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自分だけの穴場

はじめに

なにも用事がない3連休、どうやって過ごそうと先週のうちはアレコレ想像していました。
あそこに行ってみようかな、久しぶりにアレしようかな。
でもいざ休日になると、したかったことがなぜか義務のように感じてしまい、行動することが億劫になってしまいました。
それでも何もしないのはうら若き乙女として(?)どうなのだろう、と渋々重い腰を上げることにしたのです。

リフレッシュは重労働

島には商店もなにもなく、できることといえば舗装された約1キロに満たない道を散歩する程度。海沿いなので歩くには目の保養になるのですが、冬は北風をマトモに受けるので結構ハードロードなのです。
散歩も大好きですし、海を見ることも飽きることがありません。
しかし、ほとんどを島内で過ごすのは家の中にずっといることと同じで刺激がないのも確かなのです。
そこで島外へ買い出しのついでにリフレッシュしに行くことにしました。

しかし、さすが離島。交通手段は船しかありません。
しかも商店のある島までは約1時間かかります。
軽く旅行です。
色々な覚悟を強いられながら船に乗車します。

船に揺られ若干の船酔いと戦いながら着いた先は、商店がある町内の島。
予めピックアップしておいた場所のOPEN時間まで少し時間があったので海岸をそぞろ歩きます。


海岸散歩

そして時間どおりに着いた先は、『銭湯』!

至極の時間

そこは銭湯というよりスパでしょうか。
高台に建っているホテルのオーシャンビュー銭湯です。
最近は光熱費の高騰で自宅の湯船に浸かることに抵抗感がありシャワーで済ませていました。久しぶりに足を伸ばしてゆっくり温まりたいと思っていたのです。

開店時間と同時に入ったからでしょうか、女性客はわたしだけ。
オーシャンビューの露天風呂と水風呂を交互に入りつつ、2時間ほどゆっくり浸かり楽しむことができました。
水風呂っていいですよね、のぼせる心配もなくなり血行も促進されるのでテンションが上がります。

お風呂から上がるとホテルだからか休憩所もラグジュアリー。
しかもかなりローカルな場所なので、利用者のほとんどが町民。
都会の健康ランドちっくな場所のように人で溢れかえることもないので快適です。しかもホテルなのでとっても清潔感あって癒されます。
ここには初めて訪れたのですが、思い切って重い腰を上げたことで思わぬところで穴場スポットを見つけたので嬉しくなりました。

自分だけの穴場発見術

穴場というのは、自分だけが知っている特別な場所。
比較的容易に、何度でも行ける場所。
そして、知る人ぞ知る、知らずに通り過ぎてしまうような場所だと思っています。

例えば、個人ギャラリーだったりこぢんまりとした美術館だったり、街の裏通りにある小さな喫茶店だったり、山の上の公園だったりと様々です。
ポイントは自分しか知らないような特別感のある空間でしょうか。

わたしはそんな場所を見つけるのが大好きです。

他の人が通り過ぎてしまうような、田んぼの畦道に咲く小さな花畑だとか、畳屋さんの前を通ると薫る草の香りとか、人の住んでいないような建物が実は大正時代の洋館だったと発見したときとか、見るだけで、あるいはそこを通るだけでワクワクするような何かを見つけたときは、お宝を発見したような高揚感があります。

このような穴場スポットは車や電車などに乗っていると見つけられないでしょう。自転車でももしかしたら難しいかもしれません。
歩いたり走ったりと自分でスピードを変えることが容易だからこそ穴場スポットを見つけられる恩恵を受けているとわたしは思っています。

一人で過ごす時間なんかないよ!と感じる方は、ぜひ朝一番の15分程度でも良いので独りで散歩してみてください。インターネットなどでは見ることができない、きっと自分しか知らない光景を見つけることができるでしょう。
というのも、穴場というのは場所だけではありません。
その時間にだけ起こる独特の空気や香りなども、自分にとって特別感を味わえるのならばそこは穴場スポットになるのです。

さいごに

明日は少し早起きして朝一番の散歩をしてみましょう。
なにかわからないけれど、いつもとは違った光景に感じることができるかもしれません。
そんな自分だけの『お宝発見ワクワク感』を大事にしたいですね。


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