![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55745875/rectangle_large_type_2_cfa77240a796e1a797f7f6a59b7aecf6.jpg?width=1200)
旅の始まりと終わり
何万kmも先にいる人へピンポイントに会いに行けて、また何万kmをピンポイントで戻ってこれるって、奇跡以外無いだろう。
空の上の夜はとても長く、果てしなく広い。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55742790/picture_pc_d148d78dfb73c699ac5940277d4589f0.jpg)
空気よりもずっと速く進んでいる様な感覚がする。
飛行機は、時間を飛び越える。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55743307/picture_pc_b38cb2cf9c43e7cb736f4e1270bd4664.jpg)
月明かりを見ながら、闇を切り裂く。
寝静まった機内で、読書を続ける人がいる。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55742837/picture_pc_fd6cd9d4a98c78388900d609183b3f0e.jpg)
夜明けの空はとても寒そうだ。
それでも人が眠れるほど飛行機は暖かく、今も安定して飛んでいる。
機内のマップを見ながら、この真下にいる人の生活はどうなっているんだろうと考える。
外気温がすごい。
飛行機、凍らないのかな。
ハバロフスクって?
シクティフカルは?
タシケント?
ベイルートって?
知らない場所だらけだ。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55743224/picture_pc_d83ae6243ae8d092401e2dd7fee130ae.jpg)
彼らも真下から、この飛行機をみているのだろか。
いや、気づいてないな。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55743263/picture_pc_2f6336e1aee0eae64e0c97933155b9e0.jpg)
あの雲の上に乗れそうだな。
多分スッカスカで落ちるか。
いや、スプレーで固めたらイケるかも。
僕達がどんなに眠たい時でもそうでない時も、飛行機は飛び続ける。
数えきれない程の思い出と人々を、今日も運ぶ。
遠い国の旅の始まりと終わりはいつも
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55745699/picture_pc_34cb1a5f89665bb32b370f36d035c4cf.jpg)
「短い間ではございますが、どうぞ快適な空の旅を」
なんて機長に言われて、惚れない人なんているのかな。
いつもありがとう。
つまり何が言いたいのかというと、キャプテンはカッコイイ。
「もう飛べないという寂しさよりも、もう飛ばなくて良いという安堵の方が大きい」今日ラストフライトを迎えられた尊敬する大先輩のお言葉。
— 小瀬川健司 (@KenjiKosegawa) May 20, 2021
いつも最大の敬意と愛をもって、旅をしています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?