![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130493443/rectangle_large_type_2_2a56e4d0dab4145854a55b434b761475.png?width=800)
『天使の翼』第12章(88)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~
わたしは、友とはぐれ
新たな道標を探していた
友はもういなくとも
わたしは、生きている限り
歩み続けなくてはならない
その道が、また再び、
友の歩む道と交わるかも知れないから
とぼとぼと歩き続け、
空腹と疲れ、孤独と悲哀に
押しつぶされそうになった頃
星々が光の点となって夕空に瞬きだした頃
わたしは、
絶壁のように立ちはだかる
高山の懐に辿り着き、
へたり込んだ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?