手抜きでOKー保育園休園からのママの罪悪感(マミーギルト)
休園でもリモートなら自宅で面倒みられる?
リモートワークだと自宅で子育てがしやすくて助かる。
泣いてもちょっと仕事を中断すれば良い。
だからマンボーが出ても、
保育園の自粛が要請されても、
おうちで面倒を見ればいいって思ってた。
あつこの娘のはるちゃんはワーキングマザーだ。
保育園登園自粛の要請が出たため
出社の時は
ばぁばであるあつこが孫のたっくんを預かってる。
でもリモートワークの時は
預からなくてもいいと、たかをくくっていた。
でも、SOSが出た。
「客先に電話ができないから、ママ、1時間でいいから来て」
ひとり遊びが続かない
駆け付けたはるちゃんの家のリビング。
横倒しで散らばるプラレールたち、
逆立ちしてるぬいぐるみ、
大きくページが折れ曲がる、ぐりとぐらの絵本、
お菓子の食べかす、
おもらしのパンツも床に。
動画に飽きてしまい、寝転がっているたっくん。
はるちゃん「大事なお客さんなのに
たっくんがさわぐから
相手の声がぜんぜん聞こえないの
昨日もそうだったの」
顔が疲れている。
電車を見に行こうよ、と誘ってたっくんを連れ出した。
動画ばかり見せていて・・・罪悪感を感じる
電車を見せて、
公園に行って、
お弁当を買い込んで
はるちゃんの家に戻る。
たっくんにおひるごはんを食べさせて。
たっくんのお昼寝タイム。
静かになったリビングで
はるちゃんにコーヒーを入れた。
はるちゃん「たっくんにずっと動画ばっかり見せてるし。
ご飯手抜きだし。
怒ってばっかりいるし
わたしいい母親じゃない」
目に涙が浮かんでいる。
母親が子供や家族に罪悪感を抱くことを
マミーギルトと呼ぶ。
はるちゃんはその状態になってしまったのだ。
気持ちよく手抜きして
はるちゃんは頑張っている。
おやつのプリンを手作りしてるし。
本も読んであげているし。
掃除も洗濯もやっている。
お夕飯も自分で作ってる。
もう手抜きでいいじゃない。
ママがひとりで
料理も洗濯も名もなき家事も
保育園もやっていたら
パンクしてしまう。
朝ごはんが冷凍食品の焼きおにぎりでいいじゃない。
朝、食器洗いをしないで
一日分まとめて夜に食洗器にかければいいじゃない。
晴れていても洗濯物を乾かすのに乾燥機を使っていいじゃない。
お掃除が1週間に1回だっていいじゃない。
夜ごはんが出来合いのお惣菜でいいじゃない。
子供を寝かしつけていて一緒に朝まで寝ちゃっていいじゃない。
朝ごはんを遅く帰ってきたパパが用意したっていいじゃない。
そういったら
はるちゃんは少しだけ笑った。
昔と変わってない、いいお母さんの幻想
昔、あつこもキャリアウーマンだった。
結婚して家事も仕事も頑張りすぎて
倒れて入院したことがある。
そのあとパート主婦になって
子育てしたなあ。
経済的には大変だった。
あのときも
心の中にマミーギルトの考えがあった。
ちゃんと家事育児しなくちゃ、母親失格。
手作りおかずじゃなきゃ家族がかわいそう。
あれれ、なんだかはるちゃんが泣いていた理由に似ている。
仕返しは定年後に
若いころ家事育児を手伝ってもらえなかったことが
いまの定年理科系オットとのぎくしゃくのもとになっているんだから。
根が深い。
いま、はるちゃんが頑張りすぎると
夫婦の関係も将来大変になっちゃうよ。
世の中の夫の皆さま。
妻ばかりを
子育てや家事に頑張らせてると
仕返しは定年後にきます。
関心がなければないぶんだけ激しく。
わたし、あつこが身をもって経験しております。
ぜひ話し合って。
手抜きが基本形で
ママがニコニコしていて
子供とたくさんお話できるのが一番。
あとたっぷり睡眠時間も取ってね。
働く女性は大変だ。
いまはいろいろなサービスも登場しているし
食洗器や乾燥機やルンバやホットクックなどもあるし。
そのあたりはずいぶん変わってきた。
昔と変わってないのは、母親はこうあるべきという考え。
はるちゃんには女性としてエールを送る。
もちろんわたしの大事な娘だから、っていうのもある。
働くお母さんは
手抜きが基本形で行きましょう。
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