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【物書き部企画】今しかない大切な時間の中で


物書き部 〜第二章〜 Presents
田村淳の大人の小学校・すばらしき児童たちのインタビュー記事
田村淳の大人の小学校・すばらしき児童たちとは?

千葉県鎌ケ谷市。
近隣には船橋、柏、松戸、市川と千葉県北西部の主要都市に囲まれたコンパクトシティで、みっくさんはひたむきに子育て支援へと取り組んでいる。

彼女の子育て支援は、決して「子育てに興味のある親だけの集まり」にしない。


『街で子育て』をコンセプトに、みんなが日々の子育てを楽しくしていく。その目的の為に数々のイベントや講座などを企画・運営している。
(ニコカマフェス、新鎌イルミネーション、キッズマンスリーイベントこどものおうち、レゴシリアスプレイetc..)一般社団法人アイルゴー公式HP参照。

現在の立ち位置も独特だ。一般社団法人アイルゴーの代表理事を務める傍ら、鎌ケ谷市こども支援課 子育て支援コーディネーターをはじめ様々な顔を持つ。


また、民間と行政、地域から子育てを支援する彼女自身も二児のママである。


自身の子育てから気付いた、これがあったらいいなをベースとし想いを形にしていく。だからこそ多くの人が一緒に楽しめるのだろう。実際に始めたイベント・講師業は年々広がりをみせている。
終始表情豊かで、身振り手振りを交えインタビューに応えてくれた。
異色の経歴で現在に至る。バラエティ中心に活躍する子役から空手の世界チャンピオン、ヌンチャクパフォーマー、さらにはストリートミュージシャンへ。


所謂『普通の』青春は送ってこなかった。

楽しいと思えるところまでやろうと、
ひとつひとつに真剣に取り組んできた。
「苦手、嫌いなものでも好きになれる一面があると思うから」
とみっくさんは言う。幼い頃は女優になりたかった。決して全てが上手くいったわけじゃない、諦めた夢もある。
「だけど、いつも両親は私がやることを面白がってくれた」
こどもがやりたいことをちゃんと肯定する環境と、たゆまない努力が彼女の才能を拓かせた。

いつしか彼女自身が子育てをする立場になって、こどもに接するにあたって気を付けていることがある。
「こどもにとって恥じない自分でいたい」
彼女は言葉に力を込める。
「例えば、よくこどもに何でもチャレンジしなさいって言うじゃないですか。でも親がPTAはやりたくないな~って。それ言っていることとやっていること違うなって(笑)」
今だって完璧じゃない、失敗する姿をこどもに隠さずに見せる。心が求めすぎた時は生きているだけで百点と思う。
みっくさんは等身大の自分で困っているママたちへ今日も寄り添う。

インタビュー中、みっくさんは何度も「こどもとこういった事を話して~」と口にした。


愛するこどもとの時間、対話を大事にする。慌ただしい毎日、隙間時間や夜の20-21時、限られたひと時をこどもといる時間に充てている。

複数の計画を同時に走らせる中、
【おもいでのプロジェクションマッピング】
は、多くの協力者を巻き込んでいる一大イベントだ。
コロナ禍で卒業に向けて数々の思い出が作れなかった、小学六年生と中学三年生に向けた取り組みである。身近にいたこどもたちが悲しんでいるのを見て彼女が実行委員長として走り出した。

準備、実行はこどもたちが主体となって作り上げる。
当日は、プロジェクションマッピングを体験すること、かけがえのない思い出を友達と共有すること。動画で撮影配信をして後で振り返ることも出来るようにする。
約350名の子供が来場予定だ。

『「コロナのせいで全てなくなった」ではなく、「おかげでこんな素敵な経験ができた」そんな思い出を残してあげたい』と、すでに準備からこどもたちに色んな経験を提供している。
こどもにとって大人以上に『今』は貴重だ。
中学三年生も小学六年生も、人生は文字通り『今』しかない。

2021年3月29日(月)鎌ケ谷市きらりホール 実施予定
▶こどもたちに最高の思い出を届けるため、クラウドファンディングも行った。
https://camp-fire.jp/projects/view/344609

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たむ小では、自分の得意分野の子育て支援やこどもに関する何かで絡んでいけたらと話す。
「新しいものを作るのも良いですけど、今個人個人で取り組んでいることを生徒間で応援し合う。そこから広がることもありますよね」
全くその通りだと思う。応援の方法は人それぞれだけど、小さくてもいいからはじめたいなと考えさせられた。

鮮やかな経歴だとどうしてもそちらに目が向いてしまいがちだけど、みっくさんの魅力は子供やそれを取り巻く環境への深い愛情だと感じた。
想いが鎌ケ谷市に点々と浸透し、輪になって市内がアットホームな一体感を出しているのだろう。
(個人としては、髪の色が赤い!!彼女を職員として起用している鎌ケ谷市に大きなリスペクトを送りたい)

春には長男が中学に入学する。彼女のやりたいことも次のステップへと向かっていた。
「これから力を入れていきたいのは教育ですね。まだまだだなと感じますので」
母は子供と共に成長を続ける。

最後に自らの会社に付けたアイルゴー、の意味を訊いた。
「I will go 〇〇です」(I’ll未来形略称)


子育ては、今しかない大切な時間に気づかせてくれる。
大切な時間へ注ぐ愛が、緩やかにつながって素敵な未来へ。
それだけで素敵なのだが、

アイルゴー、実はもう一つの意味があった。
それは、みっくさんふたりのこどもの名前から。
「親バカですよね」と彼女は笑う。
その笑顔にやられた。


清々しくて晴々と、格好良すぎなのだ

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