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テクノロジーと社会

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#仕事

《連続投稿584日目》AIによるデザインとは

 日経電子版の記事【NEC、AIで世代の特徴を表現したクラフトビール】では、AIが、過去約40年間の雑誌画像・文章を分析し、色・香り・味のイメージとして数値化することによって、20~50代各世代の特徴を表現した4種類のクラフトビールが開発された旨リポートされています。 さっそく、記事からその一例を拾ってみると―― ▶AIのデザインしたビール ① 50代~バブル世代~アルコール度数高め~鮮やかな赤色のビール ② 30代~ミレニアル世代~酸味・苦みが楽しめる華やかな味~個

《連続投稿579日目》自宅でオーダーメードスーツを頼める!?

 日経電子版の記事【三陽商会 自宅からオーダースーツの相談可能に】では、自宅でオーダーメードスーツの相談ができるオンライン接客のサービスについてリポートされています。  最初、この記事のタイトルを見て、いきなり自宅からオーダースーツを注文できるのか!?、と思ってしまいましたが、さすがにそれはなく、「(記事より)過去に来店して採寸したことがある場合は、ネット上でスーツを注文することができる」と但し書きがありました。もっとも、採寸テクノロジーの進化次第では、将来、高い精度の仕上

《連続投稿574日目》顧客とコミュニケーションするツールとしてのウェブ会議システム

 日経電子版の記事【Zoomマーケ成功策 柱はファン醸成、接客、需要創出】では、企業向けのウェブ会議システムにすぎなかったZoomが、BtoBでのマーケティングへの活用どころか、「Zoom飲み」など一般消費者にも浸透し、ファンミーティング・オンライン接客など企業にとって顧客、消費者とコミュニケーションするツールとして広がりつつある事がリポートされています。  さっそく、記事などから、BtoCマーケティングのツールとしてのウェブ会議システムの活用法を整理してみると―― ▶B

《連続投稿573日目》不景気が跳躍台になる会社

 日経電子版の記事【日本電産の永守会長「不景気の後ほど最高益のチャンス」】では、日本電産の2020年4~6月期連結決算についてのウェブ説明会の骨子がリポートされています。  この記事で最も印象深いくだりは、何と言っても末尾の次の一節ではないでしょうか―― (記事より)永守会長「過去のことをどうこう言ってもしょうがない。外部環境が悪くても自分たちで風を起こし、たこを揚げる戦いができるチャンスだ。リーマン・ショックの1年後には最高益を出した。今期も、すぐに最高益をたたき出す元

《連続投稿572日目》ロボットに時給を払って雇う時代

 日経電子版の記事【ロボット、時給980円で雇う 省人化にもサブスクの波】では、クラウド上で管理されたロボットの、必要な時+必要なサービス+料金は利用した分だけ、という『RaaS(ロボット・アズ・ア・サービス)』がリポートされています。  ついに、ロボットも時給で雇う時代が来たか、という感じですが、さっそく記事などからそのベネフィットを整理してみると―― ▶『RaaS(ラース)』のベネフィット① ロボット導入に関心はあっても、買い切りとなると、投資負担は  大きく、導入障

《連続投稿569日目》ウェブ会議はリアルなUXが問われる時代に

 日経電子版の記事【ビデオ会議を「同じ部屋」で マイクロソフトが開発】では、米マイクロソフトが、ビデオ会議参加者が「同じ部屋」にいるように見せる機能「トゥギャザーモード」(仮想の講堂・カフェの座席に皆で座っているように表示)を開発した旨リポートされています。  さっそく、そのベネフィットを記事から整理してみると―― ▶ウェブ会議に「同じ部屋」感が加わると……① 在宅勤務の寂しさを紛らわす心理的効果。 ② 通常のウェブ会議よりも低ストレスで疲れを軽減できる。 ③ 発言者

《連続投稿566日目》AIのもう一つの活用法~現地に行けなくても~

 日経電子版の記事【くら寿司、マグロの品質をAI判定 仕入れに生かす】では、直接現地でマグロの品質を確かめることができなくても、スマホカメラとアプリで品質を判断できるAIがリポートされています。  この記事で「なるほどな」と思ったのは、①AIに熟練のバイヤーの目利きの技能を学習させ、②スマホで簡単に対応できるアプリをデザインする事で、③現地に行く必要がなくなった、という点です――「なるほど、AIにはそういう使い方もあるのか」と――。  このようなAIの使い方には大きなポテ

