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アイアムレジェンド

胃腸の不調は頭痛をひきおこすので、昨夜はうなりながら寝ようとがんばった。組み合わせを考えて飲めるだけの薬をのみ、水分をよくとり、枕元にも水を置いてねころぶ。うつらうつらしながら朝がきたときは、『アイ・アム・レジェンド』の主役のようだった。それはわたしが『カメラを止めるな!』以外に観たことのある唯一の映画作品で、ゾンビのようなものに主人公が追われるストーリーだ。
現実は、わたしのほうがゾンビだったんだけど。

朝、なにを食べたか覚えていない。たぶん、ミューズリー。
賭けをする。もう一度、強い薬を飲んでみる。横になる。気づけば深い眠りに入っている。90分ほど経っただろうか。目覚める。もう一度、『アイ・アム・レジェンド』。うまく効いた気がする。

昼、所用で桜木町へ。政府マスクが届いたので、それをボランティアセンターに寄付した。フロアの人たちが大きな声で『ありがとうございました!』と言ってくださって、こそばゆい。
桜木町の駅横でお弁当を買って帰る。

電車内で、初老の男性が向かいに座るわたしたちのほうへスマートフォンを向けていることに気付く。シャッター音はしないが、レンズがこちらを向いているきがする。
「撮影されてるかも」と家の人に耳打ちする。
「言うてきたるわ」
トラブルになったらいやだなと思ってしまう。家の人はすっと男性に近づき、すみませんがこちらのほうを撮っていらっしゃいましたかと優しく尋ねた。自分を撮っていました、と初老の男性は答えた。真実はわからなかったけれど、そのやり取りに不信感はもたなかったので、それで引き下がることにした。

「ほんまかな」そう言いながら家の人を見る。彼は八戸みやげのTシャツを着ていた。その胸には”八戸には美人がおおいけどなまってます”みたいな日本語がプリントされている。(わたしはこれが好きじゃない、破れてほしいけど布地がすごくしっかりしている)

ぜったいこれやん。ぜったいこれ写してたやん。
思ったことをのみこんだ。

昼、ねぎだれの鶏丼。たべきれず、その半分を夜も食べた。

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