見出し画像

【ベガルタ仙台 選手採点】第24節 徳島ヴォルティス

J2はこの試合をもって2週間の中断期間に入ります。
パリ五輪の関係かもしれませんが、J1とJ3は今週末も試合あるのにJ2だけが一足早く中断期間に入るのもよくわかりませんが、なんにせよ中断期間です。

J1の一部は欧州リーグのアジア・ジャパンツアーの兼ね合いで親善試合が組まれておりまして、中断期間もあります。国立でやるなら見に行こうかなーと思ったけど、お値段はフレンドリーではなかった。対戦チームのサポーターじゃないとなかなか足は伸びないですな。

そんな中、仙台は中断期間を利用して、ファン感が開催されます。
徳島戦に勝利して、選手・サポーター共に良い雰囲気で開催を迎えたいところでしたが、、、

では本題へ。


スタメン

ベガルタ仙台

前節は岡山に0-2で敗退。岡山にダブルを許してしまいました。
前々節の栃木戦の後半から続く嫌な流れを振り切れず、昇格を争うライバルに手も足も出ず、完敗。いや、手も足も出さず完敗のほうが正しいかもな。
前半から何も起こさず、後半もそのまんま終わった感じだったし。
あまり振り返りたくもない試合でした。

今節の相手は徳島。天皇杯でやられた借りもある。
アウェイとはいえ、きっちりやり返しておきたい。

前回の対戦は3月。あのときはまだ吉田達磨体制で、徳島のチーム状況は底でした。しかし試合はお互い決め手を欠いてスコアレスドロー。これで徳島との対戦はJ2降格後、5試合連続ドローとなりました。
徳島はその後の監督交代がハマり、順位を上げてきているので、ここでしっかり叩いておきたい。

スタメン
仙台は前節から4人が入れ替わり。
髙田は累積警告で出場停止で真瀬がスタメン。前節ベンチだった長澤がスタメン復帰して工藤蒼生はベンチ外。知念、オナイウが外れて新加入の實藤と梅木がいきなりスタメン。
それによりシステムも4バックから3‐4‐2-1に変更。徳島に合わせてミラーゲームにしたかったと意図もあったのかもしれないけど、それ以上にこちらの台所事情によりシステム変更をせざる負えなかったのかなと思いました。

それにしても、實藤と梅木の先発出場には驚いた。
實藤は髙田が累積というのもあるのでわからなくもないが、梅木はベンチからだと思った。まだお互いの特長を理解してない状況なのに、前節の試合内容を見るとそんな悠長なこと言ってられないか。

ベンチには鎌田と松下が復帰しました。

徳島ヴォルティス

岡山は8勝5分10敗の勝ち点29で12位。
前節は甲府を3-1で破り、引き分けを挟んで2連勝。その引き分けも長崎を相手に89分までリードしていたということで、仙台に比べて調子が良い。

今節はミッドウイークに天皇杯 神戸戦を挟んで迎える1戦。その天皇杯は神戸に0-2で敗退したものの、夏場のこの時期なので疲労は溜まっているだろうと思ったけど、天皇杯はターンオーバーで選手を入れ替えてるからそんなにダメージはないか。

スタメン
前節から先発が4名入れ替わり。
スアレス、カイケ、児玉、チアゴアウベスが外れて、田中、内田、岩尾、坪井が先発に入りいます。
岩尾は浦和から復帰後、こちらも即先発です。ただでさえ、この人の戦術眼やテクニックは厄介なのに、この岩尾とボランチを組むのが永木。さらにこれに柿谷が加わるわけで、この組み合わせはJ2屈指といっても過言ではないはず。

唯一、救いだったのはGKスアレスが欠場だったこと。怪我なのかな?
代わりに入った田中はリーグ戦初先発です。

ベンチを見ると、チアゴアウベス、杉森、渡が入ります。岩尾とともに途中加入したターレスがベンチ入りしてないのは助かりましたが、それを差し引いてもなかなかのメンバー。
前回対戦時も思いましたが、タレント揃っているよね。徳島。

前回の対戦詳細(第6節)

戦評

システム変更もハマらずいいところなく失点を重ね、0‐2で敗戦。
前節の岡山戦に比べれば内容は挽回したものの攻撃のハイライトは数回程度。それもゴールを脅かしたとはいえず、得点の匂いは全くしなかった。
うまくいかない時期は来るもので、それが今なんだなというのを改めて実感。

