見出し画像

シリーズ初の近代舞台の作品     アサシンクリードシンジケート

本作は、産業革命下のイギリスが舞台の作品で過去作と比較すると大幅に近代化が進んでいる。産業革命期のイギリスは大気汚染が凄まじかったとされているがアサシンクリードシンジケートではその大気汚染をリアルに再現しており、どこかプレイしていてもステージ全体に霞がかかったような仕上がりになっている。まさに「霧の都ロンドン」といった具合だ。

本作でもアサシンクリードシリーズの戦闘システムは大幅に変化し、カウンター時の攻撃バリエーションの増加やフィニッシュアタックという敵を倒す際の固有モーションが武器ごとに設定されるようになった。例えば、重火器で敵の頭を撃ち抜いたり、手につけたナックルで殴打したりといった仕様だ。この戦闘システムは戦闘における緊張感を残しながら白熱した格闘を行えるという優れた仕様であり、私もこの戦闘システムは高く評価している。

また、本作から移動にかかるストレスの軽減も図られていた。今までは建物の屋根に上る際はアサシンクリードシリーズの特徴である「パルクールアクション」を行っていたが、ロープワイヤーなどを使いながら建物の屋根から屋根へとロープを伝って移動できるようになった。これは時間が惜しいユーザーにとってはうれしい仕様である。加えて、馬車などの高速移動手段も存在し、馬車に乗った際には敵対エネミーが乗っている馬車に体当たり攻撃が出来るようになっている。ぶつかった際の衝撃表現は素晴らしく臨場感にあふれるものであった。

産業革命期のイギリスが舞台の本作はシリーズの中では最も近代化が進んでいるが、時代の変化に伴って便利になった移動手段を体験できる有意義な作品であった。また、シリーズ恒例の歴史上の人物とも交流ミッションも面白い仕上がりになっており、あの切り裂き魔「ジャック・ザ・リッパ―」との接触イベントまで収録されていた。近代イギリスの文化や歴史に興味がある人はぜひともプレイしてみてほしい。

これで私がプレイしたアサシンクリードシリーズの備忘録は終わりになるが、これからは現在進行形でプレイしているソシャゲの雑記やほかにおすすめしたいPS作品を紹介していきたいと考えている。

長文失礼します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?