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「コロナ禍の今、 絶望から始まる希望に縋りたい気持ちがある」ナカリュー友達のYumiさんより。

中川龍太郎監督の作品の熱心な観客として知り合った友人の Yumi Inoue
さん。映画のレビューの文章がとても素敵だったので、きっと本を読んだり、文章を書いたりするのが好きな人だと思って、『未来の学校のつくりかた』を発刊前に読んでいただいた。そして、感想をいただいたので、みなさんにシェアします。

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税所篤快さん。
実はまだ一度も直接お会いしたことがないのだが、
前向きすぎるほど前向きな人、
という印象を持っている。

その前向きさは、
他者の信念やビジョンをどんどん吸収していくような、
その思いきりのよい明るさに思わず俯きがちだった顔をあげてしまうような、そんな前向きさ。

意地悪な人がこの本を読んだら、
それぞれの事例に批判的な側面はないのか、と思うだろう。
かくいう私も初めはそうでした(笑)
でも良いんだと思う。

税所さんは著書でこのように述べる。

潮目を変えて前へ進む空気をつくり出すことこそ、
リーダーシップで一番重要なこと


例えば、
「今の学校はだめだ」
「教員は多忙すぎる」
「モンスターペアレントばかりだ」

…これらは誤解を恐れずに言えば、手垢がついた意見の一例だ。
これらの背景にいる一人一人は異なる存在であり、そこに願いが隠れていることは想像できる。
でもなんだかそればかりだと疲れてしまうのもまた、正直な気持ち。

そんな、疲れも見えてきた潮目を税所さんは颯爽と変えていくような気がする。

こんな風に希望のようなものを感じるのは、
数は少ないが、著書含め、私が知る"税所さんデータ"に、以下のことが共通しているからだ。

・憧れや嫉妬といった感情をおどろくほどオープンにして行動に変換している

・ものすごいスピードで人を巻き込んでいく

・関係性を深め、継続して、相手の懐に入る

(いつか「潮目チェンジリーダーの育ち方」というテーマで税所さんからお話を聞きたいな)(タイトルがいまいちすぎる)

…大変!著書の感想ではなく、税所さんを語る文章になってしまった。
ただ、『未来の学校のつくりかた』が今、出版されることにはとても意味があると思っている。

以下は、第5章で書かれていた、岩手県大槌町での出来事である。

震災から10日ほど経つと、保護者や子どもたちから「学校はどうなるのだろう」「卒業式は?」という声が上がり出した。
避難所の軒先で学校関係者ら、先生たちが学校の再開について 語り合う姿があった。
今日の生活すら苦しいはずなのに、この町の人たちは子どもたちの未来への想像力を絶やすことはなかった。


コロナ禍の今、
絶望から始まる希望に縋りたい気持ちがある。



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