【緊張のメカニズム】
久々にブログ書きました。
数回の面接を合格し弊社にご入社いただいた方(新卒・中途)に話を聞いてみると、うまくいった面接と失敗した面接があるそうです。
成功した面接と失敗した面接がどのように違うのか聞いてみるとある共通項が見つかりました。それは「緊張」というキーワードでした。
失敗した面接では「緊張でうまく話せなかった」とか「緊張していたので硬くなってしまった」という声をよく聞きます。成功したと思われる面接では良い緊張感はあったが、自分の伝えたいこと・面接官の聞きたいことには回答できた、というものでした。
緊張をうまくコントロールできたらどうなっていたのでしょうか。恐らく余計な硬さはなくなり、ご自身の力を発揮できたのかもしれませんね。
「面接で緊張をコントロールすることができないのか」、「できればご自身の力を発揮できるのでは」というテーマについて私なりに考えてみました。
―なぜ緊張するのでしょうか―
なぜ面接時に緊張するのか何名かの方に聞いてみました。
「自分を良く見せようと思って、自分をアピールしようと思ったら緊張してしまいました」
「話を短くまとめなきゃと考えたら緊張してしまいしどろもどろに・・・」
「面接のシュミレーションをしていたら頭がいっぱいになってしまいました」
とこんな感じのお答えでした。
どのお答えもご自身を積極的にアピールしたいというお気持ちの現れですね。お聞きしているとそれが空回りをしているように聞こえました。
もちろん自分の今後がかかっている面接ですのでよく見せたい気持ちはわかりますが、
逆にそれが不自然な自分になってしまいご自身の力を発揮できないのではないでしょうか。
―緊張とは―
調べてみました。緊張と言うのは医学的にいうと、アドレナリンというホルモンの分泌だそうです。アドレナリンの分泌による主な特徴は、心臓興奮、血圧上昇、気管支拡張などで、症状としては心臓興奮、血圧上昇、気管支拡張によって呼吸が多くなり、顔がほてるなどがあるそうです。これは、脳が速い決断を下すために空気をたくさん取り込んで、脳へ新鮮な酸素を供給するためとのことです。本来、アドレナリンは体を活動的にさせるよう作用するものなので,アドレナリンの分泌が適度であれば,体の動きはすばやくなるし,脳の回転も速くなります。
調べてみると「緊張」って悪くないですね。脳が早い決断を下す為に、新鮮な空気を送っていることなんです。しかし、緊張が高すぎるとアドレナリンが過剰に分泌されてしまうので、ドキドキ感がひどくなり、のどが渇き、体も硬直してしまいます。これでは,頭がうまく働かず,言葉もスムーズに出なくなり,シドロモドロになるのは当然です。
ということはこの緊張をいい状態にコントロールし、適度な「緊張感」を持って面接に臨むことができれば、いつも以上のパフォーマンスを発揮できるのではないでしょうか。
―緊張をコントロールする―
緊張をコントロールするには練習が必要です。だからといって面接で聞かれるような質問を想定して練習するのはナンセンスです。面接で話をする内容は、ご自身のこれまでのご経験やこれから何をやって行きたいかということ、とプラスしてご自身の価値観です。模範解答はありません。思っていること・お考えになっていることをそのままをお話すればいいのです。決して無理をしたり、自分を大きく見せたりする必要はありません。
ここで言う練習というのは、本当の自分を知るということです。本当自分は何者で、どこに向かっているのか。自分の根っこ(価値観)はどこにあるのか。それがわかれば自分が経験をし、感じてきたことを伝えるだけですから、緊張が高まることもないのではないでしょうか。
面接にいい状態で臨んでいいパフォーマンスを発揮するには、練習(ご自身の振り返りや芯(価値観)を見るけること)あるのみです。練習を積むことによって緊張しすぎることなく、良い「緊張感」を持って面接の臨めば、ご自身の満足するような結果が出せるのではないでしょうか。
・「緊張すること」と「緊張感をもつこと」は違う
→適度な緊張感はパワーを引き出します
・面接は普段どおりの自分で行きましょう
→自分の納得した結果が得られるのではないでしょうか。
・緊張をコントロールするには練習が必要
→面接前は自身の振り返りと今後やりたいことをしっかりと考える準備が必要
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