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旅の記:2023年9月のツアー⑬若宮八幡宮(高知県高知市)

【旅の記:2023年9月のツアー⑬若宮八幡宮】

戦国時代、四国を統一した長宗我部元親が永禄3年(1560年)の初陣の際に、ここ若宮八幡神宮馬場先に陣を構えたところ、みごと勝利を収めた。それ以来、合戦の度に当社で戦勝祈願を行ったという。
当社の起源は鎌倉時代までさかのぼる。文治元年(1185年)に源頼朝が京都六条にあった祖父・為義の館跡に石清水八幡宮より勧請し、六條若宮八幡宮を創建した際に、土佐国吾川郡一円を神領としたことで、当地にも若宮八幡宮を分祀したという。

鳥居。天正14年(1586年)豊臣秀吉に従軍し九州征伐に向かう際、軍旗が鳥居の笠木に引っかかって落ちた。これを不吉としたが元親は「敵を笠にかけて討伐する吉兆」として出陣した。しかし戸次川の戦いで嫡子・信親を失い、惨敗したことから、不祥の鳥居として解体して海に流してしまった。幕末、慶応元年(1865年)の地震で鳥居の基礎が浮き出たため、これを神意として明治3年(1870年)に木製の鳥居を再建、さらに昭和11年(1936年)に老朽化により再建、現在の鳥居は昭和55年(1980年)に鉄筋コンクリートで建て替えられたもの。
拝殿
ご本殿
天神宮
近くには長曾我部元親初陣像。初陣では自ら槍を持って突撃する猛勇さをみせたという。


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