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【ベガルタ仙台 選手採点】J2 第16節 栃木SC

やばいやばい、のんびりしてたらもう日曜日。あと数時間後には岡山戦だっつーのに、まだ1週間前の記事をアップできてないなんて。
早く書き上げて気持ちを切り替えねば!
ということで、早速本題へ。

スタメン

ベガルタ仙台

3連勝で順位を3位にあげてきた仙台。
前節は最下位の群馬に取りこぼすことなく勝利。
対戦前に群馬の監督が交代するという見えない強敵、解任ブーストも打ち負かしてやりました。
と、思ったら今節の栃木も監督交代で小林伸二新監督ですって。
よく知っている顔です。そんでもってこの交代はやりづらそう。
解任ブーストって監督のやり方に選手が不信感が生じて、さらに結果も付いてこずで選手の不満が爆発。それを新監督にすることで、ストレスから解き放たれた選手たちが躍動することで勝ちまくる、という流れだと思ってるんで、今回の栃木はそれが当てはまるような気がしてました。
(群馬はそんな感じしなかったけど)
ということで、今節は新監督2連戦で本気の解任ブーストとの対戦になるな、と戦前から私はひそかに目を光らせていました。

まずは栃木SCとの対戦成績をおさらい。
対栃木は6勝1分0敗。いまだ無敗。北関東のクラブにはめっぽう強いわが軍の歴史が物語っております。
去年の対戦では山田寛人が終了間際にホーム初ゴールを挙げて開幕初勝利を挙げたのを覚えています。(アウェーはよく覚えてない)
ということで、非常に相性のいい相手で、下位に沈む相手なので勝ち点を取りこぼすことなく、勝利で帰りたい。

スタメンは前節と同じ11名。
勝っているときはメンバーをいじくらないの定説に加えて、怪我人もあるのでしょう。
前節をみてもバランスも良かったのでこの11人でスタートすることは納得です。
ベンチ入りではエロンが外れて、中山が戻ってきました。
月曜の練習試合ではエロンがゴール決めていたようなので今節は出場あるかなと思ってましたが、ベンチ外となってしまいました。
そして今節もセンターバックの交代要員が不在という強気な陣容となっております。
2試合続けてこれは、たぶん怪我の影響なんだろうな。

栃木SC

昨年19位に低迷したチームを立て直すべく、田中誠監督でスタートした今季はここまで3勝2分9敗で19位。しかも5連敗中で9戦勝利無し。
結果を見ればこの監督交代は致し方ない。ここらで手を打っておかないと残留争いのライバルから離されてしまうのというのもわかるのだが、なぜに仙台戦の前にするかね。
しかも、新監督ですって。てっきり柳下コーチの内部昇格だと思ってたよね。こうなることを予想してコーチに呼んだのかと思ったら、監督とコーチが両方解任だったんで驚いた。
まー、上にも書いたけど、監督とコーチが同じサッカーを標榜して今の順位なら監督を変えたってうまくいかないよね、というのもわかる。
なので、監督交代に至った経緯や結果については納得なのですが、なぜに仙台戦の前にやるのさ、ということだけが引っかかります。

で、就任したのが小林伸二新監督。
守備が堅いチームを作る印象。今の栃木の課題に相応しい監督ということで非常に厄介でございます。
とはいえ、就任から試合まで時間がないので、ガラッと変えたいが変えられないという中での対戦になるだろう、というのが戦前の予想でした。

スタメンは前節から3人が入れ替わり。
GK丹野、MF朴、FW宮崎が入りました。
システムを前節の3-1-4-2から3-4-2-1に変更したこともあるので、その影響ですね。
栃木のレポートをざっと見た感じ、セカンドボールを取られてというのが失点パターンだったようで中盤を厚くしてきたのかな。

栃木と言えば、高萩のイメージが強いのですが、去年末にアルビレックス新潟シンガポールに移籍してました。
あとFWの根本の印象も強かったんですが、こちらはJ1湘南に個人昇格。
もうわかるのが矢野貴章だけになってしまったが、今節もスタメンでベテラン健在です。
あと名前見てわかるのは南野遥海。南野という名前なのにガンバ大阪ユースの期待の選手というので覚えてます。調べたら今季のチーム得点王です。要注意。

あとベンチに、イスマイラいる。京都にいるイメージでしたが今季から栃木に移籍してた。こう見ると攻撃陣は揃っている。

戦評

ゴラッソで先制を許すも、セットプレーから逆転。リードを最後まで守り切り勝利。4連勝。5シーズン(5季とはいわない)ぶりの4連勝ですって。
こんなんもうめっちゃ強豪のやることですやん。3位キープですよ。

