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ユベールロベールの絵

私が初めてユベールロベールの絵を観たのは、大学一年の時に国立西洋美術館での特別展です。

しっかりとした作品よりも、簡潔に描かれた素描の方の記憶がはっきりとしており、大学生の時から素描が大好きだったんだな、と思いました。

そんなユベールロベールの絵を再び目にしたのは、ローマのバルベリーニ宮を訪れた時です。
こちらにはかの有名なラファエロの作品も展示してあります。

ここでは、特にラファエロについては述べません。

こちらにあるユベールロベールの作品を観て思ったことは、この風景はどこにあるんだろう?
私もこの風景をスケッチしたい!でした。
もちろん、その夢は叶いません。
何故ならユベールロベールの描く遺跡は現実世界には存在しない、いわば空想絵画だからです。
現実に存在する遺跡や建造物等を絵の中で自由に組み合わせて、新しい風景を作り出しているのです。
この様な絵画の事を「カプリッチョ」といいます。
私は、それを知ったとき、とても残念でしたが、同時に彼の古代遺跡への愛、憧れを強く感じました。
何故なら彼の描く遺跡は、本当にローマを愛した人間でないと抱かない景色や、表情をしているからです。
これはかなりの個人的見解ですが、同じ古代ローマ好きとして、多くの共感できるポイントがあります。

私も早く、彼のように自身の古代ローマ世界を見事な腕前で描き上げたいです。

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