映画監督をするしかない。
最近、久しぶりにカンヌでパルムドールをもらった時の監督とあるトークイベントで話す機会があった。
その映画では私はプロデューサーをした。
「サムライ映画を死ぬまでに撮りたい」と言っていた。
トークイベントでは「いつかカンヌの時のように題材を見つけ、プロデュースできたらいいね」とは言ったが、残念ながらそれは起こらないと思う。
私はその間に監督になってしまった。
彼には言いたいことがない。
題材を見つけるのは私、脚本を書くのも私、資金調達も私、リサーチも私、その編成で映画作りに参加するなら、私が監督するだろう。
そういう抱え方をしなければ持ち上がらないと思う。
彼のようなやり方がハリウッドのやり方かもしれないが、構造的に実現不可能な状況にある。
残念だけども、彼のプロデューサーをする状況は私の生涯来ないだろう。
そして、私は映画監督をするしかないのだと気づいた。
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