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わがままを言った、タラモサラダ

朝、ミューズリー、パン小。あまざけ。
昼、コーヒーとパン。

「”朝、ミューズリー”ってところ、引っかかりますね」と何人かのひとに言ってもらう。先日の文章教室でもそういわれたので、「食に興味がないから、いつも決まったのを食べたいんです」と言った。
そう言ったわたしが出した文章のなかで、しっかりと食について書いてあったので、あとでみんなで笑った。

あれから本当に「食に興味がない」のか、考えている。

たぶん、献立を決めるのがわずらわしい、というのが一番近い感情なんだろう。その日のメニューだけじゃなく、冷蔵庫に残っているものやその日の料理で残りそうなものを考えて、数日分を組み合わせなくちゃいけない。Oisixなども考えたけれど、腐らせてしまいそうで怖い。
実家を出てそろそろ15年、だいたい自分でごはんを用意してきた。それまで居た実家は、ごはんという面では最高だった。料理好きの母はどんどん新しいメニューに挑戦する。それは今でも続いていて、60後半の母が学んでくる新作料理は本当に美味しい。
人生の中で一番美味しかったのは、高校三年生のときになんだか気分が下がっていたわたしが塾から家に電話をかけて「今日、タラモサラダが食べたい」とわがままを言った日のタラモだった。

わたしは料理が好きじゃない。レシピ通りに作ることはできるけれど、結婚して料理を担当する時間が多くなって、どんどん好きじゃなくなった。夫婦そろって胃腸が年々弱くなってきているせいもある。野菜はぐずぐずに柔らかくないとしんどい、炒め物は油を使うからしんどい、お魚は家の中が魚くさくなるから無理、お肉はできればしゃぶしゃぶみたいに脂を落としたものを少々……めんどくさい。

食べたいものはある。鯖寿司、パテ、紅白なます、クスクスのサラダ、パクチーたっぷりの鶏フォー、アーティチョーク、トリュフ。(ビュッフェか、成城石井が解決してくれそう)

おかーさーん パテ食べたーい
そんなあまちゃんの精神のままで止まってしまっている。それで生きていけているからいいや、とも思う。

夜。うどん、納豆。

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