月とウサギ

NHKテレビで紹介されていた月。
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今日は中秋の名月。

まんまるで大きな月に癒されている。

スマホで簡単に、中秋の名月を見られる便利な世の中だ。
残念ながら、我が家のベランダからは雲が多くて、月が見えない

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昔、はるちゃん（あつこの長女）が「ぴょん」という名前のぬいぐるみを持っていた。
名前からわかる通り、うさぎだ。

なっちゃん（次女）も同じようにぬいぐるみを持っていた。

名前は、「にゃあ」
そう、ネコのぬいぐるみだ。

ぴょんとにゃあは、いろいろな物語の主人公になった。
はるちゃんとなっちゃんで、たくさんの物語を作ったからだ。

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ぴょんとにゃあは、ホテルを経営し始めた。
いろいろな冒険をしているときに、宿泊先がなくて困ったからだ。

ホテルの名前は？
「ぴょんぴょんホテル」

ぴょんぴょんホテルは、動物たちに大人気の宿泊先になった。

ぞうさん専用の大きな部屋、

くじらさん専用の巨大なプールを持っている部屋。

アリさん専用の、こじんまりした部屋。

あらゆる動物たちに向けた部屋が用意されていたからだ。

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これだけのホテルとなると、経営も大変で、ぴょんとにゃあは寝る暇も惜しんで働き続けた。

そんなぴょんの息抜きは。

月のきれいな夜に
ぴょんとひとっ飛びで、月に行って。
月にいる仲間たちと楽しく遊ぶことだ。

月が明るく輝く夜には
ぴょんが、大きなジャンプをしながら、月に出かけていく。
早いのだ。数秒で月に到達してしまう。

そして数分でまた地球に戻ってくる。
お土産は、月のうさぎたちがついたお餅で作ったお団子。

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こんなきれいな月の夜には、
ぴょんとにゃあの話を思い出す。

小学生の2人で、にぎやかに作っていた。

はるちゃんも、なっちゃんも、家を出て、もうここにはいない。

奇想天外な話を思い出して、
ふふっと1人で笑ってしまう。