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Study30.豆腐製品で、揚げ出汁豆腐風を作る

おいしいお出汁がしみしみの揚げ出汁豆腐。揚げ出し豆腐の美味しさは、衣にお出汁がよくしみて、程よい油分とともにじゅわ〜っと口の中に広がるところです。今回、「植物性のみで作られた美味しいお出汁で、食卓のメインを飾れるレシピを考える」という機会をいただきました。

肉も魚も使わずに満足感のあるメイン料理を作る。そこで思いついたのが、良質な植物性タンパク質が取れ、美味しく、満足感が得られる「揚げ出し豆腐」でした。いろんな可能性を探るため、保存がきく「高野豆腐」、水切りの必要がない「厚揚げ」、そして「豆腐」の3つの豆腐製品で美味しさを比較していきます。

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上記写真が揚げた物で、左から「高野豆腐」「厚揚げ」「豆腐」の順です。一口サイズに切り、片栗粉をまぶしフライパンで揚げ焼きにしています。高野豆腐はお湯で戻す、豆腐は水を切り表面に塩を塗りつけて脱水する、という工程を挟んでいます。

旨味があるのは豆腐

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一番旨味を感じたのは「豆腐」で、豆腐自体の美味しさが感じられます。厚揚げは豆腐の種類が選びにくいので、豆腐自体の美味しさをスーパーで選ぶことができません。高野豆腐は、下味をつけていないので中が水っぽく感じてしまいました。

食感が美味しいのは高野豆腐

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食感が一番美味しかったのは高野豆腐で、カリカリと共にもちもち感があり、軽い仕上がりになっています。厚揚げはカリッと感が出しやすく固めの仕上がり、「豆腐」は表面のカリカリ感はほとんどなく、ずっしりとしており、衣の付けにくさからカリカリ感が生まれにくいです。

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それぞれに良いところと弱点があり、弱点をカバーする必要性を感じました。そこで、高野豆腐は出汁で下味をつける、厚揚げは塩で下味をつける、豆腐はしっかりと衣をつける、という改善を加えました。

すると、高野豆腐の「中が水っぽい」という弱点は出汁を吸わせることで改善し、豆腐の「カリカリ感が出にくい」という弱点もしっかりと衣をつけることを意識することで少し改善しました。しかし、厚揚げの豆腐の味自体がどうしても「豆腐に劣ってしまう」という点は手の打ちようがありませんでした。

気に入ったのは高野豆腐

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結果、一番食感と味ともに美味しいと感じたのは「高野豆腐」でした。この結果はかなり好みに左右されるかと思います。「豆腐」は一番味が美味しいと感じますが、高野豆腐の「もちもち」「カリカリ」が同居した食感の美味しさには叶いません。一口サイズのチキンナゲットを食べているような、軽い食感で箸が進みます。

どれも豆腐、どれも好きな食材だったので激しい争いとなりましたが、高野豆腐の可能性にまた嬉しくなった実験結果でした。まだ作成したレシピは掲載できませんが、「めんつゆ」を薄めたつゆなどに浸して、煮物だけじゃない高野豆腐の美味しさを試してみてください。




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