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【発刊記念】 Manabie (マナビー)CEO本間拓也が語る『未来の学校のつくりかた』

拓也くんと初めて会ったのはロンドンだった。美味しいケーキとコーヒーをご馳走してくれた。「ロンドンはまじで面白いから味わって」と言われて彼は去っていった。その次に会ったのは、ロンドンのどでかいカンファレンス会場だった。彼は当時クイッパー社の重要人物として、世界で一番大きいEdtechの会議で発表していた。「同世代なのに、凄いヤツがいたもんだ」と僕は彼をしげしげと眺めていた。その次に彼に会ったのはフィリピンのマニラだった。彼はクイッパーのアジア展開のキーマンとして、とある会議で重要な発言をしていた。僕はまたしても居合わせた傍観者として、「本当にかなわんな」と彼をしげしげ眺めた。その次に彼に出会ったのは東京だった。品川のプリンスホテルのホールで、彼はステージ上にアジア各国からのクイッパーチームの代表者たちを率いて、彼らのことを紹介していた。聴衆は千人くらいいただろうか。「やっぱりかなわないな、彼には」と、ほとほと参ったのを覚えている。そんな拓也くんが新刊『未来の学校のつくりかた』に感想を寄せてくれた。いつか、彼と仕事ができたらいいな。

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心を高揚させながら一気に読みました!素敵な先生のエピソードがたくさんあり、普段オンライン教育について日夜考えている身としては、教育は「学習部分」だけではなく、むしろこの本で紹介されているような学習以外の部分が圧倒的に重要で、そのあたりをオンライン教育でどのように実現させていくのだろうと改めて考えるきっかけになったし、こういった素敵なドラマが数多くある教育現場を羨ましく感じました。

「子ども一人ひとりの存在と可能性」を信じ、子どもたちに何らかのポジティブな影響を与えていくことが教育者として一番重要だと再認識しつつも、オンライン教育ではこれまで「学習機会を多くの子どもたちに届ける」という教育のアクセスの向上にフォーカスしすぎて、その教育の中身・深さに関してはまだまだスタートラインというか、改善ポイントだらけだと思っています。Edtech業界の注力ポイントもそこに移ってきていますし、N高さんのオンラインの良さを活かした多くの素敵な試みに見られるように、オンラインでも十分に「子ども一人ひとりの存在と可能性」を信じた教育は提供できると信じています。僕が去年起業したManabie (マナビー)でも、まさにそこが最重要課題です。

岩手大槌の件では、誰か一人がリーダーシップを発揮すると、それだけで大きく教育がポジティブに変わり得るということを感じ、勇気が出ました。僕の母方の実家が宮城県の南三陸町で、大槌と同様に町が全部流されてしまったのですが(母の実家も流されました)、そういった被災地各地でリーダーがどんどん生まれて、皆で教育を良くしていく世の中になるといいですね。僕も自分にできることをやっていきたいと思います。

素敵な本、ありがとうございました!また今度お話しましょう 

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本間拓也

 Edtech企業Manabie (マナビー)CEO & Co-founder 

東京大学経済学部中退。英国ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンにてInformation Managementの理学士号取得。 Quipper共同創業者。2011年ロンドンで創業。2015年リクルートに$40Mで買収された後、日本ではスタディサプリ、海外ではQuipperというブランドで展開。 Quipper Philippines & Quipper Indonesiaにてカントリーマネージャー(2014年~2019年)。ゼロからスタートし、600名のチームで国内No.1のEdtech企業へと成長(2017年時点)。 Quipperでは、商品開発、グローバル展開、事業開発、企業戦略、経営全般などを担当。 趣味・特技はサッカー。


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