二月十三日・十四日@ブダペスト

忙しくても一言ずつ書きたいと思いつつ結局一週間ぐらい抜かしてしまう。先週はしかしそれなりに人と会う用事が多くバタバタしていた。

二月十三日

朝はパイソンのクラスがあったが、特に関係のなさそうな回だったので行かないことにする。午後の輪読会の論文を読んでいなかったので読む。

輪読会の論文は、誰かと共同作業をしているときに、幼児がどうやって意思決定の理由づけをしているのかというような話だった。最近ちょくちょく思いつきで質問などできるようになってきたような気がする。少しだけ。

ポスドクの先輩からお昼に誘われて、軽くランチに行く。研究者のウェブサイトでの売り込みの話などをして、私はGithub PagesHexoでページを作っていると教えると、Github Pagesの方に興味を持ったようで早速試してみるとのこと。

そのあとは昨年知り合った同じ大学の修士学生で、日本人の彼氏がいる女の子とコーヒーを飲む。修士の生活とか就職の話とかしたあと、四月頃から時間があれば日本語の勉強を開始しようかと相談したりする。母語話者なので文法などは教えられないと念のため伝えておく。

夕方はハンガリー語のクラス。だんだん難しくなってきてるが、最初から比べると色々喋れるようになったなぁと思う。今日は博士学生の委員会があるので、途中で退出する。

博士学生だけで集まって研究や生活に関する問題を解決するための委員会というのが昔からあるのだが、私は去年から参加し始めた。その時は学部の学生代表だったので、私自身が参加したいかどうかというよりは、学部の状況を伝えるために行かなければならなかった(とはいえ学部の人は学内の政治とかシステムの改善に興味がある人は少ないので、別に私が行ってなくても何も気にしないだろうが)。

今年は学部代表じゃなくなったのでもう行かなくてもいいのだが、改めてこの委員会で行っている活動を見直して、純粋に興味が出てきて出来る範囲で関わろうと決めた。去年ウィーン移転に関する(研究と関係のない)ミーティングが多くてすごくストレスだったのに、なんだか自分の心境の変化にも驚いている。日本にいたら絶対にこういうことには参加しなかったと思う。

委員会の顔合わせのあとは、みんなで街に飲みに行く。博士学生は各学部に少ししかいなくて、意外と交流する機会が少ないので、政治科学、環境科学、国際関係、社会学などなど色んな分野の人と話ができてとても楽しかった。

二月十四日

今日はバレンタインデーだが別に女が男にチョコをあげるという風習もないので、特に何もしない。午後からの音楽認知の輪読会の論文を読んでなかったので読んだり、論文の直しをしたりする。

輪読会は他大学の音楽関係の人にも声をかけて、最初は色んな人がきてくれたのだが、最近はもっぱらポスドクの先輩二人と私の三人だけである。しかし議論は全く尽きず、半分も進まなかったので次の月曜日にお昼を食べながら話すことにする。今日読んだ論文は今月頭に訪問したウィーンのラボの先生が最近出した論文だったので、その時のことも話したりしながら盛り上がった。

夜は二週間ぶりのピアノのレッスン。またラヴェルが弾けてないというと、先生も飽きたのかショパンのスケルツォの二番をやり始めようと提案される。

サボってるつもりはないのだが、ラヴェルは今まで弾いた曲の中でも譜読みが断然難しいのと、読めても思い通りに手が動かないので、基礎の練習をしてるだけで二週間経ってしまってもどかしい。スケルツォと並行してラヴェルも続ける。