七月十日@ウィーン

なんか最近暑いせいか不安のせいかわからないけど一度深夜に目が覚めることが多い。暑いと言っても日本みたいな熱帯夜ではないので、不安のせいかな…(早く論文を投稿してしまえばいったん収まりそう)。そして二度寝すると遅くまで寝てしまうことが多い。

二度寝のせいでうっかりPCR検査の提出時間を過ぎてしまう。ウィーンでは無料でできるPCRセルフ検査キットが配布されているのだが、これを朝の九時までに近くの回収ボックスに入れないと二十四時間以内に結果がもらえないことになっている。ただ今までの経験上、十二時ぐらいまでに入れれば深夜の遅い時間に返ってくることが多いので多少遅れても大丈夫そうだが。まぁ間に合わなかったら月曜日大学に入れないだけなのでどうってことないのだが、街の生活が元に戻ってきている以上、これがないと不便に感じることもある。もうすぐ待てば先日打ったワクチンが有効になるのだが。

今日は美術館カードが後三回残っているのでWeltmuseum Wienに行くことにする。人類学的な作品の多い美術館である。いわゆる典型的な絵画のようなアート作品ではなく、世界各国の文化的遺産を見ることができる。

美術館は好きなので、特にここ最近いろいろ回っているが、初めて西洋甲冑のコレクションなどを見た。つけているだけで重そうである。そして男性の大切な部分もちゃんと鉄で保護されていてすごいなと思った。

あと個人的に一番良かったのは楽器の歴史的展示のコーナーで、特にバイオリンやピアノの進化が何百年単位にわたってみれたのがとても良かった。さすがウィーンという感じである、ここぐらいしかこんなのないのではないのだろうか(知らないけど)。リストの実際に使ったピアノがあって感動した。他にも笛やリュートの展示も豊富にあった。

夜は家に帰って適当に野菜を炒めてペストとあえる。ペストを作った人は天才だなぁと思う…次一人で住んだら自分で作ってみたいなぁと思う。ご飯を食べた後は友達とオンラインでドイツの映画を見る。フリッツラングの初トーキー映画だそうだ。

『第三の男』をみたときも思ったが、なんかあんまりすぐ理解できる感じではないので、またいつか見直したいと思いつつ、アート的な部分はとてもみてみて面白いと思った。あぁ、ドイツ語がわかればもうちょっと楽しめるのに。