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コンビニが「深夜スーパー」と言われていた時代

コンビニエンスストア(以下:コンビニ)が日本に誕生したのが、1970年前後。この半世紀の間に、日本のライフラインとして成長してきました。
馴染みのあるコンビニだけど、その歴史を知る人は‥少ないはず。
ちょっとだけまとめてみました。

▷1980年代は「深夜スーパー」だった。

そもそも「コンビニ」と呼ばれるようになったのは1980年代以降。それまでは「深夜スーパー」と呼ばれていて営業時間の長いスーパーマーケットという認識だったそうです。
この頃には既に弁当やおにぎり、揚げ物、セブン−イレブンではおでんの販売が始まっていたようです。1978年に、現在の主流である「ご飯と海苔を別々に包装することで、海苔の食感を保つ「手巻きおにぎり」が開発されていました。
(参考:セブン−イレブンの歴史
(参考:ローソンの歴史

▷コンビニ飯の黎明期、ツナマヨ、からあげクン‥

手巻きおにぎりが格段に認知されるようになったのは、1983年に発売された「シーチキンマヨネーズ」だったようです。手巻きという新技術をアピールする新しいおにぎりの具材を考える中でサンドイッチの人気具材のツナに注目したようです。
(参考:ツナマヨの歴史

コンビニを起点にツナマヨ×手巻きが社会に浸透し、今や家庭での手巻き寿司やお寿司チェーンにはツナマヨ寿司が親しまれていますよね。

またフライヤーズフーズ(揚げ物)の認知を揚げたのは、ローソンのからあげクン。これが1986年です。さらにおでんが誕生したのが1980年だといいます。
(参考:からあげクンの歴史

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▷コンビニの独自開発で開花した商品群。

コンビニの独自の商品開発が始まったのが1990年代以降。
ホールセールのパンやアイスクリーム、即席麺へと拡大していきます。即席麺では「ご当地ラーメン」や各地の人気飲食店とタイアップして味を再現した「ご当店ラーメン(うどん、そば)」をコンビニ各社が競って販売していきました。販売店舗数が増加することで、独自の商品展開が可能になって、コンビニのメディア化が進みます。

「コンビニは若者の店」と言われていた時代は1990年ぐらいまで。
当時の来店客数の過半数を若者が占めていて、若者支持でコンビニは成長していくわけですが、コンビニは人口減少と高齢化になることをキャッチアップしていたので「若者の店」イメージからの脱却も意識し、食品の商材(惣菜)も広く扱うようになりました。

現在は、惣菜への注力からもっと日持ちする冷凍食品へ注力しているようです。


▷2001年にナチュラルローソンが誕生。

自由が丘で誕生した健康特化型コンビニの「ナチュラルローソン」が誕生したのが2001年。セブン-イレブンとの差別化を図るべく、「美と健康をサポートする」をテーマに立ち上げた業態で、今も根強いファンがいると聞きます。
(参考:ナチュラルローソンはなぜ潰れないのか?

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▷セブン−イレブンの「金の食パン」から始まるコンビニの高級路線。

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「食パンの概念を変えた」「流通の常識を変えた」とまで当時言わしめたのが、セブンイレブンのNB「金の食パン」。一斤250円と同100円強の製パン大手の普及品に比べて約2倍の価格なのに売れ続け、当時のトレンドとなりました。
ここから「金のハンバーグ」「金のビーフシチュー」、「金の最中」など、コンビニの高級路線が外食チェーンを食い「コンビニ飯=味は落ちるもの」というイメージを払拭しはじめたのだと思います。

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▷コンビニコーヒーの大ブレイクは5度目の正直だった。

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この頃にコンビニコーヒーも本当に美味しくなったよなぁと思って調べていたら2011年段階で既に5回の試行錯誤があったことを知りました。
(参考:セブンカフェの裏にあったカフェ戦争

なぜ、マクドナルドがコーヒー領域で突破できずコンビニが突き抜けられたのか?とシンプルに思ったいたのですが、この開発努力だったのですね‥。


▷そして、コンビニはカルチャーに。

コンビニつながりでお伝えすると、2018年には「カルティエ(Cartier)」の"コンビニ"「カルチエ」が期間限定で誕生。コンビニ×カルティエという意外性でニュース性が高かったです。
半世紀前には「深夜スーパー」という存在だったコンビニが、いつの間にかカルチャーのアイコンとして認識されたことを裏付けるトピックだったのではないかと思います。

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後半は駆け足で‥全く網羅できていませんが、
コンビニの始まりや当時の在り方をシェアしたくて簡単にまとめてみました。それにしてもコンビニに関する記事って本当に多くて嬉しい。
そのぐらいみなさん関心がある存在なのだ(社会記号なのだ)と実感することができました。それとセブンイレブンのコンビニ界のGAFA感‥。

コンビニの歴史や進化のターニングポイントは、いつかまとめてみたいです。


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渥美まいこです。 いただいたサポートは、食トレンド調査に大切に使わせていただきます。感謝…。

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食トレンド研究家/家庭料理ジャーナリスト 「食べ物・料理」をあらゆる角度から紐解いてます。 Twitterでは毎日料理や食べ物の歴史を[#フードストーリー]として発信しています。ベトナム料理が大好きな1986年生まれ。
コメント (6)
tetsu◇映像作家さん
営業時間の無理は、日本にたくさんの課題を残しましたよね。。無人化とキャッシュレスには期待しかありませんね😃 それにしてもセブンイレブンの商品展開にはいつも心躍ってしまいます。
遊良カフカ@ドラマ会議室さん
えええ!そうなんですか!当時はローソンってそんな差別化していたのですね‥。奥深い‥。
私がアルバイトしていたセブンイレブンは深夜2時で終了でした。とにかく終電後ものすごく混んでました。ナチュラルローソンは今の家に引っ越してきた2003年にはじめて出会いました。品揃えが普通のコンビニと違ってびっくりでした。その後、近所にもう1軒ナチュラルローソンができましたが、15年以上たった今、ナチュラルローソンは2軒ともなくなりました。2軒とも1回は100円ショップに変わるという逆張り展開もおもしろかったです。
興味深く読ませていただきました。
私は大阪出身なのですが、初めてコンビニの存在を知ったのは、高校生の時に東京から来た従兄に「こっちはコンビニエンスストアないの?」と聞かれた時。70年代中頃です。
当時は略さずフルネームで呼んでました。同時に「コンビニエンス=便利」という英単語の知識もゲットしました(笑)。
80年前後から主に酒屋がコンビニに転換していきました。今と違って酒販売免許が簡単に取得できない時代だったので、酒類を売りたいコンビニ本部は、免許を持つ酒屋をターゲットにしてたのです。あの頃は0時閉店が多く、たまに深夜2時まで開いてる店があると学生たちがありがたがってました。
ご飯と海苔を別に包装するおにぎりは、関西では60年代後半頃からスーパーや駄菓子屋で売ってましたね。上岡龍太郎がテレビCMに出てたのを覚えてます。そのメーカーのおにぎりを当初のコンビニで販売してたような記憶です。
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