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#5 コーチングとは何か

◆はじめに

私のnoteにご興味をもっていただきありがとうございます。
現在、独立してプロコーチ(コーチングを仕事にしている者)として活動している「にい/新村敦也」と申します。
今回は私が仕事にしている「コーチング」についてご説明していきます。
 ・コーチングの正しい定義とは?
 ・どのように説明すれば正しく伝わるのか?
これらについてはコーチの間でも議論が絶えません。
文脈やシチュエーション、また伝える側の知見や、伝えられる側の状況やニーズにも依存し、定義や説明内容が変化する可能性があります。

「コーチング」については既にたくさんの方々がnoteはじめ各種SNSで発信をしてくれています。
よって、今回この記事ではあえて「コーチングを受けて独立した私」「コーチとして人のチャレンジを応援するコーチングを提供する私」の経験、視点を意識して、「コーチングとは何か」について書いてみました。
偏りもあると思いますので、フラットにコーチングを理解したい人はぜひ他の記事もあわせてお読みいただけるといいのではないかと思います。

◆コーチングとは何か

コーチングでは、何かしら「現状を変えたい」「もっと良くしたい」というニーズを持った方が、「ありたい姿」「理想の状態」の実現に向け、契約したコーチと定期的に対話の場を持ちます。

通常、コーチと話し手が1対1で対話の場を持ち、1回あたり約60分間のセッションを、月1~2回程度の頻度で一定期間繰り返していきます。(世の中には複数人で受けるコーチングも存在します)

私のコーチングで扱う領域は「人生全体」です。よっていコーチングを受けるきっかけや扱われるテーマは、仕事やキャリア、家庭やプライベート、人間関係、転職、独立、等様々です。

コーチングにおけるコーチは、スポーツのコーチやメンター、コンサルタント等とは異なり、原則アドバイスやソリューションの提案といったことは行いません。

ではコーチは一体何をしてくれるのか?

コーチは話し手の話を傾聴し、質問・フィードバックを行うことで、話し手の内省を促し、一人では気がつけなかった「悩みの真因」「大事な価値観」「本当の願い」等の探求・言語化を手伝い、またそれを具体的なアクションへ繋げていくことを支援します。

◆毎回のコーチングの流れ

1.前回からの振り返り

前回のセッションで決めたアクションを実際にやってみてどうだったか。またやってみたことで気がついたことは何か。どんな変化を感じているのか等を振り返ります。

2.当日のテーマの確認・決定

今日のコーチングセッションでは、どんなことについて話をしていきたいのかを確認・認識あわせを行います。

3.テーマについての対話(セッション)

決めたテーマを入り口にして、2人で対話を進めていきます。コーチは傾聴するだけではなく、クライアントの内省を深め、思考の整理やアイディアを生み出すために、質問やフィードバックを行います。

4.アクションの決定

対話の中で生まれた気づきやアイディアを活かし、「ありたい姿」「向かいたい未来」に向けての具体的な行動を決めます。クライアントの主体性を尊重しますが、コーチから提案させて頂くこともあります。

◆コーチングはどんな人が受けるものなのか

何かしらの”現状”に対して、本気で“変化”を起こしたい人

大前提、コーチングはどんな人でも受けていい、受けられるものであってほしいと考えています。そして色んな人にコーチングの良さを知ってもらいたいとも思っています。
一方、有償でのコーチングを50名以上の方に提供してきた今、本当の意味でコーチングの価値を実感したり、効果を高めるためには「コーチングを受けるクライアント自身が、自分と向き合う意識、そして変化を起こしたいという願い、コミットメントを持つこと」がとても大事な要素であると考えるようになりました。

振り返ってみれば、私がコーチングを受けた際も「実はあまり向き合いたいと思っていないテーマ」を掲げてしまったことがあり、グルグルするだけで何も得られない時間を体験したことがあります。またアクションについてもコミットメントが低いので、結局実行に移さなかったり、どこか義務感に駆られて苦しくなった体験があります。

