アサシンクリード3 UBIクオリティを知った日

アサシンクリードシリーズで最もバグの多い作品はおそらく本作だろう。本作はアメリカの南北戦争時代を生きるインディアンの血を継ぐコナーの復讐劇がテーマだ。

この作品から弓矢や銃といった遠距離戦が出来るようになるとともに、いわゆる無双ゲーのようにわらわらと群がる敵をなぎ倒せるカウンターシステムが導入された。このカウンターは続編のアサシンクリード4ブラックフラッグなどにも導入されており、私自身このシステムはボタン一つで敵の攻撃タイミングを合わせれば容易に敵を倒せたのでとてもありがたかった。前作までは複数の敵が群がってくると倒すのが難しくなり逃げるか煙幕でひるませて倒すかの二択しかなかったのでこのシステムは画期的だった。

また、本作から海上戦というシステムも導入され船に乗って戦うミッションが新設されたが大きな問題を生んだ。その問題とは細かなものから大きなものまでバグが多いことで知られる「UBIクオリティ」を遺憾なく発揮してしまったことである。そしてこの海上戦こそがその大半を占めている。私自身も多くのバグには頭を悩まされ例を挙げると、船がおかしな軌道を見せたかと思えばミッションは失敗したり、目的地が表示されなかったりといった場面に遭遇した。まぁ、新たなシステムの導入の困難さがよくわかる部分とも言えなくもないが…

              ↓以降ネタバレ含む↓


しかしながら、本作から導入され画期的な戦闘システムとなったカウンターは後の作品にも生かされていったので悪い点ばかりの作品ではない。このアサシンクリードシリーズには現代パートといわれるものが存在するが、本作でその現代パートの主人公デズモンド・マイルズは命を落とし姿を消すことになる。続編のアサシンクリード4ブラックフラッグではデズモンドの死が明言されているためシリーズファンとしては少し悲しいものがあった。なのでデズモンドの物語は本作で完結することになる。その顛末をしっかりと知りたい方やアサシンクリード1や2をプレイして続編の評判を聞きプレイを悩んでいる方はバグの修正されたリマスター版を購入してはいかがだろう。



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