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「暖冬でコートが売れない」はもうやめませんか?

大変ご無沙汰致しております。
note書かないとなあと思いつつ気付けば年が明けておりました。
年が明け、巷では有名人の結婚や不倫や離婚でSNSが賑わい、新型の感染ウイルスが出てきたりしておりますね。

そのウイルスの特効薬として開発された新薬がある特定の状況下で変異し、より恐ろしいウイルスへと変貌を遂げたことにより人類の4割がゾンビ化、世界は大混乱に陥ります。

ゾンビにより減ったマンパワーを補うべく一気に進められたAI技術によって対ゾンビ用の武器やライフラインの確保などがある程度整った矢先にAIが叛乱。

それにより世界は人類とゾンビと機械との三つ巴の争いが幕を開けたわけですが、皆さんお元気でいらっしゃいますか?

悪ふざけが過ぎました。
色んな所から色んなものをパクってごった煮にした感じになってしまいました。
取り敢えず上の内容は無視してください。

さて、この秋冬はかなり苦戦し、特にコートの売れ行きが良くなかっという話を数人のアパレル関係者さんから聞きました。

そしてその理由に暖冬を挙げている方が数人いらっしゃいました。
それらの話を聞いていて思った事がタイトルの言葉ですが、少し言い方を変えます。

いい加減服が売れないのを何かのせいにするのはやめませんか。

コートが売れない理由としましては、流行が動いてないから去年と同じコートでも大丈夫だったとか、メルカリやブランド古着で買ってしまったとか、服より家族との時間を充実させる為に支出が娯楽にシフトしたとか、理由はいくつかあるかと思います。

そんな理由に対して業界の皆様も、どうしたらそんな中でも服を買って頂けるだろうかと試行錯誤しながら打開策を練っている状況です。

しかし、暑かったからや景気が悪いからなどの理由も確かにありますが、そういった理由は一社や一店舗では対処が難しく、それらにはどこか諦めや思考放棄が含まれているように感じられます。


勿論そう言った如何ともし難い理由による影響が全く無いとは言いません。
実際にマス市場なんかは大きく影響を受けているかと思います。
暖かければコートやダウンなどを着る必要はありませんし。

でも、嗜好品としてのファッションを扱っている方達が、(気持ちは痛いほど分かりますが)それをある種の逃げ道にしてしまうのはいけないような気が致します。

街を見ても暖冬とはいえ、出勤する時コートを着てマフラーを巻いている方が多数かと思います。

地方では車移動ということもあり、ロングコートなどを車内で着る方は少ないかと思いますが、ファッションがお好きな方は外出の際にはお気に入りのアウターを着てお出かけされているはずです。

確かに絶対に必要というわけではないかもしれません。
更にアウターはどうしたって単価が高くなります。
ですので他のアイテムと比べて買うのにはある程度の覚悟が必要となります。

多くの方が経験あることかと思いますが、高い買い物をする際には大金を払う覚悟を持って買っているはずです。

ではその覚悟を持ち出してまでわざわざ必要のない服を買う理由とはなんでしょうか。
それは「欲しい」からに尽きると思います。

つまりアウターが売れない理由の一部は、大金を払う覚悟を決めるほど欲しいと思えるような物がなかったからではないでしょうか。

あくまで暖冬を理由にするのであれば、厚着をする必要性がないので欲しいというハードルは上がっていると言った方が良いかもしれません。

そんなハードルが上がった状態で、提供する側が「何となくコートもあった方が良いな」、「去年この形が売れたから同じ型をまた出そう」などの理由で作られたものばかりが売られていたら、欲しいと思って頂けるでしょうか。

そもそも、作った自分が、仕入れた自分が、販売しようと接客した自分自身が欲しいと思えるのか、欲しがってもらえると胸を張って言えるのかが大前提のような気がしています。

これは以前書いた「まずは自分達がファッションを楽しむ」ということにも繋がっているかもしれません。

皆買わなくて良いなら服なんて買いたくないですし、義務感で服を買う人なんて殆どいないでしょう。
それでもカッコイイなカワイイな欲しいなと思った時にお財布と相談して、覚悟を決めて買っているのではないでしょうか。


ですので、思考を放棄して、どうしようもできない何かのせいにして逃げることは良い加減やめませんか。
まずは本当に良い物、欲しいと思って頂けるような物はなんだろうと考える事から始めませんか。


長々と偉そうな事を書きましたが、多くのアパレル関係者の方は分かった上で、もしくはもっと良い打開策を考えていることかと思います。

実際、服を買ってもらうことは様々な理由から難しくなりました。
それでもやはり出来ることを考えて実行するしかないと思いますので、お客様が欲しいと思って頂けるものを提供できるように致します。


どんなに真面目に書いても冒頭の悪ふざけが全て台無しにしてしまっている気がする。

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