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楽して速い。音声入力のススメ

家族や友人との情報交換に欠かせないスマートフォンアプリがLINEです。
使用率は50代で79.8%、60代で74.3%、70代で62.9%にもなるそうです(NTT ドコモモバイル社会研究所調べ 2021年1月)。

ところで LINE の入力欄って小さすぎませんか? 伝えたい情報があるのに入力が大変で疲れてしまう。 そんな時のお助けガジェットが「音声入力」です。

音声入力ってなに?ー自分の声が画面で文字になっていく

 音声入力とは、スマートフォンやパソコンに話しかけて文字入力をしたりソフトの操作をしたりするものです。たとえばこの文をを手で打ち込むとどのくらい時間がかかるでしょうか。

「こんばんは、ご無沙汰しています。お元気でしたか?
お便りしようと思いながら、遅くなってしまいました。
おかげさまで私は元気にしております。」

フリック入力(「あかさたな」だけが画面に出ている)だとけっこう時間がかかりそうですね。

 実際に試してみました。
・入力が得意でない友人A・・・1分4秒
・フリック入力が得意な友人B・・・ 22秒
・私が音声入力・・・9秒

音声入力は右下のマイクボタンを押すことで起動します。
(例としてiPhoneをあげていますが、アンドロイドも似たような仕組みです)

赤い矢印の先にあるのがマイクボタン

実際にどのように話しているか、文字にしてみましょう。

「こんばんは てん ごぶさたしています まる おげんきでしたか はてな
かいぎょう おたよりしようとおもいながら てん おそくなってしまいました まる」

句読点や改行の認識方法は、機種によって差があります。ちなみに「」はかぎかっこ、かぎかっことじ、と言っています。こちらも機種によっていろいろな違いがあります。
(補足 iPhoneはiOSがアップデートしてから、句読点が、自動入力されるようになりました。まだ完璧ではありませんが、どんどん賢くなっています)

音声入力の良いところ、悪いところ

 良いところは、ずっとキーボードを使わなくて良いことです。 小さな画面に向き合って打ち込み続けるのは疲れますし、肩も凝ります。
しかし音声入力ならば、話をすればいいだけです。

また LINE の返信のスピードが格段にあがります。 知人とLINEすると、
「あつこの返信が早すぎる」
と返信の速さにまず驚かれます。

 悪いところは、誤変換です。例えば先ほどの画面では「21日」が 「20一日」になっています。

 音声入力誤変換の例

この場合二つの対応方法があります。
1,音声入力が終わった後に、文を見直して間違ったところだけ修正します。これでもじゅうぶんに早いです。
2, 打ち間違ってもだいたい何が言いたいかわかります。音声入力をしていることをオープンにして、笑って許してもらいましょう(親しい友達や家族限定)。

 上記の例でも、21日と言っていることはわかります。
気になる場合にはもう一度
「21日」と発言すればすみます。
使い続けるうちに自分でも発声のコツがだんだんわかってきます。
私は家族の LINE で入力誤りがあっても
「ママは変だから仕方ない」と
あきらめられています。

noteの文章も音声入力

 この文章も音声入力で書いています。
iPhoneならば、先程のマイクをタップして、音声入力
パソコンの場合は、Google ドキュメントを音声入力のモードにして画面に向かって話をしています。なんといってもキーボードを叩き続けなくて良いのが楽です
( グーグルクロームで立ち上げる必要があります)。

 Google ドキュメントは学習をします。
例えば
「お便りの返信が遅くなりました」

この「返信」ですが音声入力直後は「変身」と出ました。1、2秒考えてから文章がチカチカとして (前後の文脈を見ているらしい)「返信」に変わりました。
この過程を見ているのが楽しいです。 難しい言葉も回数を重ねていくと自動的に変換してくれるようになります。
 もちろん間違って変換されることもたくさんあります。その場合はキーボードを使いながらその場で直して行きます。慣れると音声入力とキーボードの両刀使いで今までよりもずっと文章を早く仕上げられます。声を出しながら文章を考えているので脳の活性化にも良いかもしれません。マイクとして iPhone や Android を使いつつパソコンの画面で同時に編集、なんていう技も使えます。

日常で使う音声入力

日常ではどんな使い方ができるでしょうか。私は iPhone に向かってこんな質問をよくします。

あつこ: Hey Siri、 あしたの天気を教えて?(洗濯干せるかどうか知りたい)
アイフォン: 明日は雨が降りそうですよ。最高気温は12度、最低気温は7度でしょう。
      (画面には天気予報が出ている)

あつこ:Hey Siri、 5分たったら教えて(出かける時間が迫っている)
アイフォン:5分のタイマーをセットしました。カウントダウンを開始します。
(画面にはタイマーが出ている)

あつこ: Hey Siri、 2550割る6はいくつ(電卓がそばにない)
アイフォン:結果は425です(画面には計算機が出ている)

忙しい朝に アイフォンやアップルウオッチ に言っていることが多いです。
無茶な要望も聞いてくれます。

写真は「 Hey Siri、なにかお話をして」と言ったときの画面です。


私は男性の声で設定していますが、女性の声も設定できます。
いろいろなパターンがあり「面白い質問ですね」とスルーされることもあります。
和歌も頼めば詠んでくれます。


便利な音声入力も結局は使う人しだい

5年ほど前に音声入力を初めて使い出した時には、言うことを理解しないことも多く「やはり機械はダメだなあ」と思っていました。
このような技術は日進月歩で、今では便利さにすっかり慣れています。
アニメの鉄腕アトムで見ていたような世界はすぐそこに来ているのですね。

あくまでも使うのは人間です。

音声入力で得られた情報を取捨選択するのも、書かれた文章を推敲するのも やはり人間です。
不便なところはどんどん便利にしてもらう一方、人間だからこそ出来るものは何なのかが問われています。
使えるところはどんどん使い、その上に自分らしさを積み上げようと決めています。

手始めに肩が凝る入力作業から解放されましょう。あなたも音声入力始めてみませんか?

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