ルパン、逮捕だー!
12月9日に新橋演舞場で新作歌舞伎を見てきました。誘ってくれたのは学生時代の友人、あきこさん。土曜日なので、なかなかチケットも取れない中、頑張ってくれました。
歌舞伎なので、このような題名に。
『流白浪燦星』(ルパン三世)
る、ぱ、さんせい、は何とか読めるけど
浪が「ん」とはなかなか読めなかった。
これちゃんと理由があって、歌舞伎の最後に白浪五人男とそっくりの場面があるのです。
※歌舞伎のタイトルは、漢字奇数文字数であることがほとんどだそうです。(5文字、7文字などですね)
教えてくれた順子さん、ありがとうございます。
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正直、歌舞伎には今まであんまり縁がありませんでした。今回も誘っていただいたので、まぁ見に行ってみるかくらいの感じだったのですが(あきこさんごめん)。
3時間の長丁場でしたが、もっと見ていたいほどの気持ちに駆られました。
ここで「面白い」と一言で済ませると、なんだか悔しいので。違う表現を。
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エンターテイメントとして、上質でした。
美しい衣装もさることながら、動きの一つ一つが大きくて大げさで。
だって歌舞伎って、首をぐるりと回したり、
言葉に抑揚をつけて、わざと大層に言ったり。
わざとらしくて、ニヤニヤしてしまいます。
ギャグがふんだんに盛り込まれています。
「働き方改革」なんて言う言葉も登場したんですよ。
世相もきちんと反映してます。
客席から笑いがあふれました。久しぶりにゲラゲラ笑いました。
1番びっくりしたのは、舞台の真ん中に滝が出てきたこと。
水がザーザー流れている本物の滝ですよ。
この中にルパンと石川五右衛門が飛び込んで戦います。しかも、その中で見栄を切ったり、舞台の上で、くるりと体を回したりするものですから。
1番前の席の方、水が飛んで濡れちゃいます。
その場面の後、慌てて係員の人がおしぼりを持って回ってました。もともと水よけのカバーも配られていたようです。
いやいや、ここまでやるんだなぁと。短い幕間の間によくここまで用意できるものだと。水を使うって大変ですよね。
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数々の名台詞も健在でした。
「ふじこちゃぁーーーーん」
「るばぁぁーん、さんせい(声のソプラノ加減もアニメと同じ)」
「ルパン逮捕だー!」
「とっっぁーーん」
不二子ちゃんがきれいなんですのよ。あつこよりも年上のはずなのに。
あのきれいさは反則でしょ。お化粧方法も現代風で。
銭形警部のしつこさや、まじめゆえのおかしみもふんだんに。
そう、日常を忘れる3時間です。
ストーリーも(いったいどうするのよ)と先を見ずにはいられない展開で。。
しかも、三味線でルパン三世の音楽が奏でられて。こちらの冒頭に出ています。
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そして、最後に。
ばあああああん、と何かが客席に降り注ぎました。
「え?光ってる」
帰る人々が、争って拾っていました。
欲しくて1枚拾ってきました。
ふふふふ、持って帰ってきました。
小判です。
頭の上から小判が降ってきたらそりゃ拾っちゃいますよね。
さすがルパン!
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結局、時代が変わったけれども、
私たちを楽しませようと努力している姿勢は、
現代の漫才や舞台と一緒。
古くて新しい娯楽が歌舞伎なのです。
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【新橋演舞場のちょっとしたコツ】
●お弁当
お弁当売り場がとても混み合います。私が行ったときには、お弁当を買う列が1階から階段を使って3階にまでつながっていました。
事前に銀座三越(ぎんみつ)の地下でお弁当を買っていくのがオススメです。
●トイレ(待ち時間)
また、幕間の休憩時間が案外と短いので、トイレで行列になると辛いです。特に女性は。
あつこは再開に間に合わず、客席の後ろで係員に止められて5分以上待つ羽目になりました。
新橋演舞場は地下にトイレがたくさんあります(20以上あったと思います)。1階よりも地下のトイレを使った方が良いです。回転早いので。
【お土産物】
正直、売店は広くないのですが、面白いものが揃っています。有名なものも、そうでないものも、ちゃんと吟味して並べられているのがわかります。
【おうちで歌舞伎】
そしてなかなか新橋演舞場まで行けないわと思うあなた。
12月23日にネット配信の予定があります。
しかも、見逃し配信もあって、1月8日まで見られるそうですよ。
クリスマスや年末年始にルパン三世を楽しむのも良さそうですね。
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