、毛羽立たせた薪に指先から火を灯してやる。
が、あっさりとは火がつかない。仕方無しに着火材の新聞紙に火をつけてから薪に移す。
「あいっかわらずの低火力だなー、ライターの方がまだ強いぜ」
「そういうお前だって霧吹きがわりがせいぜいじゃん」
「こっちはサボテンに水やれるし、サボテン持ってないけど」
「他に使いどころねーのかよ、おーい雨田ースマホ充電できた?」
暗雲たれ込むキャンプ場、そこに俺達は幼なじみグループでゆるくキ