《連続投稿564日目》広がるD2Cのポテンシャル~D2Cはイノベーションの装置~

 日経電子版の記事【「D2C」でモノ・体験を直販 サイト工夫、ファン育成】では、企業が消費者にECなどで直接商品を販売するD2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)のスタートアップが続々と誕生している旨リポートされています。  さっそく、記事からその事例をピックアップしてみると―― ▶D2Cスタートアップの例(1)「MOON-X」   ① コミュニティー・・・自社サイトに作り手のこだわりを伝える物語を              掲載。            ・・・ビールを

《連続投稿561日目》テレワークのあぶり出す弱点~テレワークを支える4つの『必要性』とは~

 日経電子版の記事【「責任あいまい」テレワークで弱点あらわ テレワーク新常態(3)】では、テレワークにおける社員のマネジメントに悩む企業の抱える様々な課題がリポートされています。  さっそく、そのような課題の数々を記事からピックアップしてみると―― ▶テレワークにおける社員のマネジメントに                   関する悩み① オフィスという共通の場にいないので、業務の進捗を把握できない。 ② 目の前に本人がいないので、健康管理が難しい。 ③ 上司の指示が

《連続投稿558日目》成功するオンラインイベントとは

 日経電子版の記事【イベントをオンライン化 4万人集客した米企業の運営術】では、1万人規模のリアルイベントが、オンライン化によって4万人規模に拡大した米エヌビディアの成功事例が紹介されています。  さっそく、この卓越したケーススタディーから、オンライン化のポテンシャル、そのポイントを整理してみると―― ▶オンライン化のポテンシャル(1)世界中のダイバーシティな人々に開かれたイベントになる。 (2)いつでも・どこでも・興味のあるセッションだけでも見れるイベント   になる

《連続投稿554日目》リサイクルで環境負荷を低減するのは付加価値、そして、付加価値を実現するのはアイデア

 日経電子版の記事【ビニール傘が質感豊かなバッグに 職人技で環境貢献】では、廃タイヤをリサイクルしたバッグ「SEAL」で知られるモンドデザインが、廃棄されるビニール傘を独自の加工法でリサイクルし、第1弾としてトートバッグなど3製品を発売した旨リポートされています。  そもそも、廃棄物のリサイクルを考えた時、①廃棄物を単に焼却したり、埋め立て処分などに回すのではなく、②焼却の際に発生する熱エネルギーを回収して利用する『サーマルリサイクル』、さらには、③新しい製品の材料・原料と

《連続投稿550日目》技術リソースを活用するには~情報のマッチングが第一歩~

 日経電子版の記事【アスタミューゼ、保有技術から社会課題提示】は、ごく短いものですが、「(記事より)自社技術の生かしかたが分からない企業」の存在、そして、それら企業にその技術リソースと105項目の社会課題とのマッチングを提示する、というきわめて重要な価値の創出が語られていると思います。  そもそも、企業にとっては、自社の貴重な技術リソースを最大限有効活用して、需要を開拓していく事は最重要の課題の一つに違いありません。技術リソースは、それだけでは何の価値もなく、それを有効活用

《連続投稿547日目》進化するコンビニのオペレーション~未来型コンビニの4種の神器~

 日経電子版の記事【ファミマ、商品陳列用ロボ導入 人手不足緩和へ】では、ファミリーマートがロボット開発ベンチャーとのアライアンスで、VR端末を使った遠隔操作で店舗の商品を陳列できるロボットを導入する旨リポートされています。  さっそく、記事からこの驚くべきロボットの特徴を整理してみると―― ▶商品陳列ロボットの一例① 離れた場所で操作できる=一人で、移動することなく、複数店舗の陳列  ができる。 ② 店舗で必要な従業員数を減らせる=人手不足の緩和に繋がる。 ③ ロボッ

《連続投稿546日目》パリ協定達成のための3つのイノベーション

 日経電子版の記事【パリ協定達成には…大規模移動制限、10年継続が必要】には、何と言っても冒頭の次の一節でグッと引き付けられます。 (記事より)新型コロナウイルスの感染拡大で2020年の温暖化ガス排出量は前年比8%減程度と過去最大の減少幅になるとの見方が強まっている。大規模な活動制限が世界に広がったためだ。ただ国際的な気候変動対策「パリ協定」の目標を達成するには今年並みの削減を10年間続ける必要がある。パリ協定の高いハードルが改めて浮き彫りになった形だ。  コロナ危機によ