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草履と着物と

七五三の時期が終わりました。
先週末、可愛らしいお嬢ちゃんやお坊ちゃんの姿を神社の近くで見かけました。

だけど、ある男の子を見たときに何か違和感を感じました。
5歳の袴姿。勇ましい柄のお着物がよく似合ってます。
次の瞬間、その違和感の原因が分かりました。

足元です。
男の子は足元にビーチサンダルを履いていたんです。 

寒くないの?
いや、それよりも…。
何とも言えない残念感が。
こんなにお着物が素敵なのに。

勝手に私が感じているだけでしたが。。。

気をつけて見てみると、
足元が普通のスポーツシューズのお子さんが複数いたのです。
女の子はピンクの着物を着てピンクのスポーツシューズ。
男の子は青や黒のスポーツシューズ。

もちろん3歳や5歳の子が草履を履くのは大変だと思います。
歩くのも大変ですよね。


たぶん、運動靴の男の子は一生草履を履く機会がないかもしれません。
着物を着る機会は激減しているので。

足元まで全部和装で揃えてこそ、和服姿が際立つ…というのはもはや古い考えなのかしら。
時代なのかもしれませんね。

ーーー

長女のはるちゃんが7歳の七五三の時のことです。
タンスに保管されていた私の着物と私の草履を使いました。和服が好きな母のおかげです。洋服では、こうはいかないでしょう。
デパートで白足袋を購入するだけで済みました。

日本髪で、お化粧したはるちゃんは愛らしくきれいでした。
記念写真のあと、神社のお参り(ご祈祷)に出かけました。
神社までは車でした。車を降りて、少し歩いたはるちゃんは
「ママ、歩くのが大変」と訴えたのです。慣れない草履のせいでした。

私ははるちゃんにこう言いました。 

「はるちゃん、とってもきれい。むかし、お城に住んでいたお姫様みたい。きれいに日本髪を結ってかんざしもして。
これで、きちんと神様にお祈りできたら本当にお姫様だよ」

そうしたら、彼女は本当にお城のお姫様になりきったのです。
表情が変わりました。女の子の美しさにかける思いは、7歳でもちゃんとありました。
その瞬間を切り取った写真は、母の私にとって宝物です。
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着物を着たお母様の姿も見かけました。
やっぱり着物っていいですね。着付けが大変ですが。気持ちが引き締まります。
久しぶりに着物を着て、草履を履いて外出をしたくなりました。

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