マッチングアプリの苦痛、もう二度とやりたくない理由
本日のお仕事の予定がなくなってしまったけど、仕事するつもりでいたので気合が余っているため、書いても特に何にもならないけどマッチングアプリに対する怨嗟をぶちかましたくなった。マッチングアプリをやっていたときのことを思い出して、何がすごい苦痛だったのかを書く。共感して感情を供養してもらえれば本望。
前提
ぼくは今シングルファーザーで7歳の娘とふたり暮らし。5年くらい前に、やはりいずれは再婚したいし、もし再婚するなら娘が出来るだけ小さいうちに、と考えてこっそりマッチングアプリなどをやっていた時期がありました。今はやってない。
結果としては、たぶん6人くらい会って、そのうちの一人とお付き合いしました。そして音楽性(恋愛スタイル)の違いが原因で3ヶ月程度でお別れしました。当方ボーカル。
何がすごい苦痛だったのか?
主に以下の3点に集約される。
興味も関心もそれほどない相手と何往復もメッセージをしなければならない(相手からも然りだろうけど)
メッセージ→会う→ピンと来ない→次の人、の無限ループ
いいなと思った人にバッサリ切り捨てられて、自分は誰からも必要とされていないと実感する苦しみ
会うためにメッセージをしなければならない
PairsとかOmiaiとかのオーソドックスなタイプのマッチングアプリは、まず最初に男女共にプロフィールと写真を見て「いいね」を送り合い、互いに「いいね」をした場合にDMでやりとりが始まる、という流れが一般的。
メッセージを送り合うことで、互いのことを知っていて、そしてデートに至る、というのがサービス設計だと思うのだけど、実際には、女性目線では「足切り」男性目線では「信頼獲得」という役割を担っている。メッセージがつまらんやつ、失礼なやつ、アホそうなやつ、歩く性欲マン、はこの時点でお役御免。わざわざ出向いてデートまでしてやる相手を減らすのである。
2019年のマッチングアプリの比較メディアM2Wさんの調査によると、アプリ上で10,000ユーザーのいいね数を調査した結果、男性がもらえるいいね数平均は29、女性がもらえるいいね数は116だそう。約4倍の開きがあり、女性は多くの男性の中からより魅力的な男性を選定していくことになる。
男性はここで減点されないように、細心の注意を払いながら、さも「あなたに興味がありますよ」という体を装い様々な質問を繰り出し、鮮やかにデートの誘いにまで結びつけていく「作業」を行います。
「趣味は映画鑑賞とありましたが、どんな映画が好きなんですか?」
「おすすめの映画はありますか?」
「実はぼくも休日はNetflix見て過ごすのが好きなんですよー」
「あ、お酒って普段飲まれたりしますか?」
「いいですね、この間梅酒が美味しいってお店を見つけたので、今度一緒に行ってみませんか?」
みたいな。
マッチングアプリを始めて2,3人くらいまではまあいいんですよ。そういうものですからね。仕方ない。だけどそれ以上やり続けていると、本当にうんざりしてくる。毎度毎度毎度同じようなことを聞いて、同じようなやりとりをして、同じようにデートの誘いをして。
気になる子をデートに誘うために、あれこれ会話して掘り下げてきっかけ探してーとかは楽しくていいんですよ。でも今マッチングアプリで誘い出そうとしている相手、キミ誰やねん。なんでわしがデート誘わないかんのや(いやまあ出会いが欲しいからなんだけどさ)。って感じで心がすさんできます。刺し身にたんぽぽ乗っける作業の方がいくらかやりがいを感じられそう。
男性目線で書いたけど、もちろん女性にとってメッセージが必要なのは分かりますよ。全員が全員と会うのは物理的に不可能だろうし、足切りする必要があるのは恋愛の性質上仕方ない。別に女性は悪くない。単にマッチングアプリの仕組み自体が人の心にフィットしていないのである。
会う→ピンと来ない→次の人、の無限ループ
これが一番つらかった気がする。ぼくの経験では、会ってみて、恋愛対象外50%、どっちでも良い40%、ぜひとも!10%、くらいの比率だった気がする。大体初回のデートで、会話の言葉の端々に感じられる価値観の違いなどで、あーこの人と恋愛は無理そうだなーと思ったりしている。でなくても、「アリっちゃアリだなー」くらいの温度感の方は、二度目デートに誘うほど気力が湧かないので、大体それで終わる。この時点で90%が終わる。
つまり10人会って、1人しか積極的に恋愛したいと思える人がいない。ただのぼくの高望みだったらゴメン。直感に忠実なので許して。で、会って「違うなー」と思っちゃったら、次の候補者に会うしかない。次の人と出会うために何するかって?そうメッセージだよ。せこせこと「休日は普段何されてるんですか?」「どんな本普段読むんですか?」とかまたゼロからメッセージするんだよ。ゼロから。やってられるか!ちきしょう!たんぽぽに刺し身乗っけるぞこのやろう。
これで心折れないやつはよほどの目的意識があるのだろう。それだけの不毛な作業を乗り越えてでも出会いを獲得したい、モチベーションアップ株式会社もびっくりのハイモチベーションを維持しているやつってどんなやつだと思う?
勘のいいあなたは分かったかな。みんなのアンチヒーロー、ヤリモクマンですよ。こんな偉業彼らしかこなせないって。まじで。最初から女性をただの道具として見て、数々の不毛なタスクや拒絶を、セックスのための投資としてでも捉えていれば、頑張れるかもね。もちろんぼくは御免だけど。
ちなみに、ぼくのマッチングアプリでめでたくお付き合いすることになった元彼女は、例によってアリっちゃアリだなーってくらいの燃焼具合で、二度目誘えなかったんですが、相手から誘ってくれたのでやる気出ました。誘ってくれてありがとね。
誰からも必要とされていない感
ぼくは基本的に謎に自信があるので、余程のことでは自分の価値を低くみることなんてないんですが、やはり意中の人に振られたときはかなり心が折れる。「あー誰もぼくのことなんて必要ないんだろうな…」などと柄にもなくセンチメンタルな気持ちになって、ショートケーキどか食いする。ポテチは二袋いっぺんに食べちゃう。
マッチングアプリの話をしてたけど、実はマッチングアプリでは振られたことはない。ぼくが記憶を消去していない限りはね。では誰に振られたのかというと、婚活パーティーに行ってみたことがあるんだけど、そのときにいいなーって思った人に振られた。1回デートも行った。でも同じパーティーで出会った他の男と付き合うことにしたそうだ。ふざけんな!俺がNo.1だろが!ちきしょう!刺し身とたんぽぽぶつけんぞ。
ところがどっこい、刺し身とたんぽぽを投げつけて終わるぼくではありません。その方とは1年後に再会しまして、そのときに彼とは別れていたのでお付き合いしました。まあ1年で別れましたけどね。音楽性の違い2度目。当方ボーカル。
俺が考える最強かも知れないソリューション
もう国が恋愛事業やっちゃえよ。パートナーがいない男女同士で勝手に月1,2回マッチングしてデート組んでくれ。メッセージとかそういうのなしで。マイナンバーカードに所得とかそういうの全部紐付けちゃっていいから、バランスいい相手と適当にマッチングしてくれ。そしてデートは法的に強制してくれ。それならイヤでもデートするし、うまく行かなくても「強制だったし〜」って言い訳出来るから。
以上です。読んでくれてありがとう。