よって「いまの自分の生き方には大満足していて文句なし!」といった方や、悩みや問題を抱えているけど「自分の外側に答えや解決策を求めている」といった方、さらには「コーチングを自分のためではなく、他者とのコミュニケーションスキルとして学びたい」といった方は、コーチングを受けても本当の意味で変化・効果を実感することは難しいかもしれません。

◆コーチングでよく扱うテーマ

前述した通り、私のコーチングで扱う領域は「人生全体」ですので、テーマは様々ですが、私のクライアント様からよくでるテーマを例に挙げると下記になります。

・仕事に対するモチベーションが下がっている。もっと楽しく充実感をもって働きたい。
・このまま人生を過ごしていくことに漠然と不安や焦り、物足りなさを感じる。
・今の自分が好きになれず、変化を起こしていきたい。
・もっとやりたいことや好きなことで生きていきたい。
・家族や職場、友人との人間関係で悩んでいる。
・挑戦したいことがあるが、不安やリスクが頭をよぎり一歩踏み出せない。
・転職や独立、海外移住や留学等、人生の大事な選択に迷っている。

「前回のセッションでは仕事について」「今回のセッションでは家族関係について」といったように、セッションの度にテーマのカテゴリーは変化しても構いません。そもそも人の人生自体が「なま物」であり、その時々の「モヤモヤ」「悩み」「気になっていること」が都度変化するのは当然のことなのです。また例えば「転職を決意するためには家族と話しあわなければいけない」といった事例のように、人が何か変化を起こすタイミングでは様々な領域が関連し絡み合います。
コーチングを受ける前はそうでなかったとしても、アクションを起こしていき、外的な要因も含め状況が変わる中で、後々他の領域・カテゴリーにおけるテーマが扱われることは十分あり得ます。
それぞれバラバラの専門家に相談し、その方の価値観や一般論に基づいてアドバイスを受けるよりも、一人の信頼できるコーチに自分の本音を曝け出し、そして自分自身で考えるからこそ、本当の意味で腑に落ちるような決断に至れるコーチングというプロセスは、人によってはとてもエコで効率がよかったりもします。

僕自身、コーチングを受け始めた時にいきなり「独立」を考えていたわけではないです。「仕事のモチベーションがあがらない」といったテーマから始まり、その後人間関係や働き方についてテーマが変わり、最終的に「独立するか否か」といった順番でコーチングが進んでいきました。

◆コーチングの期待効果とは

コーチングで得られる変化や効果は十人十色です。ここでは私が考えるケースについて記載します。

・自分が「本当は何を気にしていのか」「本当はどうしたいのか」がわかる
・自分の「ありたい姿」「理想・ビジョン」が明確になる
・上記の実現に向け勇気を出して行動を選択できる
・人生において「何を大事にしていきたいのか」「本当にやりたいことは何か」がわかる
・上記を大切にしながら生きていけるようになる
・家庭や職場、プライベートな場での人間関係が良好になる。または我慢して付き合う時間がなくなる。
・一人で考え悩むだけで終わっていた状態から、実際に行動に移していけるようになる
・世間体やあるべき論、恐れや不安といった感情ではなく、自分の軸から物事を選択できるようになる
・世間の枠組みに当てはめたり他人と比較したりすることなく、ありのままの自分を認め、自然体でいられるようになる
・いろいろな思い込みから解放されて、自分らしく自由に生きていくことができる
・自分ひとりでは思いもつかなかったような可能性やアイディアに気がつくことができる
・全く予想していなかった世界に飛び込んだり、行動を起こすきっかけを得ることができる

◆コーチングを数か月以上継続する理由

コーチングは基本的に継続して受け続けるものです。それはコーチングの価値が、1回のセッションだけにあるわけではないからです。
継続の期間については個人差がありますが、変化・効果を実感する上で、最低3か月~6か月、合計で6回~12回での継続が推奨される場合が多いです。
継続が推奨される理由としては幾つかありますが、私個人の視点としてここでは2点挙げさせていただきます。

