七月五日@ウィーン

そういえば今日は弟の誕生日だが弟の連絡先は知らない(母親に聞けばわかるけど)。お誕生日おめでとう、君が三十路なんて私は信じられないよ…

朝はパンケーキを作って食べていると同居人が「朝からホテルみたいだね」という。今日は特になんの用事もないけど一応実験のスロットを開けているので大学に行くことにする。今週一週間ラボマネジャーが休みなので、もし誰か実験にきてくれるなら私が実験者をする。しかしコロナの状況がだいぶ良くなっているのに、参加者が集まらない、みんな夏休みなのだろうか(無理してきてもらう状態ではないのはわかっているけど)。

明日久しぶりに先生とミーティングなので、用意というほどでもないが昔作ってた実験のやりかけの部分をやり直す。何をやっていたか思い出すのに時間がかかるが、READMEもあるし割と正確に思い出せた。ドキュメントを書いておくのは大切だなぁと思う、自分のために。

チェックしていると間違ってはないけど図があんまりいいものが描けてなかったのが気になる。本質的には問題ないのでやり直そうか迷ったがやっぱり将来のために、と思ってちょっとだけどコードを書き直して見やすくする。地味な作業だけどなんだかんだ時間がかかってそれで一日終わり。誰も実験には来ず。

第二指導教員から論文の直しが返ってきて、very goodと言われて怖くなる。あまり素直に褒めない先生だから不思議だと思ったけど、流石に一回投稿してリジェクトされて返ってきたやつを実験追加して書き直したので、一度ある程度の合意点までたどり着いてたわけだし、確かにもうこれ以上直すところはないのかもしれない。素直に喜んでおこうと思う。明日あたりにそろそろどこに投稿するか決めてさっさと終わらせたい。

ここ一年あたりでfacebookとかinstagramとか、何か広告が入ってくる系のSNSをやめたのだが、noteもよくみてみると色んなおすすめがあってそれは広告とは違うのかもしれないが、あんまり今の自分は楽しく見れないなと気付いた。おそらく自分が読んだ記事やスキをつけた記事を元にアルゴリズムがおすすめを提案してくるのだろうが、アカデミアの話はともかく、恋愛とか生活系の話は今読んでもしんどくなるだけである。消したいけどそういう機能はないようだ(有料会員になればあるのかも)。

とりあえず博士を終わらせたい。別に研究とかアカデミアが嫌になったとかではないが、とにかくこのプロセスの終わりを見つけたい。日本とかイギリスの大学院は期限が厳しくて、締め切りまでに終える計画を立てるのが一般的かと思うが、私の大学院はその幅が広くて四年〜六年の間で卒業期間を彷徨っている人が多い。つまり、積極的に終わらせにいかなければ金がある限りは六年ぐらいまでだらだらいることも可能というわけである。

私はあと一年半ぐらいしか金がないので六年も居座れないのだが、その期限が来るのを待つというよりは自分で納得して終わりたいなと思う。もちろん学問は果てしないので知識を十分得たとかやり尽くしたというような気持ちを持って卒業することは間違い無くないのだが、しかし自分なりに形に残して(博論)、一旦完結するという感じだろうか。今までは時間が来て卒業するか(学部、修士)、特に何も完成させないまま次々と放浪するか(転職)しかなかったので、自発的に終わらせるということはもしかしたら初めてかもしれない。

というようなかっこいい(?)ことを書いてみたりもしたが、単純に疲れているだけな気もする。しかし将来のことを考えるとワクワクするので、そのためにもやはり終わらせることは必須なのだ。