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人生何が起こるかわからないよ②夢のニューヨーク生活のスタート

2000年の8月23日にニューヨーク、JFK空港へ到着!F1という学生ビザにちゃんとスタンプももらえてやったー!学校さえ行ってI-20をキープしていれば5年間有効!さすがアメリカ太っ腹!

写真は現在ニューヨーク証券取引所の前にあるFearless Girl(恐れを知らない少女)。私がニューヨークに来た時にはもちろんなかったけど、私、こういう気分だったよな。

空港から公衆電話でいくつかのホテルに電話してもどこも空きが見つからない。本当に混んでるんだ!東京で泊めてくれた友人が、ロンドン留学時代にニューヨークに旅行に行った時に泊まったという、ニューヨークで一番お勧めしたくない安ホテル、一応教えておくわとタイムズスクエアのホテルの情報を教えてくれて、とりあえずマンハッタンに向かいそこに行くことに。

ホテルカーターは43丁目の8番街と7番街の間にある大きなホテルで、フロントの対応もぶっきらぼうで怪しい感じだけど、よかった!なんとか今晩泊まれる場所があるとほっ。その頃で1泊$99だったかな?マンハッタンでは破格だったと。とはいえ、だだっぴろいホテルは廊下におばけや死体さんが転がっていてもおかしくないような雰囲気。

お部屋に入ってあまりきれいでない大きなキングサイズのベッドに横になりつつ、よしお風呂をためて長時間のフライトの疲れを取ろうとバスタブにお湯を出したら茶色い水が…。いやーんと心細くなりながらも、でも私は夢のニューヨークに来たんだ、明日は大学に行って住むところを探そう!と時差と疲れでパタッと就寝。

カーンカーンカーンと朝6時頃窓の外から大騒音。現在43丁目と8番街の角にある、ウェスティンタイムズスクエアというホテルがあるのですが、この建物の建設で早朝から大騒音の工事が始まり絶句。ああもうここにはステイしたくない!と思い、日系のホステルに電話したところその日1泊予約ができてラッキー。

そしてわくわくしながらこれから通う大学、シティカレッジの学生課に行ってみたら、そんな紹介できるようなアパートやレジデンスとかない、みんな自分で探してるわよとあっさり言われ、アメリカのありがちな不親切な洗礼をうけ、あちゃー。

大丈夫、地球の歩き方留学本によると、43丁目にサンボックという韓国系の食料品店に掲示板があり日本人はそこで情報交換しているということ。ロンドンでの経験で学んだもんね!早速ルームメートを募集している張り紙を見て電話をしたら、日本人のお姉さんで、お部屋は開いているので明日から入れるということ。その足ですぐ見に行き、お姉さんも私を受け入れOKとなり無事お部屋決定!

到着後2日目で、しかも見に行った1件目で滞在先が決まった私、その時は必死でわからなかったけど、今思うと超ラッキー。

とはいえ旅行で数回来ただけのニューヨークには土地勘がなく、シティーカレッジはハーレムのウェストサイドの135丁目にあり、私のアパートはイーストサイド58丁目の2番街と3番街の間。学校へ行くにはイーストサイドを上がって125丁目からクロスタウンバスで行っても、タイムズスクエアまで行ってウェストサイドを上がっても1時間近くかかり、なんて不便なところに住んでるんだろうと初めのうちは真剣に思っていました。

実は近くにニューヨーカーが大好きなブルーミングデールズというデパートもあり、治安もよくいわば便利で素敵なエリアだったのです。何気に裏の通りに片桐という日本のグロッサリーストアーも。新しい知り合いに、どこに住んでるの?と聞かれ、ブルーミングデールズの近く、とっても不便で困ってるのと普通にぼやいていたので、多分この子頭おかしいんじゃと思われてただろうな、ああ恥ずかしい!

小さなお部屋だけど、とても快適。ただ一つ難点はお部屋がビルの内側に面していて、窓はあるけど光が入らず、朝起きてもその日の天気がわからないということ。窓から光が入ってお天気がわかるっていうのは当たり前に大事なんですね。でもお部屋にはありがたいことに備え付けのTVがあったので、その日の天気や気温をテレビのニュース番組で確認して出かけるように。よく考えるとこれもロンドンで学んだな。病院の先生から、イギリスでは天気予報で天気ではなく気温を確認して服を選んで出かけるんですよって。(ロンドンでは一日の天気が目まぐるしく変わるので結構泣きをみた…。)

人生何事も無駄はなくトライアンドエラー、失敗してはこうやって学んで、一つずつ自分の知識を増やしていくのだろうな。

学校の授業に慣れてきて、ダウンタウンやブルックリンのジャズクラブに演奏を聞きにいったり、ジャムセッションなどに出かけるようになると、何せミッドタウンなのでどこに行くにも、夜帰ってくるのにもとっても便利だということに気づき、このアパートにはありがたく4か月住ませていただいたのでした。

つづく

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