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【物書き部企画】生きるために必要な考える力を育てる、学生塾長にインタビュー

物書き部 〜第二章〜 Presents
田村淳の大人の小学校・すばらしき児童たちのインタビュー記事
田村淳の大人の小学校・すばらしき児童たちとは?

学生の時に、こんな立派な生き方をしていたら、私も偉大なひとになれたのかな、と思わせてくれるくらい、沢山のことに挑戦している塾長のさわやか山本さんにインタビュー突撃です!

1)あなたのお仕事はなんですか?

大学4年生で卒業論文での研究を進めながら、塾長として塾の経営をしています。塾では授業をし、経営にも関わりながら、働いています。

大学の研究はAIにも用いられる画像処理技術の研究をしています。例えば、この画像が犬であるか、猫であるか、という処理が、動画、音質、そして室内(ノイズ、外部の影響がある)、暗室(外部からの影響がない)ではどのように予測の精度が変わるか、という研究をしています。


塾は6歳から高校生まで、30−40人が学ぶ個人塾で、5教科の科目を教えています。

その他にも、就活をしていた時にお世話になったキャリアサポートの合同会社で、将来の選び方から実用的なアドバイスなどのサポートをしています。実際に行ったキャリアサポートの人数は100人以上にのぼります。


2)なぜ、この仕事(塾長)を始めようと思ったのですか?

元々、教育に関心があって、そういった仕事につきたいと思っていました。

この塾が良いな、と思った理由は「勉強」以外の学習に力を入れている、という点です。

3)なぜ、御社が他者に比べて優れいると思いますか?(塾の特性など)

2番でも答えた通り、勉強以外に力を入れている、という点です。社会を生き抜く力、や答えのない問題の解き方、という事を多い生徒では週に1度、少なくとも月に1度は教えています。


いわゆる5教科には、必ず答えがあります。


でも人生には答えがはっきりしなかったり、なかったりする事が大半。そういった問題に対してどう答えを出していったらいいか、という思考を鍛えているんです。


例えば成功の反対は?という問いに対して、国語的に言ったら答えは「失敗」ですよね?

でも人生において、失敗って成功の真逆ではないですよね?


例えば、挑戦しない事、とか失敗を活かさないことの方が成功の逆にありますよね?


失敗を失敗として見ず、次のアクションにつなげるステップになるように考えて欲しいんです。


小学校の低学年のお子様には最近驚かされました。ゴリラの絵をみて、ゴリラの素晴らしさを考えたり、ロボットの絵をみて、その素晴らしさを上げる、という練習をした上で、人間の絵を見て、素晴らしさを答える、という課題を出した時に、「より気持ちを考えることが出来る」という回答が出た時に、子供でもすごく分かっているんだな、自分が意識していない事も意識しているんだと感動しました。


こう言った授業を通して、子供たちと共に育つ、それが真の教育だと思います。


一緒に考えて、一緒に成長する、そんな特色がある塾です。

4)この仕事をしていて、大変だと思うことは何ですか?

どういう風に伝えたら、クリアに分かってもらえるか、という事を常に考えている点ですね。


オフの時間がなく、頭の中を冷静に整理しつつ、常に動かしている感じです。


生徒の発言に対し、その意識の下にある、「今こんな事を考えているんだろうな」という無意識の部分を常に探して、逃さないようにしています。


  >座れない、勉強したくない生徒に対してのアドバイス、ありますか?

子供たちが、勉強やこの学びを自分のため、自分で考えてもらえるようにするにはどうしたらいいか、をうまく伝える必要があると思います。。子供たちに、「今やらないと、最終的に自分が損をする、自分に対して悪影響になる」という事を理解してもらう、でもずっと座らせていても集中が途切れるので、そこは世間話を挟んだりしながら工夫しています。

5)若い頃の自分(大学生の時や、高校生の自分)にアドバイスするとしたらなんですか?

知らない人と出逢うこと、そしてたくさん話した方がいいとアドバイスします。


知らない人の体験を聞く事で、その経験を擬似体験出来て、視野が広がったり、考え方が変わるなど、自分の成長に活かせるからです。


例えば今働いている塾の現塾長からは、教育について実際に必要な「本当の教育」について学べたと思います。また、就職活動中に中小企業の社長さんとお話する機会があって、今まではもう違う世界の人、と捉えていたのが、いい意味でぐっと近づいた、そして本当に色々な事をお考えになっているんだな、と感じました。

こんなに立派に学生をしている人を見たことがない筆者が、興味本位で出した質問がこれ。

6)あなたの座右の銘は何ですか?

「人事を尽くして、天命を待つ」


教育の面で、自分が100%の力を出して生徒に教えたとしても、最終的にはその生徒次第のところがあるので、自分で出来ることは全力を尽くす、あとは天命を待つしかない、と思っています。


インタビューは以上になります!

音声で聞きたい方はこちらから


さいごに

うちの祖父の座右の銘も、実は人事を尽くして天命を待つ、もとい、戦争で海軍への召集があった時代だったので・・。


「天命を待って人事を尽くす」と言ってました。

”人事を尽くしても思い通りにならなければ天を恨むことになる。それなら何はともあれ、出来る限りの努力をしておこうというのが私の自戒の言葉である”


と言ってました。


学生さんにもかかわらず、こんなにしっかりとした考えを持って頑張っている彼の授業を受けて育つ生徒さんは、とっても恵まれているな、と思いました。

過去のインタビュー記事はこちら!

「インタビューを書いた人」
3期生 Natasha ヴェネチア在住、本職はオイルブローカー。

noteでは海外生活のあれこれを書いてます。https://note.com/natashaaya

「2021年5月現在」