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いざヨーロッパ再び!⑪世の中に当たり前のことってないんだよね

必死でホステルに戻り、途中敷地内の芝生みたいになっているところから裸足になったら、なにげに落ちている木の枝や石でいちいちいたたた!となりながらも、なんとか到着。

ホステルの受付の人に、捻挫したので、シップありませんか?とグーグルトランスレートで聞いたら、ばんそうこや、包帯を取り出してこられる。うーん、結論、この国にはシップはないんだね。あとからニューヨークの友人に、そんなアメリカにもないわよ~と言われる。そっか…。

ホステル内のマグダラのマリア様のチャペルに行ってみる。

またお会いできてうれしいです

私は今回もまたニューヨークからここまで来させていただいたことに感謝しています。でも今日私の不注意で足をくじいてしまいました。なんとか明日歩けるようになって、マグダラのマリア様の洞窟の教会に行きたいです、どうか明日歩けるようにしてください!と必死にお祈りする。
だって、はるばるやっとここまで来たのに…。

シンプルできれいなステンドグラス
中庭がまぶしい

でも夕食に間に合うように帰ってこれてラッキー!
よくもまあこの足でがんばったよね、私。

同じテーブルのお姉さんが話しかけてくれて、モナコから来たということ。
「私一昨日、モナコに行ったんです。夜景がとってもきれいで、パレスはちょうど子供たちのイベントの日で楽しかったです!
でも金曜日なのに、ビルに明かりが灯ってないところが多くって、さすがにモナコの人たちも夏休みに出かけているんですかね?」
「モナコは投資物件も多いので、実際にビルに住んでいないことも多いのよ。」
へーそうなんだ!いろいろな人とお話しすると勉強になるね。
と楽しい夕食で気はまぎれるけど、足はやっぱりずきずきしてとても痛い。

食事が終わってから、配膳してくれるドミニコ会のお姉さんに、
「足をくじいたので、氷をいただけませんか?」とお願いする。
待ってる間に、修道士のおじ様に「足は椅子の上にあげなさい!」と注意される。そっかこういう時は足を高くしたほうがいいんですね…。
ビニール袋に氷とお水を入れてくれて、氷のうのようにして下さって、
ああ、ありがとうございます!
とりあえず、これで冷やして様子をみようか。

若かりし頃、六本木のライブハウスでバイトしていて、終電に間に合うように乃木坂の駅に行くのに走っていたところ、防衛庁前(この場所がわかる人はけっこうお年頃ですよね💦)にあったガソリンスタンドのところに穴が開いていてそこにまんまとはまり足の甲を骨折したことがある私。

その時は千代田線の中で足の甲がみるみるうちにゴルフボールみたいに腫れあがってびっくりしながらもなんとか家まではたどり着き、翌日すっかり歩けなくなったという経験上、多分今回は内出血にはなってるけど、そんなに腫れてこないし、指も動かせるので、多分骨は折れてないと思う。
でも痛くって、ケンケンでしか歩けないよ…。

キッチンでいただいた氷もすっかりとけ、まだズキズキするので、自動販売機で缶入りのペリエを買い、足を冷やす。

普通に歩けるってこんなにありがたいことなんだね…。
人間って、ついつい当たり前と思っていることが多すぎるね。
息をしていることだって、そこそこのハイキング考えなしでできる健康な体を持っていることだったり、こうやって知らない国に来て、やりたいことをやれることだって、当たり前のことじゃないんだよね。
すべてのことが奇跡と感謝の積み重ねなんだよね。
こうして怪我をしても助けて下さる人達がいる、やっぱり感謝しかない…。

私はこの土地に来るたびにいろいろな大事なことを教わっています。
前回は、女性は賢いだけでなく、そして体も強くなくっちゃね、ということ
そして長い間、愛されてつづけてきた記憶も。

マグダラのマリア様、ありがとうございます。

つづく


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