試合開始からいいように徳島にWBの裏を突かれてしまい、相手のペースで試合が進む。この試合に岩尾がいたのも仙台にとってはアンラッキーだったかもしれない。ことごとく岩尾にボールを通された。
實藤が好ブロックで3点くらい防いでくれたけど、それがなかったら前半から大量失点だったろう。わかっちゃいるけど止められない状態が続いた。
石尾、内田が怪我で戦線離脱しているのもあってシステムを変更したんだろうが、応急処置にもなってなかった。
森山監督もやりづらそうにしてたから、後半は4バックに戻したというのも納得がいく。

守備に気が回ってるもんだから、攻撃の組み立てにも悪影響。ビルドアップの立ち位置も以前よりも後ろ。
これは今に始まったことではないが、小出、菅田、石尾で回していたときはボランチやサイドの選手との距離感がよかったのだが、石尾がいなくなってからそのバランスが崩れている。
松井と長澤のポジションが後ろに引っ張られている分、前との距離が出てしまいボールが繋がらない。

その逃げ先として梅木を使ってるのだが、さすがに加入1試合目では周りとの連携もうまくいかない。落としたボールや落とし先が定まっていないのでそれはこれから。
でも梅木の高さは武器になりそう。五分五分や態勢が悪いボールでも勝ってくれたシーンも何度かあったので今後に期待はできる。

でも攻撃より守備の意識と再構築かな。
2失点目のエウシーニョのゴールシーンなんか中盤でエウシーニョがフリーだもの。たぶんあそこは相良がついていかないといけないのに戻り切れてないことで生まれてしまった失点。
相良も出ずっぱりでコンディションが下がってきてるんだろうが、ここが踏ん張りどころ。

と、まあアウェイ2連戦は良いところがなく連敗でした。
ここで中断期間に入ってくれるのは良かったのかもしれない。しっかりリフレッシュできる。そして再開はホームで迎えられる。
その相手は清水エスパルス。
前回対戦では試合後のゴリさんの叱咤がYouTubeでバズったのが記憶に新しいが、今回は叱咤ではなく勝利のダンスや笑顔が見れるようにしっかり立て直してもらいたい。ここが踏ん張りどころ。

最後に、徳島の感想を3つ
・ボランチが安定したからか柿谷が躍動してた
・後ろも安定してるし、攻守のバランスが良い
・今の状態をキープできて、この戦力なら昇格プレーオフ争いに割って入ってくるの確実でしょう

評価

MOMは實藤。移籍後初出場なのに3点は防いでくれた。負傷交代してしたのが惜しいくらいの内容だった。早速チームの救世主となってくれた。

それ以外では中島の積極性ぐらいしか及第点の選手はいなかったなあ。
でも途中出場の選手たちはみんなよくやっていた。特に松下と有田はコンディションも良さそうで今後出場機会増えそう。
鎌田も久しぶりの出場だったけど、相変わらずのプレーぶりでよかった。
もしかしたら夏の移籍でOUTかもな、と思ってたけどそれはなさそうかな。
自ら10番を背負うことを選択したんだし、後半戦でリベンジしてもらいたいね。

GK 33 林 彰洋 5.0
DF25 真瀬 拓海 5.0
DF 5 菅田 真啓 5.0
DF 22 小出 悠太(80'OUT) 5.0
DF 13 實藤 友紀(46'OUT) 5.5
MF 6 松井 蓮之 5.0
MF 37 長澤 和輝(64'OUT) 5.0
MF 11 郷家 友太 5.0
MF 14 相良 竜之介 5.0
FW 7 中島 元彦(83'OUT) 5.5
FW 15 梅木 翼(64'OUT) 5.0

DF 25 知念 哲矢(46'IN) 5.5
FW 98 エロン(64'IN) 5.5
MF 8 松下 佳貴(64'IN) 5.5
MF 10 鎌田 大夢(80'IN) 5.5
MF 23 有田 恵人(83'IN) なし

監督 森山 佳郎 4.5
システム変更の賭けに失敗し、アウェイで連敗。次節の清水戦を前に立て直しは必須。再開初戦の結果次第ではズルズルいきそうで怖い

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?