学級会とオリンピック

朝、洗濯機を2回まわす。曇り空で、予報ではときどき雨が降るようだったけれど、もうそんな日が一か月続いているから、洗濯した。

あちこちのゴミ箱からゴミを集めて、ゴミ捨て場へ持って行く。うちのマンションのゴミ捨て場は無法者たちのそれで、いつも荒れている。生魚の血がついたトレーが転がっていたおぞましい光景は忘れられない。

朝ごはん、ミューズリー。
しばらくぼうっとする。

本来はオリンピックが始まっている時期だった。スポーツ観戦をすればちゃんと気持ちは盛り上がるんだけど、もともとスポーツがそこまで好きじゃないから、どうにかしてオリンピックだけは……とあえぐ政治家たちにピンとこない。こんなときに、どうしてオリンピックだけ特別なの。

「今月、1時間自由に使える時間ができました。みんなでなにをするか決めましょう」
小学校の、高学年だったか。みんなでなにをするか、学級会で話し合うことになった。
スポーツができて活発で人気者の女の子が、ドッヂボールだったかなんだったか、みんなでスポーツをしたいと言った。
「本が読みたいです」と空気の読めないわたしが言った。
教室に困惑のもやが広がるのを感じた。わたしは友達が少なく、浮いた存在で、さらに考えなしに発言するタイプだったのだ。

活発な女の子の猛攻にあい、結局なにかのスポーツをすることとなった。
どうしてみんなで一つのことをしなくちゃいけなかったんだろう。
どうして、それぞれが好きなことをできなかったんだろう。
学校の体育が嫌いだったし、したくないことをみんなで一緒にやらされるのも嫌いだった。
嫌悪感に、泣いてしまった。

オリンピックオリンピックと言い続ける年老いた政治家をメディアで見ると、わたしの忘れられないうらみごとがむくむくする。
きっとこのあったはずのオリンピックも、始まってしまったら楽しんだだろうけど。

昼、ごはん、納豆、めかぶ。完全食!
食後にコーヒーを淹れて、文芸ユニットるるるるんメンバーのWEBミーティングに備える。

お話を終えて、近所のカフェへ。予想通りひとが少ないので、ジュースとアップルパイを楽しみながら、『82年生まれ、キム・ジヨン』を読む。えぐられる。男性にもぜひ読んでほしい。2018年12月初版発行なので今さらだけど…未読の方はぜひ。

夜、アップルパイがずっしりきたので、野菜たっぷりのお味噌汁だけにした。

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