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八月十九日・二十日・二十一日@マリボール

八月十九日

昨日から隣国スロベニアの第二の都市マリボール(Maribor)に来ている。大学で知り合った友達を尋ねるため。ちなみに前にも書いたがこの友人は最近離婚し、今は三人の子供と暮らしている。

子供たちは夏休みで別れた旦那と過ごしたりどこかの牧場にお手伝いに行ったりしているようでいなかった。完全に友達と私だけの空間。とてもとても広いおうちで四日間お世話になる。ほとんど年は変わらないのになんだかお母さんみたいな存在である(車も出してもらったし、ご飯も作ってくれた…)。

マリボールの市街地に行ってお昼を食べ、公園を歩いたり、アイスクリームを食べたりする。家に帰って犬の散歩をし、ウサギを抱き、Nexflixをみる。Hannah Gadsbyのショーを二本観た。

彼女はタスマニア生まれ、美術史専攻、自閉症、レズビアン。

八月二十日

今日は夕方から隣国オーストリア・グラーツ(Graz)のオペラを聞きに行くので午前中はひたすらゆっくりする。本を読んだり、ひたすら麻雀したりする。麻雀に関してはもはや楽しいとかではなく、自分の決めた目標を達成するためだけにやってるのだかなり辛い。やめたらいいのにここまでやるというところまで達成していないのでまだずるずるとやり続けている。もう少しで終わりそうなのになかなか終わらずに夏が終わろうとしている。

マリボールからグラーツは車で一時間ほど。私は日本人、彼女はロシア人で二人とも国境付近でパスポートチェックされるかとそわそわしていたが全く止められることなく通過。止められても二人ともヨーロッパの滞在許可証があるから自由に移動してもいいのだが、友達は「どうせなら国境でチェックしてもらって安心して移動したい」という。

グラーツについたら街中を歩き回る。人々はマリボール同様なんだか幸せそう。中央広場の周りでアンケートをとってる若者がたくさんいて、私にも何回かドイツ語で話しかけてくる。私がオーストリア人に見えるのだろうか?と呟くと、友人はそれだけ"inclusive"な街ってことという。

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オペラはもちろんドイツ語なので何を言ってるのかわからないが、音楽として聞いて楽しかった。聴衆は老人ばかりで自分がやけに若く感じる。マスク必須なのにみんな席に着いたら外してるし、オペラ歌手は当たり前だけどマスクしてないし、クラスター感染を起こしてもおかしくないなと思った。

夜遅くにマリボールに帰ってくる。運転してくれる友達に感謝。

八月二十一日

今日は夕方にブダペストに帰るので、近くの山に行って軽くハイキングする。とは言え山の中を歩くのではなく、ある種テーマパークのようなところであった。オーストリア、ドイツも同じものがあるらしい。

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やる気のないキャラクターを見つけて一人だけ爆笑が止まらなかった。

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そのまま町の近くに戻ってハンバーガーを食べ、バスターミナルまで送ってもらう。感謝しかない四日間であった。その時話したことは書ききれないけど、こういう友達がヨーロッパでできて本当に嬉しい。ブダペストのネプリゲット(Népliget)まで三時間以上麻雀をするが全然目標に達成しない。達成ないどころか少し後退した、辛い。