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とんでもない料理

2020/01/27
 見つけていないだけで新元号のコインを手にしたことがあったのだろか。

 起きるとのどが痛かったので、ミューズリーと小さなパンを食べて紅茶を飲んで薬を飲んで寝た。土曜の晩も10時間くらい寝ている。わたしの免疫力が尽きていないか心配である。

 午後から職場に行く。あたらしい人が座っていた。最短2日。みんなすぐに「ここはやばい」と察していなくなってしまうので、あたらしい人におおきなスマイルを送り、アットホームな職場ですというオーラを出しておいた。
 正社員のパワハラ男は早期退職組にされていなくなったので、環境はずいぶん良くなってはいる。

 バラ寿司がつくりたいというレシピと、お米やお魚やたまごが届くような仕事だ。そのレシピはだいたいが穴あきで、「探偵業務」とわたしが呼ぶ作業を必要とする。材料もお魚が要るのにチーズが入っていたり、お醤油そっくりのドロソースが用意されていたりする。
 たまに美しいご依頼レシピと美しく整えられた材料がそろっているときがあり、作業していてそれはそれは楽しい。わたしたちはベルトコンベヤの前の作業員で、気をつけて準備してくれたらものすごい速さで調理する。それができないとフラストレーションが溜まる。

 今日も和食の材料でフレンチフルコースオーダーが入った。もやもやしながら調理し始め、あんのじょう調理が終わらずタイムオーバーとなる。

 帰りにコンビニでちょっとしたものを買う。PASMOのなかにお金がはいっていなくて、レジでチャージをする。PASMOを動かさないでくださいと言われているのを耳が聞きながら、指がPASMOを機械から取り上げてしまう。店員さんがやれやれのトーンで「動かさないでください」とリピートする。わたしも簡単なことができなくなっている。

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