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業務委託基本契約・個別契約書テンプレートの無料公開!

業務委託契約を締結する際のNDA・基本契約書・個別契約書の雛形を無料で配布致します!
とにかく資料だけ欲しいという方は、すぐ下のリンクからダウンロード可能です。もし少し時間があるという方は、今回公開した雛形の注意事項などをよく読んで理解した上で、ご利用をお願い致します。

※ 本契約書の雛形利用に関し、トラブルが発生した場合、利用者又は第三者に損害が生じた場合であっても、利用者の自己責任のもと利用されるものであることに鑑み、私は、損害賠償その他一切の責任を負担致しません。

対象者

今回の契約書は以下の方々を対象に作成・公開したものです。

・システム開発会社・またはWEBサイト制作会社
・システム開発会社・またはWEBサイト制作会社と業務委託契約を行う方
・システム開発会社・またはWEBサイト制作会社と業務委託契約を行う事業会社

想定利用シーン

今回の契約書は以下のシーンで利用されるものとして公開したものです。

・システム開発、またはWEBサイト制作との請負契約
・システム開発、またはWEBサイト制作との準委任契約

注意事項

本記事に公開されている契約書雛形の利用に関し、トラブルが発生した場合、利用者又は第三者に損害が生じた場合であっても、利用者の自己責任のもと利用されるものであることに鑑み、私は、損害賠償その他一切の責任を負担致しません。

本記事に公開されている契約書雛形に関しては、取引に起こり得る全てのケースを網羅しているわけではございません。ご締結前に十分に自社、契約先との取引内容を考慮した上でご利用ください。

本契約書雛形については、ご自由に変更して頂いて構いません。
(もしお気付きの点がございましたら、ご連絡頂けると嬉しいです!内容をアップデートして様々なリスクにも対応できる内容としたいです)

NDAについて

※ NDAに関しては、公開後一時非公開に致しました。いずれ公開します。
NDA(秘密保持契約)とは、今後の各種取引を前提として、当事者同士で開示される情報、およびその過程で双方で知り得た情報の第三者への開示、漏洩などがされないように締結するものとなります。

NDAを締結する例
何かシステムの開発を依頼したい。そのため、依頼側は、各ベンダーへ開発費用の見積を依頼します。その際に依頼者側の情報(予算や目的、依頼内容など)をシステム開発会社へ提供する必要があります。このような場合、NDAを締結しておき、今後の取引に関わらず、提供した情報は絶対に第三者へ漏らさないでね!とNDAを締結することとなります。

今回公開しているNDAは、これまでに私がシステム開発を経験してきた内容を日々アップデートしてきた内容となっております。

業務委託基本契約について

業務委託基本契約とは、発注側と受注側との間で今後、継続的に発生するでろうすべての業務委託の取引に共通する基本的な取り決めを定めるための契約となります。

取引のたびに契約の内容を事細かく記載して契約書を締結するのは非効率となるので、基本的な契約内容を明記し、今後の取引でも基本契約をベースとして、個別の契約を行うのが一般的かと思います。

今回公開している契約書に関しては、発注側の目線で記載した内容となっております。特に第8条、第9条に関しては、発注側のビジネスの利益を考慮した上での記述をしております。こちらの記述がないまま、システム開発、およびWEBサイト制作などの発注を行なった場合、大金を支払ったのにも関わらず、知的財産権が受託側の権利となり、ビジネスを行う上での大変なリスクとなるため、事前に当事者同志でのリーガルチェックを行なった上で締結を進めるようにしていただくと良いかと思います。
逆に言い換えると、本契約書を個人事業主など受注側の方が提示する際は、第8条、第9条に関しての記述を削除して利用してください。
権利を譲渡する際はプラスで費用を上乗せするケースもたくさんありますので、互いのビジネスファーストで考えでうまく契約書内容を変更すれば良いかと思います。

個別契約書について

今回(2021年05月02日時点)公開した雛形は、準委任契約を前提にした内容となります。いずれ請負契約の雛形も公開する予定です。

個別契約書とは基本契約とは別に個々の取引に関する契約を明記したものとなります。

相手方の契約書を変更するときの注意事項

あまり契約書を締結する機会がない方向けに記載する情報です。
相手方の契約書雛形でリーガルチェックを行う場合に、相手にとって嬉しい変更の仕方があるため、もしご存知ない方がおりましたら、以下の方法で変更依頼をすると良いかと思います!

(以下、契約書がwordファイルで送付された場合)
・変更履歴をONとする。
・変更したい箇所を修正し、変更前、変更後が変更履歴でわかることを確認する。
・コメントで変更した理由、変更後の文書の根拠や目的を記載する。
・メールでも変更したい箇所および、変更する理由と目的などを明記する。

上記は、変更した箇所、変更したい理由、変更後の記述の意図がわかるようにする方法です。この記載がないと確認する側は、どこをどのような観点で確認すれば良いか分からず、非効率なキャッチボールが発生してしまいます。

あとがき

私は、システム開発、事業会社でプログラマー、システムエンジニア、プロジェクトマネージャーとして自社およびクライアントのシステム開発に携わってきました。そこで数多くの不具合、およびトラブルも経験してきました。

大きめの事故が発生したとしても、契約書を両者で確かめ合い、泥沼に発展するケースは少なく、稀なケースかと思います。ただ契約書があることで両者にとっては、お互いのためになること、メリットになることが多いと考えます。

金額が小さいからと言って、契約書を締結せず、口頭や簡易的なメールでだけで済ましてしまう取引も世の中には数多くあります。が、果たしてそれは本当にクライアントのためになっているのでしょうか。

また企業がフリーランスの方と契約する際にも簡単な注文書のみで締結し、業務を依頼する機会もまだまだ多い印象です。これはビジネスパートナーとして果たして信頼できる「良きパートナー」と言えるのでしょうか。

現在行っている事業の関係上、クライアントの商談・取引・契約に関する相談を多く受ける機会があります。そこでは、今まで簡単な注文書のみで業務を委託しているケースが多く、ちょっとした問題が発生した際に契約書ベースで話ができず、双方にとっても良い気持ちで業務を進めることが難しい状態になっている場合があります。

今回公開した契約書は完璧ではなく、まだまだ発展途上のドキュメントです。ですが、この機会に業務委託ってそもそもなんだっけ。契約ってなんだろう、何を記載したらよいかなどなど今以上に興味を持っていただき、よりビジネスパートナーと成長できる良い取引が今後ももっと多くなることを願ってテンプレートとして公開致しました。

少し急いで公開した内容でもあり、誤字脱字や内容が若干わかりづらい表記があるかもしれません。ご指摘いただければ、すぐに修正致しますので、そのような内容がございましたら、お気軽にご連絡ください!


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