見出し画像

25年前と、同じ角度だった。だからサンタさんはいるんだよ。

あつこには3歳になったばかりの孫がいます。
我が娘のはるちゃんの子どもで、
たっくんといいます。

たっくんは鉄道が大好き。
電車や貨物列車を見ると
「きんたろー(金太郎、貨物列車)」
「うえにょとうきょーらいん」(上野東京ライン)
「しゃふぃーるおどりこ」(サフィール踊り子)
と名前を叫びます。

愛読書は
「鉄道ファン」(大人用の雑誌です、ページをめくって写真を見ているだけで満足している)
「鉄おも」(これは子供用)

持っているおもちゃの7割がプラレールです。
こまちのプラレールからすべてが始まったのでした。


そんなたっくんには、ほしくてたまらないプラレールがありました。


名前は瑞風(みずかぜ)
トワイライトエクスプレス瑞風です。

言わずと知れた、JR西日本の周遊型高級列車。
走るホテル。

個室だし、広いし、国内だし、人気が出て。
2022年の3月から6月の出発分はもう締め切ったそうです。すごいなぁ。
売り切れた期間の料金表はこちら。

2022年3月から6月までの料金表。もう締め切って抽選で購入者が決まるそうです。

あつこはたぶん一生乗れません。ふああ(ため息)。


プラレールも瑞風はデラックスタイプになって、車両の屋根がパカッと外れて
中に小さな人形が乗れるようになっているんです。
電車の作りも精巧です。

たっくんは保育園で
赤い紙でクリスマスの靴下を作ってきました。
それを枕元に置いて、寝たのです。

そしてクリスマスの朝
サンタはやってきました。

たっくんは
靴下のそばに大きな紙の包みを見つけたのです。

「ママ、あけて、かたくてあかない」
リボンがうまくほどけないのです。

パジャマのままです。
着替えなんかしている余裕はありません。
リボンを解いてもらい、
紙包みをガシャゴショと開き

「みじゅかじぇー!」

たっくんは
プラレールの箱を
胸に抱きかかえて立ち上がりました。
大事そうにプレゼントを抱くその姿…。

あつこの頭の中に
突然あらわれた光景がありました。

キティちゃんのついた
プレゼントの箱を
うれしそうに抱きかかえて立っている姿。
真っ赤なトレーナーを着ている小さな背中。
はるちゃんです!

25年前のはるちゃんの姿が
突然浮かんできたのです。

あぁ、持っている角度が一緒なんだ。

雰囲気が一緒なんだ。

この喜び方、はるちゃんだ。

お母さんになったはるちゃん、
そして昨日の夜はサンタさんだったはるちゃん。

たっくんの喜ぶ様子を見て、横でニコニコしています。

そう、あつこもあの時うれしかったんだよ。
はるちゃんの笑顔がうれしかったんだよ。

サンタクロースは親のところにも来るのですね。
このうれしい気持ちが何よりも贈りもの。

はるちゃんも親の気持ちがわかるようになったんだね。

はるちゃんは、小学校6年生の時に
同じクラスの男子と
「サンタクロースはいるかいないか」でケンカをしたことがあります。

男子「お前、サンタがいるって信じてるのー?変なのー」
はるちゃん「変なのはそっちでしょ。だからサンタさんがいるってわからないんだよ。」

はるちゃんは一歩も引かず
「サンタクロースはいるんだからね!」
と相手の男子をやり込めたのでした。

小学校6年生のはるちゃんは
純粋にサンタの存在を信じて、感じていたんです。


つながっていくんだね。

あつこも、自分のお父さんお母さんに
サンタさんの夢を守ってもらって
大人になりました。
だからサンタさんはいます。
その話もいつか書きます。

同じくサンタクロースがいると言いきる
へんいちさんのnoteはこちら。



心があったかくなったクリスマスの朝でした。

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

投稿数が1500を超えているため「あつこのnoteの歩き方」を説明しています。 https://note.com/atsuko_writer55/n/n30e37e8ac4dc マガジンをフォローして、もっとあつこのnoteを楽しんでくださいね。 noteのお友達、大好きです!