さくっと試合を振り返ると、序盤は栃木ペースでした。
矢野貴章の高さを活かしてセカンドボールを回収されてやや押しこまれる展開でスタート。
それでもこれを耐えて時計を進めていけば仙台のペースになるだろうと思っていましたが、南野のスーパーミドルシュートで先制を許します。
これに関してはGKはノーチャンス。南野のテクニックを褒めるしかないからいいんだけど、これで栃木がノッてしまうのが怖かった。

監督交代後の初陣×序盤×先制点
この条件で選手がノっていかない理由が見当たらない。やばいなかも。
と思っていたら、その後すぐに得たCKから郷家がエリア内で蹴られてPKゲッツ。
キッカーは中島元彦。栃木のGKはセレッソ時代の先輩、丹野。
少し嫌な感じが漂う中でのキックはコースが甘く丹野に止められるも、弾かれたボールが中島の元に返ってくるラッキーもあり、頭で冷静に押し込み、同点。
この流れでPK止められてたら、このゲームは栃木のものになりかねない展開だったんでこれは大きな同点ゴールでした。

この後は一進一退のゲーム展開。
仙台はサイドから崩してゴールに迫るも丹野の好セーブにあい、逆転にはならず。栃木は高さを活かしてクロスからゴールに迫るも林の牙城は崩せず。
両チームともベテランGKの存在感が目立つ展開で前半終了。

後半は序盤から栃木がゴリゴリ攻める。サイドを抉ってクロスでゴールに迫る。仙台はやや守備の時間が長く、耐える展開。
栃木の猛攻っていうほどではないので一服する時間を探しながら時計を進めてた。試合巧者という立ち回りができていたように感じました。

その中で訪れたCKのチャンスで逆転。ニアに入り込んだ中島が再びゴール。頭で2発かい!と思ったら本人曰くヘディング好きなんですね。身長も高くないからあんまりその印象ないんだけど、2得点がヘディングというのは説得力ありすぎ。中島劇場といってもいいでしょう。

逆転したことで戦いやすくなった仙台。
栃木の攻撃パターンは豊富ではないので、中央の守りを固めてカウンターでいい。下がりすぎないように真瀬や名願を入れてサイドの運動量をキープ。
その名願がボールを奪い、松井にパスを出したカウンターが決まっていれば勝負ありだったけど、松井のシュートはバーをとらえられず。

このまま試合終了。2‐1の逆転勝利でございます。

下位に沈む相手に2連戦でしっり勝ち切った。内容で圧倒したとまではいかないまでも、試合巧者の戦い方を完遂。監督交代の初陣が続く中でも仙台らしいサッカーを貫き通したことは大きい。
信ずるところが確固たるものになったとみていい。
その結果が今季3試合目の逆転勝利にも繋がっているはず。
今シーズンは勝負強いところが発揮されております。

次節はホームに戻り、岡山戦。
岡山は勝ち点27で6位。順位、勝ち点ともに近いチームとの戦い。
岡山 → いわき → 甲府と続く、プレーオフを争うライバルとなるであろうこの3連戦をどう戦うか。
下位チームとの3連戦を連勝で乗り切った勢いを止めずに、勝ち点を奪っていきたい。
あまり相手を意識しすぎるとやられてしまうので、必要以上に意識をせずに自分たちがここまで貫いてきているサッカーを出せれば十分勝機はあるでしょう。

最後に栃木の印象を3つ。
・矢野さんうまいけど、イスマイラのほうが何するかわからん怖さがあった
・南野は早くJ1にお帰りください
・解任ブーストが起こりそうなのは、群馬より栃木かな。次戦うときには順位それなりに上げてると思う

選手採点

MOMは中島
文句なしの活躍。彼以外にMOMは選べないでしょう。

ディフェンスラインも1失点はしたものの、それ以外では良く抑えた。特に小出は失点に絡んでしまったものの、あわや1点ものの南野の抜けだした場面でも冷静に体を入れて防ぐなど貢献度高かった。

GK 33 林 彰洋 5.5
DF 2 髙田 椋汰 5.5
DF 5 菅田 真啓 6.0
DF 22 小出 悠太 6.0
DF 39 石尾 陸登 5.5
MF 6 松井 蓮之(90'OUT) 5.5
MF 38 長澤 和輝(90'OUT) 6.0
MF 27 オナイウ 情滋(67'OUT) 5.5
MF 14 相良 竜之介(67'OUT) 5.5
MF 11 郷家 友太(90'OUT) 5.5
FW 7 中島 元彦(82'OUT) 7.5

DF 25 真瀬 拓海(67'IN) 5.5
MF 24 名願 斗哉(67'IN) 5.5
FW 28 菅原 龍之助(82'IN) なし
MF 8 松下 佳貴(90'IN) なし
FW 9
 中山 仁斗90'IN) なし

監督 森山 佳郎 6.5
今季3度目の逆転勝利の手腕を評価。4連勝もお見事。

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