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「自分はADHDでは無いか?」と疑いメンタルクリニックに行った話

どうもこんにちは、厚木です。

近頃、コロナウイルスの影響でオンライン授業・リモートワーク

普及しましたよね。

さて、そんな中Twitterでは

ADHDだからオンライン授業が絶望的に向いてない」というツイートが散見されました。

端的に言うと

自室なのでON/OFFの切り替えが出来ずにいつまでもだらけてしまう

という点がリモートのそれと相性が悪いのです。


かく言う私もオンライン授業を受ける学生なワケですが、

課題提出間に合わない

・そもそも課題提出の存在を忘れる

といった最近気づいた点から

前々から感じてた

・部屋が汚い

・不器用さがバイトで出てしまう

・幼稚園の連絡表に「マイペース」の記述

・発掘した小学校時代の通知表にも「自分の時間が流れている」との記述



あれ、自分ADHDじゃないか?

と感付くワケです。

ここからが一番難しい所で、

・未成年者が病院に行くには基本的に保護者の同意が必要

・親にADHD疑惑を打ち明ける

・親にADHDというものを理解してもらう

という箱根峠よりも厳しい難所が待ち受けていました。

これはある日突然「自分は発達障害だ」と告げられる親の気持ちにもなれなかった自分を反省するばかりなのですが、いくつかのリモート授業課題をすっぽかしバイト先でも初歩的なミスを犯した私は気が気でなく、直ちに行かなければという焦燥感に駆られていました。

当然親はADHDという概念すら知らないので、父はADHDへの偏見ゴリゴリに「そんな診断を出されたとして何になる」「将来が不利になるぞ」等々。

もしそうだったとして処方される薬の効果についても説明しましたが、「そんな薬があれば東大に入れるなw」「薬なんて飲むもんじゃない」など、とにかくADHDについて考える事すら拒絶する発言の数々でした。

ところが明くる日、未だ昭和の香り漂う思考を持つ父と私の人間関係が過去最高レベルに冷え込んだ状況を見据えた母が、見かねて私に近場で信頼出来そうなメンタルクリニックを探し出してくれました。

実を言うと、この頃には既に親に何を言っても意味が無い、確かに将来のプラスにならないのでは、と弱気になっている部分もありましたが、人の厚意は無駄に出来ない主義なので行くことを決意します。

いざ、メンクリへ

カランコロン

入ったのはこじんまりしていますが、内装が綺麗なメンタルクリニックでした。

メンタルクリニックというと「神聖かまってちゃんが歌うようなメンヘラだらけの空気が重い場所」という偏見を持ってはいましたが、まさか落ち着いた歯医者みたいな雰囲気とは…


平日昼間ということでさっそく部屋に呼ばれます。

ここからADHD/ASDの問診ですが、普段の私を知る第三者がいるだけで助かります。

「え~空気が読めない等、ありますか?」

いいえ。

「コミニュケーション、会話のキャッチボールが出来ない等、ありますか?」

いいえ。

「形、色、数字にこだわりはありますか?」

無くはないです。 △。

「音、光、匂いに敏感ですか?」

いいえ、特には。

「多動、衝動等は?」

小さい頃にマイペースとは言われていました。

「不注意、忘れ物は?」

イージーミスが多いです。

「手順が分からない、計画性が無い?」

めちゃくちゃあります。

・・・

結果発表

やっぱり、厚木さんはADHD/ASDじゃないですね。

問診、診断テスト共に問題無し。

以下要約

受け答えがしっかり出来ているし、問診やテスト結果もセーフライン。

ただし「ワーキングメモリ」が低く、いわゆるグレーゾーンである可能性。それと私の「真面目すぎる性格」に拠るもの、との事。

「ワーキングメモリ」とは、

"入ってきた情報を脳内にメモ書きし、どの情報に対応すればよいのか整理し、不要な情報は削除すること"

の能力だそうで、これが弱いのだという。

もう1つは「性格」

私が戦略ゲームをやっている話になぞらえ、医師は

「例えば島を占領するとして、仕事が上手い人ってのは拠点拠点を制圧して、点と線で占領する。けど厚木さんの場合は1メートルまた1メートルと占領していく。それだから仕事に時間がかかっちゃう。」

診察を終えて

私はADHDでは無かったワケですが、時代錯誤の価値観を持った親との確執、他の人より能力の低さを実証されながらも治療は無いグレーゾーンとしての生きづらさを抱えながら生きていかねばならない事など、後味の悪さを感じながら一連の騒動に幕を閉じました。

「ADHDではない」というお墨付きを貰ったからこそ、かえって今までの辛さを耐えながらこれから先を生きねばならないということでもあります。果たして自分はどう生きていけるのか。


今回はここまで。

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