Makoto Ozone Super Trio! in New York
先週は小曽根さんの演奏を聴きに、ジャズアットリンカーンセンターのディジーズというクラブに行ってきました。
はじめは日本の若いミュージシャンと新しく組んだバンドでの演奏予定だったそうですが、メンバーの一人がワクしてないということで、その後のレコーディングを含めてそのトリオでの演奏はキャンセル、急遽4日前に知り合いのミュージシャンに声をかけたとのこと。その集まったミュージシャンがすごすぎます。ジャーン!
もともとそのトリオの演奏を聞きに行きますと伝えていたというベースの中村恭士さんにすぐ電話してHey, You got a Gig!と。中村さんは昨日までスモークで明日から一週間ビレッジバンガードで、その間1日だけ空いていたオフだったんですって。そして小曽根さんとバークリーの同級生、ジェフテインワッツさん。この週ニューヨークのは知ってたのでスケジュールが空いてるように祈った!とのこと。ひー間際でこんなメンバーを集められるって凄すぎ。私たちお客さんも急にこのスーパースペシャルトリオを聞けるなんてラッキー!
今回は急だし、スタンダードとかも聞けるかな?とそれはそれで楽しみにしていたのですが、いえいえほぼ全曲オリジナル。しかもキメキメアレンジだらけの曲ばかり。ひー!
前日に軽いリハをしたということでしたが、とてもそうは思えないこのトリオが紡いでいく音楽はスリリングすぎて目が離せません。特にセカンドセットはお店の方に早めに交渉してかぶりつきの席に座らせていただいたので、席によって音の聞こえ方が違うことに気づいてほんとライブの醍醐味ですね。
あ、一曲ファーストセットのソロはアルゼンチンタンゴの巨匠アストルピアソラさんの曲でした!踊りたい人はスペースがあるのでどうぞとMCなさってタンゴの曲でしたが、気軽な気持ちで上がろうもんならとても踊れないでしょうというパッションに溢れた繊細でかつ力強い演奏でした😅
演奏が終わってからジェフテインさんに、本当に素晴らしかった、4日前に譜面もらってどうしてこんなに演奏できるの?とつい聞いたところ、俺らプロだからね、とニヤリ。さすがです👏🏻
中村恭士さんにも小曽根さんの選曲、4日前でも容赦ないですよね、でもすごかった!本当に素敵でした、とお伝えしたら、ニコニコして適当ですだって。いやいやいや、どんだけすごいんですか?演奏とは真逆で謙虚なんですね。
小曽根さんもこの二人とだったらできると、絶対的信頼を置いて望まれたのでしょう、世界のトップを走るワールドクラスミュージシャンx3=∞の底力を見せつけられたのでした。そしてご本人にも鼻息荒く、素晴らしかったです!と直接お伝えすることができました。
ドラムの方とお話されていて、ドラマーが違うとまた全然違うサウンドになりますね、と話されていて、うんグルーブが違うとフレーズが変わってくるんだよね、とのこと。ほえーそうなんですね、勉強になります。だからジャズって面白いんだよね、私は前回のクラレンスさんのエレガントなドラミングも大好き。
8月には今回キャンセルになった若者トリオとのレコーディングとアビシャイコーエンさんとのブルーノートニューヨークでの公演があるそうでまた楽しみができました!
実はお昼は太陽さんさんでハドソン川沿いを走ったのに、まんまとあわてて天気予報見るの忘れてたら、夜から吹雪となり、熱い演奏が繰り広げられている後ろの窓からどんどん雪がひどくなってきているのが見えてこっそり怯えていました。
それにしてもニューヨークにいるとこうして最高の演奏を聞きに来れて超ラッキー、ありがたいなあ、と思いつつ、吹雪の中、雪にまみれて寒〜い!と叫びながら帰ったのでした。
これがジャズだ!というヒリヒリした楽しすぎる演奏を見せつけられ、まるでカミナリに打たれたような衝撃で、背筋がシャキンとなってとてもいい刺激を受けました、ありがとうございます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?