1点目として、コーチングで得られる価値のひとつに「本質的な変化」というものがあるからです。これは目先の成果や目標達成といった外的なものではなく、日常における物事の捉え方や行動のパターンなど、あなた自身の意識の変化のことを表現しています。
本質的な変化を起こすためには、コーチングのセッションとセッションの間の時間がとても重要になります。
セッションで気づいたことや浮かんだアイディアを、次回のセッションまでに日常で試すことが大事だからです。
例えそれがうまくいってもいかなくても、次回のセッションで「そこから何を学んだのか」を振り返ることで、その取り組みをより意味のあるものとして捉え、しっかり自分の学びとして取り入れることができます。

2点目として、ありたい姿に向けて「継続的」に自分と向き合い、そして行動を起こしていくための「仕組み」として機能するからです。
何か理想を叶えるために絶対にコーチングが必要だとは思っていません。例えてみると、筋力トレーニングやダイエットのように、自分自身でメニューを考え、運動を習慣化し、食事に気を付け、意識的に日々を過ごすことは不可能ではないと思います。

しかし、仕事・家庭・プライベートと忙しなく日常を過ごす現代人にとって、自分自身と向き合い内省し、行動につなげるための時間を捻出することは簡単なことではないように思います。頭では重要性を理解していても、どうしても優先度を下げてしまい、おざなりにしてしまうことも多いのではないでしょうか。
また現状に変化を起こし、ありたい姿に向かって一歩踏み出す時、そこには必ずと言っていいほど不安、恐怖、リスク、恥じらい、言い訳等、行動を抑止する要因が潜んでいます。

コーチがいることでクライアントは励まされ勇気が湧いてくるだけではなく、セッション中に決めたアクションについて、「自分との約束」としてコミットメントをもって、チャレンジし続けることができるのです。
「山は一人で登るより、二人で登るほうが早い」とよく聞きますが、まさにピッタリな表現だと思います。僕自身も転職してから1年後に独立してしまうなんて、思いもよりませんでした。

◆私とコーチングとの出逢い

きっかけは「仕事におけるやりがい/モチベーション」の低下

私は大学卒業後、父親のような人を増やしたくないと思い、「働き方改革の第一人者」を目指し成長を求めていました。
一方、自分自身が長時間働いてしまった上に、仕事の充実感も低いことにどこか違和感を感じていました。

そんなタイミングでコーチングを受けた結果、当時の私は下記のような自分の在りたい姿や価値観を尊重できていないことに気が付きました。

 ・家族や大切な人との時間を大事にしたい
 ・もっとマイペースに自由に自分の人生を生きたい
 ・組織という単位ではなく一人ひとりのキャリアや人生を支援したい

気が付いた時にはプロコーチとして独立を目指していました。
お金やキャリアへの不安、また周りからの心配の声も多くありましたが、その後もコーチングを受け続けた結果、「自分自身が挑戦する姿を見せることで、周りに勇気や希望を与え、結果として励まし応援し背中を押す」といった人生の中で最も大事にしたい価値観が見つかり、しっかり向き合ったことで、一歩踏み出しフリーランスとして働く覚悟が芽生えました。

いまでは仕事以外の領域においても自分を誤魔化さず、素直でありのままの自分で生きることを、諦めなくなったと感じています。

◆終わりに

コーチングはパートナーシップだとも言えます。
互いに信頼関係を築きながら二人でいかにクリエイティブでパワフルな時間を創れるかが、コーチングの時間を有意義なものにし、そして結果を出し、目標を達成するかに大きく関わっていきます。
また夫婦関係や恋愛関係同様、先天的な、言葉にならない「相性の良さ」も存在します。私はコーチとして「本気で変わりたい」「本気で変えたい・解決したい何かを抱えている」「ここで一歩踏み出したい」という気持ちを持った方との相性がとてもいいです。
願いや価値観を引き出し、行動に繋げるためのアイデアを一緒に創出し、一歩踏み出すために励まし、エンパワーメントし、鼓舞することが私のコーチとしての強みです。
コーチングに興味があり、私との「相性」にピンと来た方は一度お話できたらと思っています。お気軽に下記のホームページよりお問い合わせください。

▼ホームページはこちら
https://niicoach.studio.site/

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